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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2022/8/2 #52

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
東京都の「アニメーション海外進出ステップアッププログラム」について開催のアナウンスもありましたが、今週に限らず「グローバル」なニュースが目につきます。やはりコンテンツビジネスのキーワードは「デジタル」と「グローバル」です。この2つは絶対に押さえておかないとダメですね。

東京都「アニメーション海外進出ステップアッププログラム」開催

海外でのアニメーションビジネスでは、海外の市場や商習慣に加え、作品の売込方法をはじめとしたスキル獲得が不可欠です。
本事業では、海外アニメーションビジネスの最前線で活躍される有名講師陣が、みなさんの不安を解消できるよう本当に知っておいてほしいノウハウを解説し、実践的なスキルの習得をお手伝いします!

今年も東京都で「海外ビジネスセミナー」「海外プレゼンスキル向上ワークショップ」が開催されます。
参加資格は以下の通り。
①都内に登記がある中小企業者
②都内税務署へ開業届出をしている個人事業主
③将来、都内にて創業を検討されている、都内在住/在勤/在学の方
個人レベルでの参加もOKですので、海外を視野に入れているプロジェクトはお気軽に参加してみては?

【連載】中山淳雄の「推しもオタクもグローバル」第30回 なぜ日本の音楽は世界で勝てないのか?日米の音楽・アニメの橋渡しをした30年の軌跡からみる日本の音楽業界の特殊性

森川さんは中山のブシロード時代の同僚である。世界大手3社の2つ、ソニーミュージックとユニバーサルに所属していた経験をもち、そこに日本独立最大手のエイベックス、さらにはアニプレックス、バンダイナムコとブシロードとアニメ系では勢いのある3社にも在籍していたこともある。

脱線しまくりのロングインタビュー。こうしたキャリアに関わる話しは実に興味深いので、もっと聞きたいところですが、本題は音楽著作権についてです。『JASRACは便利でなんでもやってくれる反面、「選択肢の幅が少ない」というところが課題』と看破されています。確かに70年の歴史があるJASRACは権利者にとって信頼性も厚く、使い勝手が良いです。しかしながら「硬直化」してしまっているのも事実でしょうね。

Netflixとかによる一斉配信やディズニープラスによる独占配信はアニメの話題形成に失敗している?「全然話題にならない」「一週間待つのが良かった」

ニュース記事ではないですが、興味深いtogetter(キュレーション)だったのでご紹介。

お金を出す製作側からすると、大手配信サービスに巨額のライセンスフィーからもらう代わりに、独占配信にしてしまうのは、妥当な判断です。彼らもサラリーマンです。プロジェクトごとの収支で人事の評価がされます。話題だけで、リクープできるわけではありません。
アニメファン……ひいては、アニメ業界にとってプラスかどうかはわかりませんが。

日本テレビ第1Q、アニメ事業とタツノコプロは増収増益

日本テレビホールディングスは2022年7月29日、23年3月期第1四半期の決算発表をした。連結売上高は1004億5300万円と前年同期比で2.7%の微増。営業利益は117億2700万円(12.5%減)、経常利益は125億700万円(21.8%減)、四半期純利益は80億1600万円と増収減益となった。

テレビ広告が減少し、減益になったとのこと。とはいえコンテンツ系の部門が好調で、アニメは増収増益。このあたりはテレビ東京なども一緒ですね。テレビ局のビジネスモデルが変わりつつあります。

7月の新作アニメ配信は現在ほぼ壊滅状態?中国の2022年7月新作アニメ公式配信状況 - 「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

様子見を続けているうちに例によって遅くなってしまいましたが、中国で配信されている日本の7月新作アニメの状況についてまとめさせていただきます。

bilibiliで7月から配信されているアニメは、「オリエント」「黒の召喚士」「ちみも」「東京ミュウミュウ にゅ~♡」「ブッチギレ!」の5作品のみ。あまりにも寂しすぎる中国での日本製アニメの状況です。規制が強化され、また中国国内の制作能力があがってきているので、相対的に日本製アニメのポジションも低下している現況が読み取れます。

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