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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/3/26 #138

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
春アニメのラインナップも出揃い、新年度からも様々なニュースが飛び交うと思いますが、今は嵐の前の静けさといった感じですね。『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』のようにシーズンを引っ張る作品の登場に期待しています。


アニメ紹介型動画配信サイト『AT-DX』、3月23日(土)からサービス開始!

株式会社エー・ティー・エックス(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎由紀夫)は、2024年3月23日(土)より、アニメを見たい、もっと楽しみたい視聴者に新たな「きっかけ」を提供するアニメ紹介型動画配信サイト『AT-DX(読み:エーティーディーエックス)』の提供を開始します。

アニメの紹介番組だけで一つのサービスを作ってしまうとは、なかなか大胆です。ただ月額480円の有料サービスなので、少々ハードルがあるように思います。課金のトリガーはどこにあるのでしょうか。例えば、すべて生LIVEで展開するなどの施策があれば良いのでしょうけど……。

「地方から広がるアニメ産業のミライ 望ましい地方展開の姿とは?」~新潟国際アニメーション映画祭シンポジウムレポート

新潟国際アニメーション映画祭のForumにて3月17日、シンポジウム「地方から拡がるアニメ産業のミライ・望ましい地方展開の姿とは?――政策・スタジオ・クリエイター・地域」が開催されました。

アニメ産業レポートの面々も参加されたシンポジウム。「東京を介して世界につながる必要はないのではないか」という提言は非常に力強いです。コンテンツビジネスの潮流はデジタルとグローバル。この2つに都市も地方も関係ありません。

東映アニメ、ドラゴンボールのテーマパーク サウジに

東映アニメーションは22日、サウジアラビアでの人気アニメ「ドラゴンボール」のテーマパーク建設構想を発表した。

東映アニメは創業以来、海外営業に力を入れていて、その結果が今の繁栄につながっています。しかしながら今回は「ライセンスを供与する」とのことで、本格的な投資をするわけではなさそうです。この延長線上だと今まで同様に、ライセンスビジネスに過ぎません。もう一歩踏み込んだ事業展開をおこなって欲しいです。

百貨店がワンピース、ポケモン、マリオ発信 大丸「神エリア」成功で業界にアニメ戦略拡大

関西の百貨店で世界的に人気を集める日本のアニメやゲームなどの「ポップカルチャー」を取り扱う店が増えている。

東京だと百貨店のアニメ戦略はまったく目立たないですが、大阪では成功している模様です。秋葉原や池袋のように、街全体がアニメなどのポップカルチャーで彩られている訳でありません。百貨店自体が、「街」的な役割を担っているのかもしれません。なお、百貨店とはいえ、海外の富裕層ではなく、若い人たちが訪れているみたいです。→「比較的若い世代が多く、特に韓国では『J-Wave2・0』と呼ばれる日本文化ブームが若者世代で起きており、日本のアニメなどに関心を持つ旅行者が増えている」

TOPPAN「アニメ」や「マンガ」などの日本発コンテンツ関連事業に着手 傘下に収めた英国社を活用

印刷業界最大手のTOPPANホールディングス<7911>が、英国を中心とした欧州でアニメやマンガなどの日本発のコンテンツ関連事業に乗り出した。

「英国ではコンテンツの流通や販売などの整備が進んでいないなどの課題があったことから、今回のM&Aに踏み切った」とのことで、結構な大勝負ですね。従来であれば商社が手掛けるような分野ですので、会社的にも「空中戦」になるかもしれません。注目しています。

テレビ東京 日曜深夜に新アニメ枠 アプリゲーム原作「ブルーアーカイブThe Animation」が第1弾

アニメ事業の拡大を続けるテレビ東京が、来年度もさらなるアニメ強化に動く。ひとつは放送局の強みを活かした放送枠の拡大だ。2024年4月より新たな深夜アニメ枠をスタートする。

「日曜23時45分」からの枠というのが興味深いです。23時代は他の局もアニメに力を入れ始めています。アニメの新しいゴールデンタイムになりつつありますが、日曜日の夜遅くになるので、リアタイで視聴を習慣付けるのは厳しいかもしれません。だからこそターゲットが明快な『ブルーアーカイブThe Animation』なのでしょう。

Stability AIとアニメチェーンがアニメ業界向け生成系AIの共同研究を検討開始

本日、生成系AIのトレンドを生み出した「Stable Diffusion XL」開発元であるStability AI Japan株式会社と、国内のAI/ブロックチェーン有識者らが共同で設立したアニメチェーン合同会社は、アニメ業界向け生成系AIの共同研究を検討開始したことを発表しました。

「制作支援ツール」とのことですが、どこまで実用的になるのか気になります。AIはインプットさせる情報量の多さも一つのポイントになるかと思いますが、「アニメーションを制作工程から深く学習」しても、AIがきちんと稼働するまでのデータは集まるのか、少し気になります。とはいえ、きちんと稼働したら有力なツールになるはずです。

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