帰れる場所をひとつ失いました
2年間の友達とのシェアハウスが、
2月いっぱいで終了する。
2LDK6人暮らし、男も女もごちゃ混ぜという
なんでもありなちょい変わったシェアハウスだった。
このシェアハウスには銭湯の仕事でほぼ帰れないので、
最近は週に1回帰る程度だった。
それでもやはり引っ越すとなると、
あぁもう終わってしまうのかと名残惜しくなる。
このシェアハウスは僕にとっては
「実家」みたいな位置づけだった。
銭湯の仕事から一時的に解放され、難しいことなど忘れてただ友だちとその空間を共にし、楽しむことに集中できた。
夜、コンビニに誘うと絶対に着いてきてくれた。
リビングにいると無言でゲームのコントローラーを目の前に置かれ、それが僕らの戦いの合図だった。
自分のじゃないアラームに起こされた。
リモートワークの声がうるさくて、眠れなかった。
自分の布団の上に知らないパンツ。
トイレに入ろうする時に限って、誰かが入ってる。
平日の昼間なのに、なぜか5人いる。
女子はベットで男子は布団の格差。
女子はフローリングで男子は畳の格差。
エアコンの温度で夏も冬ももめる。
シェアハウスなのに、結局1人が好きで
みんなが寝てるとき起きて、起きてから寝てた。
ふざけて唐揚げをあげてたら、
フライパンがひっくり返って自分の足が揚がった。
その様子を見て、大惨事のはずなのに
なぜか大衆は過去1爆笑してた。
でもその後、結局心配してくれる。
居心地が良かったかは正直分からない。
でも本当に楽しかったことだけは間違いない。
noteを書き始めたのもこの家から。
銭湯を始めたのもこの家。
目標も目的もないままとりあえず安く都内近郊に住めるからと話に乗っかって始めたけど、結局やりたいことなんか見つからなくて、コロナが流行って、ずーっと家でゲームして、そしたら女子がその姿にドン引きして「こんな息子は嫌だ」とか言われてそこそこ傷ついたりもしたけど、結局何もできなくて。
そんなことも今となっては全て良い思い出。
仕事を頑張りたいときは銭湯の方に泊まり、
ちょっと息抜きしたいときはシェアハウスに帰る。
この家のおかげで良いメリハリが効いていた。
家に帰るのは当たり前、LINEなんかしないし、ただただ帰宅する。けど、そこは僕だけの家じゃないから、みんな当たり前のようにいる。
この気楽さと安心感は友だちの家に遊びに行くことで、埋められるようなことじゃない。
メンバーとは親友をこえてもう完全に家族だった。
本当にとても貴重な2年間を過ごさせてもらった。
あんなに物で溢れかえっていたのに、
何もなくなった部屋は僕の心をも空虚にさせた。
後ろ盾がなくなった今、向かう先は前進あるのみ。
最後まで読んでいただきありがとうございます😊
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