中3のサクラさんがスタエフ番組内、1人で番組を回すことになった、わけ。
注）文中の彼女、サクラさん、🌸はすべて一人のことを表しています。
番組は5/20 10:30 定刻にスタート
あれ？
来ない。テーマが流れ2フレーズ聞いたところでタイトルコールをするはずなのに、、、
何かトラブルか⁉️
とにかく一度絞ったテーマ曲を再度上げる。
5分近くある曲にしておいてよかった～
この一瞬でさまざま考える、
もし来られないなら私が、、、どうする
いやもう少し待とう
1秒が本当に長い。
パソコンでLINEに「始まりました」と書き込む。
既読ならず、、、
47秒くらい経った頃
きたー
（本当に長かった、
1分弱をこんな風に感じることは実生活ではほとんどない）
、、、と同時にテーマ曲の構成を瞬時に思い浮かべる
良い頃合いで音を絞り
「ちゃんと出てくれ〜」
🌸「みなさん、こんにちは！5/20 土曜日、
時間は10時31分を回りました！
」
「ほほー、すごいな、何事もなかったように31分って言った！」
スタート時から上がった心拍数がやっと平常に戻った。
3年前、
小学校5年生の秋？
体験レッスンに来た時彼女はきっぱりと言い切りました！
「劇団四季に入りたいです」
と、
ものすごく小さな声で🤣
お母様の話ではピアノも、、、あとはなんだったか忘れましたが全て長続きしなくて、、、彼女は自信がなく、全て中途半端で、怒るとすぐに涙が出て、、、お母様ももどかしさを感じている様子。ただ芸事である歌やダンスや芝居が好きでそれだけは辞めたくないと言う、、、と。
それならばと、家族も全力で応援することにしたので、中学受験はやめて今通っているダンスと劇団のレッスンに加え歌の個人レッスンを始めたいのだとのこと。
劇団でのレッスンのサポートになり、劇団で良い役や、できれば主役が取れるようにしたい。
私が「英語の歌も教え、発音もしっかりやっています」というのをお母様が知り、塾で英語を習わせる代わりに英語の歌もレッスンしたいとご希望。
私が彼女のレッスンをすると決めたのは
小さい声ながらも自分からはっきりと劇団四季に入りたいと言ったから。
それがもしかしたら、、、
「あなたは劇団四季に入りたいんでしょ！」と、ご家族に念を押されていたからだとしても、初めて会った人に意思を伝えた、そこを大事にしたいとおもったからです。
発声、英語の歌、日本語の歌を並行してレッスン開始。
英語の歌はメロディーは良く知っている「アニー」トゥモローを手始めに英語歌詞を見ながら一つづつ発音を繰り返し練習、意味も理解して、日本語歌詞との違い、歌いかたの違いをレッスン。
日本語の歌は有名ミュージカルの日本語版をメインに。
レッスン前にお母様に怒られた日や、練習してこなくて
自信がない時はちょっとした一言で涙がこぼれます。
レッスン中はもちろん涙は無視、落ち着いてから再度始めたり、レッスンにならない時もありましたが、お母様とは密に連絡を取り、「今日はレッスンできつく注意をしたのでフォローをお願いします」とか、「今週は家であまりやっていなかったので怒りました」、、、など、事前に聞いておくと、「なぜやってこなかったの？」とは聞かず、どこがネックでやれなかったのか、どうすればやるようになるのかを聞いて、考えることもできました。
そうしてスタートしたのがノート
やったことを本人が書いてくるようにしました。
発声、歌それぞれどこが良くできて、どこが難しかったか。
聴いた音楽、見た映画、見た舞台、もちろん学生ですからネットで見てもOK。
それらの好きだったところなどを手のひらサイズのノートに箇条書きして
もらいました。
この際、良くできたこと、好きだったところを書いてもらうのは大事だと思っています。
夏休みから始めて
慣れるまでは毎日、1ヶ月半後、二学期が始まる頃には一週間に一回レッスン前に見せてもらうようにしました。
これが6年生の二学期。
その後、
公立の中学に入り、どうやら目的の一つ、「英語が好き」になってくれたようで英語部に入り、勉強でつまづくいちばんの原因の英語嫌いにはならなかったようでほっとしました。
彼女の中学では毎回、英語の時間にアメリカンヒットソングの単語や前置詞をヒヤリングして穴埋めするテストが行われているそうです。
レッスンで歌った曲だったから満点だった❣️などと報告してくれることが増えました😄✌️
その頃から1回30分間だったレッスンがご希望で1時間に。
Q:将来の目的のためにお仕事をさせてくれる劇団に入り経験を積ませた方が良いだろうか？とお母様からご相談を受けたのもこの頃です。
これには様々な意見があるかと思いますが、私は次の理由で反対しました。
A:・入所金
・現場を経験といってもその他大勢での経験はさほど役に立たない。
・全ての人が真剣に将来の目標を持ってきているわけではない。
・必要のないタレント意識をつける
人によって差はあると思いますが、自分をしっかりと持つことができる、児童劇団の役割を理解できる、、、それ以前の普通の子供には良い環境とは言えない特殊な世界だと思います。
9ヶ月前それは始まった・・・
彼女とスタエフで番組をやることに
それが昨年2022年、夏の終わり、夏休みの最終日8/31でした。
彼女は中2
涙ぐむことは、彼女の唯一の逃げです。
ただ泣いても、長いことダンスや芝居のステージをやってきている彼女は泣きながらでも続ける。
基本的にレッスンではおとなしい。
そんな彼女と番組をやってみようと思ったのは、
歌を発表する場を用意したいと思ったから。
開始から一年半、JAZZの生徒さんのためにスタエフで番組"Enjoy the JAZZ Feeling"を続け、生徒さんのモチベーションに役立っていた経験も後押しした。
セリフに関しては、オーディション用のレッスンをしたこともあるが勘が良い。話したことを考えて自分のものにし、すぐ反映してくる。
ダンスも動画やステージを見たことがあるが子供のダンスではない。
ただ歌に関しては1曲を仕上げても歌う場所はなかなかなく、
ステージでも1人で歌えるのは数フレーズ。
番組で歌うチャンスができたらいいな、普段おとなしくて言われたことはある程度ちゃんとやっているが、飛躍に至らない。
番組をやって飛躍的に歌のスキル上がったかと言えば、結果的には弱点がわかったと言うのが現状だが、
今回の
アップカミング応援企画「Catch my dream」
では
毎回与えたテーマに沿って書いてきた文章を読んでもらうことで、サクラさんの考えていることが私もお母様にもよくわかり、難しいと言われる中2の時期を共通認識を持って過ごせた気がします。
テーマは5つ
●自己紹介
●歌、ダンス、芝居に関して
●今の私と受験（塾の事情を加えてもよい）
●英語と私
●私を知ってもらうために今後できること
1回の放送で1つのテーマを提案して、えまずは人前で話すことから
目に見えないリスナーを感じて話す。
それを通して、とにかく彼女の思っていることを私も知りたかった。
タイの俳優たちが自分の言葉でしっかりと考えていることを長い時間話すのを聞いていたことの影響があったかもしれない。日本の俳優はなかなかそのチャンスがないように思えます。
３回目からは歌を歌ってもらったり朗読にも挑戦してもらうことにした。
その頃の感想
歌は普通にちょっと足りないがトークはなかなかしっかりとしているし、朗読劇は割と良いな、
6回目の最後は
今まで話してきたこの5つのテーマを2つのブロックに分け、この9か月間に変わったことがあればそれも入れてつなぎ、間に歌を2曲、朗読を１つ組み込んで一つの番組を作る。
その間は私は口を挟まずに1人で番組を回してもらう。
歌以外、その準備はサクラさん(スタエフ用アカウント名)1人でやってもらった。
本番では35分間の番組の中、22分間サクラさんひとりで番組を作ってくれました。
お母様【準備はバッチリ！と言っていますが💦どうなることやらドキドキします。】
1人で歩こうとしている彼女の舞台裏ではこういったお母様との会話が、、、
😍【詰まっても、失敗しても問題ありません。困ったら私もサポートしますし、、、今日レッスン最後に何回か「ハァー！」と。「大変だなぁー」と実感していると思います。 それが1番ですね！良い経験になってもらえればと思います❣️】
お母様【だんだんと性格も変わってきたこの頃。少しずつ思い切ることができるようになっているように感じます。】
😍【大人になりましたよね、積み重ねを感じます。頼もしくなりました！】
番組終了後、お母さまからたくさんのフードバック（抜粋）をいただきました。
お母様【顔が見えないラジオ、、、声を出して反応することの大切さ、、、いつ成長するのかな…と思っていましたが...ようやく身に付いて...親バカでもありますが、
・放送中にリスナーさんが0だったら…なんて考えて緊張が増したそうです､､､
・自己紹介などなどの話も､､､（1回目の時より・・著者注）成長が感じられて、私としてはとても嬉しかったです。
・将来のことや自分の性格がようやく分かるきっかけを作ってくださって､､､
・家では思春期な感じが見え隠れして、少しのことでイラッとしたりしますが、それが出せるようになったんだなぁーと。】
お母様も娘さんと経験を共有
できた様子伝わってくる、、、
教えることの何が楽しくて嬉しいか
、、、変化が、成長が見えること。それに尽きる。
そして未熟であっても、中学生らしいナチュラルで等身大な配信を共有できたこと、この9ヶ月に私も心から感謝している。
番組を終わって
受験を控えた彼女、今年度は基礎の充実、特にソルフェージュ、
あとは声の出し方を大人の感覚に変化させるように持っていく。。。
これは長年教えている彼女だからこそやってみたくなっている。
高校に入り1年間はミュージカル曲にもっと近寄っていくきたい。
そして卒業後の方針が大学受験、そして一般入団試験か、決まってきたら、
もし大学に行かず高校卒業後に研究生を目指すならば、より劇団四季について専門性の高いところでのレッスンをお勧めしたいと思っています。
そしてせっかく手に入れはじめた彼女の配信スキルは
番組内でも話したように
（番組Qシートより抜粋）
放送に関しては可能な時間を見つけて
「夏休みとかね！！」
🌸さん自身から発信をしていかれるといいなと、高校生になっても放送を続けていくことでそれが🌸さんの「将来の目標の助け」になるプロフィールとなっていけばいいなと思っています。
どうか皆さまその時はまたぜひ応援していただければと思います。
最後に
人が人とかかわることはとても重要な意味を持つと思います。
私にはレッスンで６０歳以上から小学校低学年までの方との接点があり、
多くの音楽や作品とともに、その方の人生の一時期に私がかかわること、
それは多くの刺激や喜びを与えてくれているし同時に責任も感じます。
せっかく出会ったのだから、お互いに誠実に精一杯やること。
それってまだまだ、私の知らない世界を見せてくれるんじゃないかな。そう思う。
歌を教える仕事から派生して番組を企画制作したことがこうしてまた歌にも戻ってくる
これだから仕事は楽しい～
お時間ありましたらぜひお聞きくださいね！
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