短歌 ねこ 十首
1
フライパンのうえで色づく目玉焼きはいつも私をじっと見ている
2
合い挽きを合成獣と認識しハンバーガーを口にする夜
3
問)黒い帯が目元に描かれた履歴書を受け取る人の気持ちは?
4
渦巻きを眺めていると右側に首が傾いていくのはなぜだ
5
猫背だと指摘されても今日だけは許されるはずの2月22日
6
猫の日にいぬのきもちを買いに行く我は孤独なフロンティアにいる
7
もし生まれかわっても魚だけは嫌だ とくに目刺しは絶対嫌だ
8
花粉症対策として杉という杉と話し合いが必要である
9
爆発をした芸術の後始末のために買ったダイソン 後悔はない
10
ねこねこね こねこねこねこ かわいいと正義の近似値は求め易い
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久々に短歌を詠みましたが、リズムがつかめなくて十首詠むのに大苦戦しました。日々詠むことが大事なんだなーと痛感。筋トレやストレッチに似ているかもしれません。毎日触れていないとあっという間に退化しちゃいます。
今日、非常にもやもやした出来事があったのですが、猫の日に免じてにゃーんと放念することにします。にゃーん。
よくぞここまで辿りついてくれた。嬉しいです。