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言葉が通じてないのにどんな関係?

パグサンハンの急流下りから帰ってきて、エレンと別れた私はたった一人寝床で考えた。2時間くらいは眠れなかった。

今日の旅行には、いったいどんな意味があったんだろう。どうしてエレンは急に来ることになったんだろう。なんでアイラブユーとか言っちゃうんだろう。などなどとにかく意味が分からなかった。

同時に自分は女性と付き合うつもりもないのに、一緒に旅行に行ったりしてよかったんだろうか。と、深く反省してしまった。
思わせぶりなことをした自分も責められるべきだ。そう思って、すごく恥ずかしい気持ちになってしまった。

寝床で一つの決断をした。明日はあまりエレンとかかわらないことにしよう。おとなしく波風立てずに日本へ帰ってエレンのことはさっぱりと忘れよう。

次の日の朝、エレンをさりげなく避けるためにショッピングモールへ行ってみた。一人で買い物をしていくと、少しずつ冷静さを取り戻していくものだ。

やはり、私はエレンのことをよく知らないし、英語もできない彼女と今後も親しくしていくのは無理だ。魅力的な女性であるのは間違いないけど、これっきりかかわらないのが賢明だ。

そして、お昼頃家に着くと滞在先のアパートで誰かが料理を作ってくれていた。最初は、だれかお客さんが来てるのかと思った。ドアを開けて驚いた。エレンだった。確か、シニガンスープを作っていたのを覚えている。なんでこのアパートで料理してんの?と聞いたら、せっかくだからみんなで一緒に食べましょう。と言った。

それでマーさんと10歳の息子、エレンの4人で食事をした。

とにかく頭が混乱してしまった。彼女は何を求めてる?なんで今日も来たんだろう?なんでご飯を作ってくれたんだろう?いろいろ考えてしまった。

そして、彼女が私の滞在先のアパートで食事をしたという噂はこのバランガイで知らないものはいなくなってしまった!恐るべき、フィリピンという噂社会!

それから三日間ほどエレンはご飯を届けてくれたり、洗濯をしにきてくれたりした。まるでワイフだ!

そして帰国前日、エレンが涙を流しながら手紙を書いて!と言っていた。このシーンを思い出すと今だに心苦しい。結局、手紙は一通もエレンに送ることはなかった。

理由は、帰国前日に私の妻となる人の親戚に会ったからだった。(もちろん、このときはまだ妻になるジュンの存在は知らなかったが。)

この新たな出会いが私を怒涛の人生へと誘う!!!



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