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echica111
短歌 雪 十首
1
絡まった毛糸をほどく窓辺にて「粉雪だ」ってきみはつぶやく
2
春を待つ(固いこぶしがほころびるよう)祈りにも雪降り注ぐ
3
雪だるまたぶん私のご先祖もそのご先祖もそのご先祖も
4
「極寒の雪国生まれ」寒さにはめっぽう強いはずの設定
5
こころにも雪降るだろうしんしんと未練ばかりが暴れる夜は
6
終わり方忘れた恋がかつてありみだりに雪は音もなく降り
7
雪道に足跡つけるためシューズをおろす今日はもちろんいい日
8
この雪は果たして海を知るだろう夏になるまで一緒にいよう
9
国境も言語も信じてるものも越えてただただ雪降り積もる
10
「雪だね」と嬉しそなまた悲しそなきみの一部になれたらいいな
記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *)