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「珈琲」で仕掛ける前に一旦整理しとこう【MEMO】

珈琲に関するニュース/情報をインプットし、
噛み砕いてアウトプットするマガジン。
「COFFEE_MEMO_365」のマガジン記事です。

2020.6.12

【今回の引用記事】

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【MEMO】
普段から生活の一部となっている珈琲。
本格的に始めたのは10年近く前で、
気付いたら今なお、むしろ今のほうが深みにハマっていっている。

今回はちょっと緩めに、
僕が思う珈琲の「良いところ」を整理していってみようと思います。

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「誰でも知ってる」

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珈琲は全世界で飲まれています。
日本においても、
「珈琲?  なにそれ知らない」って人を探し出すほうが難しいですね。
街を歩いてても、普段意識してないだけでそこら中に「珈琲」「コーヒー」「coffee」です。
一度、ショッピングモールを訪れた際に、意識して目に付く店やロゴや商品の「こーひー」という表記を数えてみたところ、
2時間足らずで42個も発見しました。
ヒマな方は一度やってみて下さい。笑
とにかく、
誰でも知ってるということは、
共通言語として説明の手間も省けますので、非常に強いですね。

「みんな飲んでる」

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日本人って、
平均で1日何杯の珈琲を飲んでるかわかりますか?全日本コーヒー協会によると、
日本人のコーヒー飲用杯数は、
平成10年〜30年まで常に約11杯/1週間
1日で慣らすと約1.5杯/日くらいです。
こんな記事を読んでるような、
普段から珈琲をよく飲んでる方からしたら、
これだけ?と思うかもしれませんが、全体で慣らして1杯以上はかなり多いですよ。

「ファッション性もある」

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珈琲って、
なんとなくお洒落なイメージないですか?
いや、ここはあんまり深く考えずに。
例えば、
珈琲を扱う店も、
横文字を多く使ったスタイリッシュなカフェや、
純喫茶のようなアンティーク・レトロ感とか。
パッケージで目を惹くものもよく見かけます。
器具関係も、
ミルやポット、カップなんかはデザインアイコンとしてもよく見かけますし、
働くひとも、
バリスタやマスターみたいに、ちょっと憧れちゃう雰囲気。
これは珈琲が、商品としてもイメージとしても、
好感度が高いってことですね。

「始めるハードルが低い」

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例えば飲み始めようと思ったら、
コンビニやファーストフード店でも良い珈琲は100円ちょっとで簡単に安く手に入ります。
これを1ヶ月毎日飲んでもコストは約3,000円ちょっと。
家庭で抽出を始めようとしても、
初期費用は一般的なものを揃えても1万円くらいだし、一度揃えてしまえば外で買わなくても家で淹れるので、全体的なコストは下がりますね。
抽出自体も、コーヒーメーカーのような全自動タイプのものもあれば、今ではネットで詳しい解説や動画も見て知識を得られます。
外に出なくても家で出来ます(外でやってもむしろ楽しめますが)。
例えば「スノボを始めるのにウェアやボードを揃えて雪山に行く」とすると、
装備一式と移動のコスト、あと初心者のうちは雪山にてタコ殴りに遭ったような筋肉痛を覚悟することになりますが、
それと比べれば、始めるハードルはかなり低いといえます。

「カフェインが含まれている」

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集中したい、リラックスしたい、は人間の本質的な欲求です。
カフェインが含まれることで、
珈琲にはそれらを満たす需要が付加されます。
これは珈琲の「飲料」という価値ではなく、カフェインによる「効果」としての価値です。
ビジネスシーンにもフランクな場にも珈琲はマッチします。
もともとカフェインが含まれているって、なかなかのアドバンテージです。

「健康に良い」

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珈琲は成分的にも身体に良いという研究が進んでいます。
どうせ習慣的に飲むのなら、不健康なものより健康なもののほうがいいですよね。
不健康は辞める理由になりますが、
健康は続ける理由になります。

「ストーリー性がある」

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珈琲が僕たちの手に届くまでの過程を知っていますか。
珈琲には栽培に適した環境があり、その条件に合った国や地域が珈琲の主な生産国になります。
各生産国にはそれぞれ様々な農園があり、そこで働く人々によって栽培・生産されます。
そこで育てられた珈琲は収穫後、精製というプロセスを経て消費国へ輸出されます。
そうして各国にやってきた珈琲は、個人もしくは企業により、焙煎・抽出・販売と、それぞれの表現の仕方を経て、最終的な消費者の手に渡ります。
なんか、物語が書けそうですよね。
例えばコーラは工場で製造され、同じ味・品質のものがいつでも手に入ります。もちろんこれも均一であるという価値です。
しかし珈琲は、基本的には植物なので、生産状況により収穫量や品質が変わります。
生産国で精製された時点で品質は多様化し、さらにそれを最終的にどう焙煎するか、どう抽出するかで、仕上がりの形は無限です。
これは「不安定」というわけではなく、そこに関わる人たちの意思や判断が総括された、ストーリーという価値です。
これほど世界を股にかけたストーリーをもつ食品は、ほかにありません。

「親和性が高い」

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珈琲はそれ単体でも楽しめるものですが、
その他の多くの要素と掛け合わせても、結構しっくり来た感じで混ざってくれます。
例えば、一緒に食べるデザートやフード、フルーツとも多くペアリングできますし、
キーワードと組み合わせても、
「珈琲×会議」「珈琲×フェス」「珈琲×図書館」
「珈琲×キャンプ」「珈琲×古民家」
etc...
どうですか?
なんとなく、景色やサービスが浮かびませんか。

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こうやって挙げてみると、
やっぱ珈琲ってポテンシャル高いなぁと思うわ。

で。

なんで今回こんなことをしたかというと、
上に挙げた「良いところ」っていうのは、
珈琲の持つ本質的な特性なんです。

実は結構大事なことなんで、
最後まで読んで頂いたお礼に、
ちょっと伏線を回収していきます。

さっき挙げた項目をちょっと抽象化してみます。

「誰でも知ってる」→認知度が高い
「みんな飲んでる」→市場規模が大きい
「ファッション性もある」→好感度が高い
「始めるハードルが低い」→新規流入させやすい
「カフェインが含まれている」→違う切り口
「健康に良い」→継続の促進
「ストーリー性がある」→付加価値
「親和性が高い」→異業種参入媒体

こんな感じです。

いま世の中で利用されている、生まれている珈琲に関係した商品やサービスは、
上のような珈琲の本質のいずれか、
もしくは複数の組合せを使って作られています。

そして、

今後、
もし自分が珈琲と絡めて何かを始めようとした際は、この本質的な強みを意識して、その強みが発揮出来るように商品やサービスを組み立てたほうが良いです。

例えば、
「カフェインが含まれている」→違う切り口
という特性で考えてみます。
珈琲を「カフェインが含まれているもの」という切り口で見たとき。
今後、働き方が変わって在宅勤務主導になり、プライベートに近い環境で働く人が増えたことで「集中力の維持」というニーズが高まったとします。
そのとき、珈琲はカフェインという切り口でパッケージ化されるかもしれません。
そうなる予想をして、普段から珈琲のカフェインを売りにした商品展開を進めて、自分の顧客にそういった刷り込みが出来ていたら、
このニーズによる利益を、他より早い段階で得ることが出来るかもしれませんね。
ドリップコーヒー1杯って、RedBull(185ml缶)とほぼ同じカフェイン量なんですよ。

この本質を探る考え方は、珈琲に限らず他のものでも応用出来ると思います。たぶん。
僕は珈琲でしかやってないので、、、笑

時代が変わっても、
人は相変わらずお腹が減るし眠くもなります。
本質的なところは、実はあまり変わりません

早めに理解して、
出来れば時代の流れにも目を向けて、
先回りして何か仕掛けておくと、
あとで良いことが起きるかもしれませんよ。



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