短歌 ちゃんと振ってから
正しさはただの抑圧このぼくはコーラをちゃんと振ってから飲む
「正しさ」というのは本当に厄介です。学生時代は正答を選択することばかりを迫られてきたから、そのせいなのか、トロい私などはこの年齢になるまで、曇天の価値とか、誤答の意味とか、遠回りの醍醐味とか、そういったものを蔑ろにしてきた気がします。
今では、正しさって一見、いいもののように見えて、実は他ならぬ抑圧なんじゃないか? と思っています。正しさという名の下に、どれだけの小さな声が握りつぶされてきたことでしょう。
正しさを振りかざす側は、その暴力性・中毒性・依存性にはおそらく無自覚です。なぜなら「正しい」とは、「彼ら」にとっては、疑う余地がないものだから。
でも、それって思考停止となにが違うんだろう?
そんなことをつらつら考える私ができる、小さな抵抗が、コーラを振ってみることです。「よい子」は真似しちゃダメよ。
そうでもない子はぜひ、日常の中に蔓延る理不尽や違和感に中指を立てる感覚で、いろいろな「悪」戯をしてみてはいかがでしょうか。
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