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理解されない趣味の意味

私はホラーが好き。
「これ怖いよね!」って
他人と共有するのが大好きだ。
ちょっと変わっているかもしれない。

学生だったころは、同士がそこそこ居た。
ホラーゲームを皆でギャーギャープレイしたのは
本当に楽しかった。最高の想い出の一つ。

自分の恐怖体験をサウンドノベルゲームとして
作って友達にプレイさせたこともあった。
我ながら変わっているヤツだったなと思う。

テレビの恐怖映像、心霊映像に目が無かった。
夜中トイレに行けなくなるほど怖かったけど
どうしても見たい。できれば誰かを巻き込んで。
思い返すと自己中心的ではた迷惑なヤツだった。
でもそんな過去の自分も結構好き。

さて、ホラーを共有したい私は当然
嫁ちゃんにもホラーをおススメした。

「私そういうの嫌。見ない」

めちゃくちゃハッキリ拒否されてしまった。

その後めげることない私はお化け屋敷とか
YouTubeの動画とかを騙して見せたりして
本気の本気で嫌がられた。
よく嫌われなかったもんだと思う。

数年経ってようやく理解したけど
どうやら本当に嫁ちゃんはホラーが苦手らしい。

邦画の薄ら暗い展開のモノも好かないし
コメディータッチのゾンビ映画ですら拒否。
アニメ「呪術廻戦」がギリギリOKラインだ。
(おそらく、実写系がダメなのだろう)

この世で一番好きなひとである嫁ちゃんと
私は大体の趣味が共通している。
料理、お風呂、買物、お話、運動、小説など。

もうひとつ、ホラーも理解してくれたなら
完璧に完璧を重ねたアルティメット嫁になるが
最近では「ホラーが嫌いで良かったのかも」と
思うようになった私がいる。

だって、なんでもかんでも100%同意する人って
もはやそれ自分に都合がいいAIじゃないか。

自分の周りをイエスマンで固めるというのは
ある意味理想郷なのかもしれないけど
たぶん、ゆっくり心が腐っていく気がする。
気付きのない環境で心と頭が弱くなる気がする。
ただの誹謗中傷はノーサンキューだけど
批判はあっていいのだ。

ちなみに嫁ちゃんの趣味で
アイドルや歌手の推し活があるけど
これは私、さっぱり理解できない。

私は学生の頃からアイドルの顔が同じに見えて
全く可愛いと思えないクチだ。
(えっ、みんな同じ顔、同じ格好じゃん)と。

「次郎くんの好きなアイドルって誰?」
といった質問には心の底から困り果てる。
「そんなのいないよ。アイドル興味ないし」
と言っても彼らは引き下がらない。助けてくれ。

しかし嫁ちゃんが推しの話を語るときは
心底楽しそうだというのは分かる。伝わる。
アイドルの魅力は分からないけど
嫁ちゃんの魅力は分からないでもないので
(好きなんだなぁ。うんうん)と
暖かい眼差しで見守っている。

理解はなくとも、否定されなければいいのだ。


この記事は「#仲良し夫婦サークル」の企画参加記事です。

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