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シュワルツネッガーはキライじゃないよ

私は、映画館へ行かない人間だった。映画館が、怖くて仕方なかったのだ。

それもこれも、人生初の映画鑑賞が良くなかった。

私がまだ一桁台の年齢のころ、親に連れられて初めて観に行った映画。
それが『トータル・リコール』だった。

幼子に『トータル・リコール』は過酷。

どう考えても良くない。映画初体験の幼子に、シュワルツネッガーのハードSFアクションは良くない。もっと、フワフワポワポワしたものをチョイスすべきだろう。

銃撃シーンや爆発シーンの大音量が怖い。顔が割れたり鼻の穴からなにかを取り出したりするシュワちゃんが怖い。あと、暗いの怖い。知らん人いっぱいいるのも怖い。怖すぎる。マジヤバイ。

怯えまくった私は、映画館に近づかなくなった。

皆さん、お子様の人生初映画鑑賞をさせる時は、どうか慎重に作品を選んであげてください。お願いですから『へレディタリー』とか『ヴィジット』とかは避けてあげてください(『ヴィジット』は意外と受けるかもしれない)

その後、私は友人に誘われて映画館へ行くことになった。その時は、現在の夫に誘われたこともあり、頑張って行ってみるか!と一念発起したのだが、これまた作品チョイスを失敗した。

リベンジ作品に北野武監督の『BROTHER』も違うんじゃない?

彼が見たがっていた映画は、北野武監督の作品『BROTHER』だった。

あ、違うな。映画館を怖がっている人間がリベンジに選ぶ作品じゃないな。

と気づいたが、時既に遅し。上映はスタートしてしまっていた。後悔は先に立たない。乱れ飛ぶ銃声とクールだけど痛々しいバイオレンスシーンに「ヒーーーン」となって映画館を出た私は、また映画館から縁遠い生活を送ることになった。(監督の作品は大好きです)

RHYMESTER・宇多丸さんのお陰で映画館へ行けた

最終的に私は、大人になってRHYMESTER・宇多丸さんがパーソナリティを務めるラジオ番組で、彼の映画批評を聞くようになり、それを契機に映画館へと再び、自主的に足を運ぶようになるのだが、それはまた別の話。


世間の人たちは、初めての映画館でどんな作品を見るんだろうか?

もし、お時間のある方がいらしたら、コメント欄などに書き込んで頂いて教えていただきたいです。

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映画館の思い出

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