短歌　夕立のあと

かくれんぼ西陽の部屋で首を振る扇風機にも見つけられない

「美しい」ほかに言葉が要るだろうか夕立のあとの改札のきみ

くだらないことだけをして公園でコンビニアイスを分ける夜が良い

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仕事でパワーポイントの資料を作っていたのですが、どうしてもルビを振りたい言葉がありました。でも、パワポでどうやってルビを振れるのかがわからなくて、検索バーに「パワーポイント　ルビ　振りかた」と入力しようとして、うっかり「ぱわー」でエンターキーを押下してしまいました。

するとなぜか、なかやまきんに君の画像がたくさん表示され、「えっ」と戸惑った私の隣接の同僚が、私のPC画面を覗き込んで、

「パワー！！」

と言ってきたので、よくわからないけどここは乗るべきと判断した私は「パワー！！」と倣いました。なんなんでしょうか。

そんな月曜日、さっそくお仕事という日常が待っていました。ああ、私の夏休みは終わったんだな……と思うと同時に、なんだかんだで居場所とかやるべきこと、やりたいことがあるというのは、とてもありがたいことなんだと実感しました。

朝、結構がんばってエコバッグをぱんぱんにしてお土産を持って行ったのですが、出勤したときに「おはようございま〜す。休み中のフォロー、ありがとうございまし……」と言い終えるより前に、「美味しいもの買ってきてくれた？」「甘い系？　しょっぱい系？」「冷蔵庫あけといたから安心して！」など、正直すぎる出迎えを受け、私とは純然たるお土産運びマシーンであると自覚したのです。

三時のおやつ用に冷やしておいたはずのものを中心に、午前中には半分くらいが優しいみんなの胃の中へと消えていきました。

ちょっとー、みんなそんなにがっつくことないじゃんよー、とブツクサ言ったら、後輩ちゃんがしみじみと、

「めっちゃ暑いんで……」

と返したので、確かにそうだな、とあっさり納得するほどにはシンプルな私の仕様なのです。

結局、パワポにルビを振る機能がわからなくて、テキストボックスを近くに配置しています。

なんかほんと、元ネタを知らないのが心苦しいのですが、でもなんか口に出したら元気が出ました。ちょっとキツくなったら、心の中で唱えてみます。ご唱和ください。

「パワー！！！」