現代アートについて
『アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』ラストのnoteです!
この本の前は、『自分だけの答えが見つかる13歳からのアート思考』でした。
なので、このnoteでは2冊を通して分かったことを書いていこうと思います。
現代アートの始まり
かつての絵画作品というのは作家の意思とは関係なく、他者からの要望で作られました。例えば布教のための宗教画、権威を表す肖像画などです。
そのため、「すばらしい絵」とは、目に映る通りに描かれた絵だったのです。
しかし、そこにあるものが登場し、絵画の存在価値が変わりました。
そのあるものとは「カメラ」です。
まさに、カメラは目に映る通りのそのものをつくります。
当時の画家はカメラの登場で、こう言ったそうです。
「今日を限りに絵画は死んだ」
そしてその後、アンリ・マティスという作家が<<緑のすじのあるマティス夫人の肖像>>を描きました。
彼はそれまでの目に映る通りの絵とは程遠い、「色」をテーマにした斬新な絵を描きました。
そしてそれは、他でもないマティス自身の感性、そして思考から生まれた絵だったのです。
それ以降、アーティストたちは自らの感性や思考で世界を見つめていきます。
そして、アート界に最も影響を与えた20世紀のアート作品<<泉>>を作った?マルセル・デュシャンが現れます。
ここでなぜ<<泉>>を作った?という曖昧な表現にしたかというと、デュシャンがその作品を作ったわけではないからです。
そして、その作品とは一言で
男性用小便器
だったのです。デュシャンがしたのは、便器を購入して、サインした。それだけなのです。
そしてなぜ便器なのでしょうか?
デュシャンは、
「アート作品」=「目で見て美しいもの」
という、既存の常識に「問い」を出したのです。
そして、このデュシャンの<<泉>>を発端にさまざまなアーティストたちが、その独自の感性や思考で、「問い」をアート作品に込めました。
これが現代アートの始まりなのです。
つまり現代アートとは、
アーティストたちの感性や思考をベースとした「問い」
なのです。
現代アートの鑑賞の仕方
では、どのように私たちは現代アートと向き合えば良いのか?
アーティストと全く同じです。
**私たち自身の感性や思考を巡らせて「問い」を受け止め、そしてまた、感性と思考を巡らせる。すると、「自分なりの答え」が見つかるのです。 **
いかがでしたか?
現代アートのキーワードは、
感性、思考、問い
です。これさえ知っておけば、現代アートに少しは近づけるはずです。
2冊を読んだ私は、めちゃくちゃ現代アートに興味が出てきてしまい、運良く、casa blutusが『日本の現代アートまとめ。』という雑誌をタイムリーに発売していたため、早速購入してみました!明日届くらしいので今からすごく待ち遠しいです!!あと、直島も行ってみたいな〜とか、どんどん現代アートに触れていきたい!!そんな想いです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。また、よろしくお願いします!
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