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短歌 非日常

1
どうしたらいいんだろってこぼすとき答えがほしいわけではないの

2
クラクション 猫よりきみが驚いて非日常へと逸れる側道

3
ひどい雨ひどい青春ひどい傘 だってすべてが美化されるから


8月末で華麗にお休み期間に突入……のはずが、台風の影響で今週ほとんど職場に出勤できなかったため、もろもろ片づけられなくて、結局9月以降もぽつぽつ働き続けることになりました(*_*)

でも、もしかしたら生活の張り合いになっていいのかも。電車に乗るのが難しい日は、オンラインで可能な業務をさせてもらうことにしました。ここ数年で定着したリモートワークのおかげで、収入面でのダウンも最小限に留められそうで、正直ほっとしています。

8月30日(金)=今日までの限定公開までの配信だった「赤坂真理×横道誠×白石正明「“本気のごっこ”でしか助からない」『安全に狂う方法』(医学書院)刊行記念」のトークライブを、ぎりぎりでアーカイブ視聴できました。

この書籍は販売直後から、何人かに「これ、笹塚は読むべき」と勧められており、でも人から言われると読みたくなくなる性分が邪魔をしてなかなか読めずにいたのですが、心身ともにかなりしんどいことが重なって、各方面へ心のシャッターを下ろすような私の状態を見かねた夫が、これをダイニングの作業机にどん! と置いてくれていました。

見れば、医学書院の「シリーズ ケアをひらく」の一冊ではないですか。なんだなんだそれだったら早く言ってよ~と独善的なコメントをしつつ、読みだしたら止まりませんでした。

あの、ちょっともう刺さりすぎてぼろぼろに泣きながら読んでしまったです。まだうまく整頓とか言語化できないんだけれど、というかそもそも整頓する気もないんだけど(もったいないから)、生きづらさとかトラウマとか違和感とか理不尽に窒息してきた無様なこれまでの自分の歩みすら、さりげなく祝福してもらった気さえしたのです。

この本を勧めてくれた人の中の一人から「笹塚はこの頃、厭世家っぷりが先鋭化してる」と言われて、まさか自分が厭世家だなんて微塵も思っていなかったので、「そんなことないよ~」と笑ったのが全くの逆効果だった、なんて出来事もあり。相当深刻なレベルで自分の身体・心・魂の声を無視してきたんだなぁ、と自覚してしまいました。

この書籍の魅力を実際に読むこと以上に伝えるすべを私は持たないので、とにかく一度読んでみてほしいなと思います。特に、「狂っちゃいけないんだろうけれどもう狂いそうなんだが」「狂っていることを隠して暮らすのが限界に近くて」などと苦しんでいる人や、なんならすでに狂っている人にこそ。

(この「狂っている人像」って、おそらく多くの人はアップデートできていない気がする。「奇声を上げたり暴れたり、意味不明な発信をする」みたいな? それ、海外の人が日本人に対して「フジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ」のイメージを持っているのと大して変わらないです。。)

で、この「安全に狂う方法」と合わせて夫が買ってきていたのがpanpanyaの短編漫画集「おむすびの転がる町」。

ちょっともう、良すぎるんだが!!

もはやAIを駆使すればいくらでも見目麗しいイラストは表現できる時代。だからこそ、インクで描かれる迫真の世界に、わたくしのハートは見事に撃ち抜かれたのでした。

そうねー。「うまく生きよう」とか「生産性をあげなきゃ」とか「タイパを追求することが是」的なやつ、もう飽きたです。ついていけない。だから、自分の生活を少しでも心地よくしていくことを、これからはあれこれ試行錯誤していけたらいいなと思うよ(だから、XとInstagramやめたの、ほんと正解……)。

ともあれ、明日参戦予定だったSlow LIVE ’24 in 池上本門寺が中止になったので(あああ)、この土日は読書と創作にあてて、自宅でのんびり過ごしたいと思います。

台風の影響を受ける地域の皆さま、どうぞご安全に。こちらは徐々に風雨が強くなってきました~。

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笹塚 心琴
よくぞここまで辿りついてくれた。嬉しいです。

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