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ウチのフィーカ

北欧の暮らしに魅力を感じる。
日本に住んでいるからかもしれないけど。

イメージとしては、小忙こぜわしい時間配分とは無縁の
ゆったりと時間に余裕のあるライフスタイル。
友人や家族と過ごす時間を大事にする習慣である
「ヒュッゲ」や「フィーカ」が素敵だと思う。

IKEAで買い物をするたび、そんな思いが
頭の片隅にちらつく。
まあ、ないものねだりなのかもしれないけど。

そんなある日、嫁ちゃんが本を買ってきた。

ヒュッゲの本である。
どうやら嫁ちゃんは私以上に北欧スタイルに
思い入れがあるようだ。
嬉々として本の内容を語ってくれる。

「夫くん、一緒にフィーカしようぜ」

やがて嫁ちゃんはウチでフィーカを始めた。
フィーカとは北欧スウェーデンの文化で
乱暴に言ってしまうとお菓子休憩みたいなもの。

つまり、ことあるごとに、ぼくと一緒に
お菓子&コーヒーを楽しむようになったのだ。

「ねえ、ポンデリングとガトーショコラ
夫くんはどっちが食べたい?」

先日こんなことを嫁ちゃんが言って面食らった。
なんでも今挙げたお菓子を自作するのだという。
北欧では自作のお菓子がポピュラーらしいのだ。
正気なのか。
ポンデリングはミスドでしか買えないのでは?
ガトーショコラを家で作っていいものなのか?

結局、その日のうちに冷蔵庫を見ると
ガトーショコラが出来ていた。嫁ちゃんは
料理だけじゃなくお菓子も作れたのか。天才か。
そういえばこないだチーズケーキも作っていた。
(めっちゃ美味しかった)

まあ、何度もやってみて分かったけど
フィーカは悪いものではない。むしろ良い。
ただのお菓子休憩と違うところは
私達ふたりの時間を楽しむための空間演出。

甘いお菓子と苦いコーヒー、または紅茶が
私達ふたりで過ごす「質」を高めてくれる。
時間を分かち合う喜びを倍増させてくれる。

フィーカでお互い、話す内容はなんでもいい。
今日あった出来事をあれこれと話すのもいい。
アマプラ映画を一緒に観ながら話すのもいい。
お互い別の本に集中し話さないのだっていい。
「余白」こそがもしかして一番必要なのかも。
そんな事をフィーカは教えてくれた気がする。

というわけで、ウチではもっぱら
フィーカが定着した。しょっちゅうしてる。
たぶん、定着してから仲良し度も上がった。
フィーカは夫婦仲を高めてくれるかもしれない。

やっぱり北欧の暮らしは魅力的に思える。


この記事は「#仲良し夫婦サークル」の
企画参加記事です。


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