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映画で寝てしまう男のリベンジマッチ(12月29日)

夕方6時に寝て深夜3時に起きた。ここ2日間ほど仕事がないことをいいことに欲望のまま生きたら変な生活リズムになってしまった。お肌のゴールデンタイムとやらが10時から2時と聞いたことがある。その理屈だときっと健康的であることは間違いないはずと自分に言い聞かせた。もう一度寝たかったのだが、9時間しっかり寝てしまっているので目は冴えてしまっている。6時を待ったところで銭湯の朝風呂に入り、切り替えて活動を開始することにした。

銭湯の仕事は深夜にかけて掃除をしているので、基本的に午前中から活動することはない。でも今日の俺は一味違うぞ。スマホを取り出し近くの映画館の朝イチの回を調べた。9時40分の回の席を確保する。こんな早い回を見たことは未だかつてない。時間が違うだけなのにまるで未知の体験をしにいくかのようなワクワク。作品は「ウォンカとチョコレート工場」に決めていた。久々に字幕版での鑑賞。実は一昨日もこの作品を見に出かけたのだが、睡眠不足を見誤って見事に最初から最後まで爆睡してしまった。起きようと意識すればするほど眠くなってしまうあの現象に名前をつけほしい。あの大音量の空間に包まれて寝ることがどうしてこうも気持ちがいいのか。ただでさえ不安を抱えながら干渉したのにミュージカル映画ときた。目を瞑った瞬間、スクリーンと僕を繋いでいた唯一の通信が途絶え、一気に聴き心地の良いBGMへと変化する。そのとき僕は抗うことを放棄し、1300円で2時間弱の贅沢すぎる睡眠時間の確保を優先した。

さあやって来たリベンジマッチ。朝イチの映画館はなんだかとても落ち着いていた。人が少ない。ポップコーンを食べる人も少ない。カップルもいない。年齢層は若干高めだろうか。映画を”楽しむ”というよりは”観る”ために用意された空間だった。前回寝てしまった原因が作品側ではなく僕自身にあることは見ていればすぐに分かった。見ているだけで自然と幸せになれるような、ずっとこの世界に浸っていたくなるような内容の映画だ。寝る暇なんてまるでないくらい展開も早くあっという間の時間だった。

映画は好きだが、その時間は脳をフル回転させながら内容に集中するので終わった後どっと疲れが押し寄せる。映画後の記憶があまりないのだが、午後になるとその日はもう活動できないくらいの眠気に襲われ、気絶するように昨日よりも早い17時にその日を終えた。こんな調子で年末を迎えてもいいのだろうか。笑


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