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佐藤優樹のサブスク解禁なしは、全く理解できない

モーニング娘。を卒業した佐藤優樹さんがとうとうソロデビューです。

2023年3月29日に、デビュー曲となる『Ding Dong/ロマンティックなんてガラじゃない』がリリースされました。

ただ、一抹の不安が……。
レーベルのアップフロントは未だにサブスクを解禁していないのです。
ですので「売り方」も、旧来ながらのアイドルの延長線のままです。

リミスタのネットサイン会。
WithLIVEオンライン個別お話し会。
サンシャインの噴水売り場でのリリイベ。
……等々。

もちろんファンにとっては、嬉しいイベントです。
昔と変わらず接点ができることに、ホッとする感じもします。

けれどもサブスクで展開しないので、無理矢理でもCDを売るしかありません
結果、ソロになっても、今までと代わり映えしなくなってしまいます。

最近読んだ記事「高年男性向けのJ-POP、若い女性向けのK-POP──ビッグデータが示すガールズグループの日韓差異」では、以下のような指摘もあります。

ハロー!プロジェクトはあまり検索ボリュームが大きくない。とくに一世を風靡したモーニング娘。は、存在感が薄い(略称「モー娘。」の検索ボリュームも小さい)。ハロプロはジャニーズと同じくストリーミング配信をしていないが、その影響が徐々に生じ始めている可能性がある

高年男性向けのJ-POP、若い女性向けのK-POP──ビッグデータが示すガールズグループの日韓差異


サブスク展開をしない佐藤優樹さんは、最初から向かい風でしょう。
若い世代はもちろん、世界にもリーチさせるのも難しいかもしれません。

アップフロント、何とかしないの?


モーニング娘。の現役メンバーからも、サブスクについては討議されているようです。
モーニング娘。、いやハロプロを代表する歌姫・小田さくらさんは、以下のように語っています。

小田:今年はメンバー同士で、あれやりたいとかこうした方がいいって話すことがよくあって。それこそどうしたらサブスクが解禁されるのかとか(笑)。それをメンバー間で終わらせない。ちゃんと会社の方に伝えて、世の中の人から見て変わったなって思われるくらいに何かができたらいいなって。やっぱりメンバーは夢見る生きもので、夢見る生きものとして野望を持ち、人を幸せにしたいとか笑顔にしたいとか、そういうことをあらためて思い出して皆で貪欲になれたら。

モー娘。小田さくらと櫻井梨央が語る、努力・未来・A BEAUTIFUL STAR


メンバーも危機感持っていると思います。
今までの「ハロプロ村」のお客さんを取り込むだけでは、自ずと限界が見えていますし。

現在、佐藤優樹さんは不退転の決意で取り組んでいます。

モーニング娘。在籍時代、同期の石田亜佑美さんと一緒におこなった最後のファンイベントで、ファンへ向けて、
「ここでファンの方と約束したい事があります。私がモーニング娘。を卒業したら、私から一度しっかり離れてみてください。今のモーニング娘。の側に居てください」
……と、自作曲に載せながらメッセージを残しています。

今までのやり方を踏襲するだけでは、縮小再生産になりかねません。
本人の気持ちを汲んで、新しい戦略でおこなっていくべきでしょう。

また、佐藤優樹さんは、多くのアイドルやタレントから圧倒的な支持を得ています。

更にソロデビューが決まったときは、海外でも人気がブレイクしつつある、春ねむりさんから、
「紅白もMステも武道館も一生出れなくていいので代わりに佐藤優樹さんに曲を提供させてください………」
……という信じられないようなコメントももらっています。

ところでモーニング娘。やハロプロ、いやアイドル界隈見渡しても、なぜ佐藤優樹さんだけが特別なのでしょうか?

理由の一つとしては、そもそもアイドルというよりも、アーティストがアイドルをやっているからだと思います。

佐藤優樹さんさん特有の「ワガママ」さは、裏を返すと鋼のような意思があります。

以前、多くの著名人らも賛同した「水着は嫌」事件がありました。

明石家さんまさんのラジオ番組『ヤングタウン土曜日』で、「(水着になることを)軽々しく考えている脳みそをどうにかしたほうがいい」等を語り、さんまさんに全く忖度しない言説で、新時代のアイドル像を垣間見せました。

女性のエンパワーメントも感じさせる出来事です。

また、The 1975やリナ・サワヤマが所属するレーベル「Dirty Hit」のオーナー、ジェイミー・オボーンはかつて語りました。

「確固たる信念がなければアーティストではない、ただのミュージシャンだ」

The 1975、リナ・サワヤマ擁する「Dirty Hit」レーベルオーナーが明かす革命の裏側


常に確固たる信念を感じさせる佐藤優樹さんは、まさしくアーティストです。

だからこそ早くサブスクを解禁し、世界へ向けて音楽を届けてほしいです。

(この声、アップフロントに届け~📢)

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