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スピーチ上手は会話も上手?

私は会話が上手くなりたい男。

だって会話が上手くなったら
嫁との時間の楽しさが増すし
嫁との時間の楽しさが増したら
人生の幸福度が比例して増すし
人生の幸福度がマシマシになったら
心に余裕ができて人に優しくなれる。

十代の私はイライラしっぱなしでした。
自分のことしか目がいきませんでした。
だって、心のモヤモヤが解消できない。
うまく相手に気持ちがつたわらなくて
もどかしくてしょうがなかったんです。

汚い言葉を口にしてもおさまらない。
物に当たり散らしてもおさまらない。
ほんと自己中のかまってちゃんでした。

そんな私のイライラ・モヤモヤがスーッと
解消された気分になれるときは
友達との話が盛り上がったとき。

「だよね!そう思うよね!」
って共感を全身で感じたとき。

当時の私は全然一ミリたりとも友達と行う
会話のありがたさが分かりませんでしたが
今だったら分かる気がする。会話って大事。
いい会話をすればするほど幸せになる。
だから私は会話が上手くなりたい。

さて、会話力を上げるために何がいいかなと
あれこれ検討してみたところ
「スピーチをやれば上がるんじゃない?」
という仮説が私の中で浮上しました。

だってほら、YouTubeで面白いなって
感じる動画は大抵演者の話し方がうまい。
(もちろん編集の力も大きいんですけど)
面白いYouTubeの動画はみんなが見るし
みんなが楽しんでくれるコンテンツ。
会話の基本も『お互い楽しく』ですから
楽しませる要素は知れるだけ知っておきたい。

YouTubeの話し方っていうのは会話と違って
一方的に喋るわけじゃないですか。
つまりスピーチに近い喋り方なわけです。

人と向かい合って話す視点とは別に
他者に一方的に話す視点を学ぶというのは
会話力を上げるのに大事なことなのではないか。
そう思ったわけです。
で、思ったら実行です。

台本を作って嫁に聞いてもらったり
人前で話したりを繰り返してみたら
面白いことがつかめた気がするんです。

面白いこととは「相手の視点」。

こちらが一方的に喋るときに
ただ台本をスラスラと流暢に読むだけでは
間違いなく聞いてる相手は白けます。寝ます。
全校集会の校長先生のスピーチのように。

ただの朗読なんて誰も聞きたくないんです。
やっぱり必要なのは対話。
「私に向かって話してくれているんだ!」
という疑似的な対話です。

そのためには聞いてる人に語りかけるように
目線を送ったり、笑顔を見せたり、頷いたり
言葉とは別にジェスチャーで表現したりして
「私はあなたに話してるよっ!」
ということを全力でやったります。

そこまでやってようやくスタートライン。
相手が「聞いてあげてもいいかな」って
思うようになってくれるスタートライン。

会話にしろスピーチにしろ
人から人への話という点では同じことなので
やっぱり相手が聞く気にならないと台無し。

そのために、相手が楽しい!って思うように
こっちが話さなければならないわけです。

(でも、相手が楽しいかどうかなんて
どうやったら分かるんだろう・・・?)

いい方法があるんです。
100%とまでは言わないですけど
相手が楽しいかどうかが分かる方法が。

それは相手の表情。
楽しんでる人は目がキラキラしてます。
子供のワクワク顔と言えば伝わるでしょうか。
そこまでの表情を引き出せたら最高。100点。
話してる方も、聞いてる方も、お互いが
最高に楽しんでいるゾーン突入なわけです。

で、これはスピーチの話し方なんですけど
これを通常の会話に取り入れちゃう。
良いところだけを取り入れちゃう。

通常の会話ってキャッチボールじゃないですか。
取りやすい球(軽くも重くもない)を投げて
しっかり受け止めてもらったら、こっちも
同じように受け止める。これの繰り返し。

スピーチで経験した力があると
このキャッチボールの快適度が増すんです。

「どこにどういう早さで投げれば」
相手はキャッチしやすいかっていうのが
なんとなく分かるようになるんです。
これが、相手の視点が分かるということ。

それと同じく
「こんな風にキャッチしたら喜ぶだろう」
といった話を受け止める力も上がっているので
キャッチボールはより快適になるんです。

スピーチと会話は別物ですけど
学んでムダということはありませんでした。
むしろ相乗効果で良いことだらけ。
スピーチ上手は会話も上手なんです。


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