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今日のココ日(ココルーム日記)

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毎日が人生劇場、ココルームの日々をほぼ毎日、Facebookで投稿しているココルーム日記(ココ日)。ココ日が一番はじめに投稿されたのは2021年11月のこと。それから5ヶ月経った…
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2022年3月の記事一覧

2022年3月22日

今日のココ日(ココルーム日記) 二泊三日の釜芸合宿で布書道ブースを設けた。役目を果たしたシーツたちを繋いで長くした布に、墨汁をつけた筆でなんでもすきに言葉や絵を書いてもらった。はじめは言葉を書き連ねた布を縦糸と緯糸にみたてて織って1枚の布にしようと考えていた。釜ヶ崎芸術大学は、日々さまざまな人がやって来ては去り、人と人が行き交う場。縦糸と緯糸が交錯してできる一枚の布みたいなところだなと感じていたから。だけど実際にいろんな人に書いてもらった言葉や線が面白く、これは簡単にひとまと

2022年3月21日

釜ヶ崎芸術大学で三日間にわたり行われた釜芸合宿「ほんまに釜ヶ崎オ?ペラ?」が閉幕した。 今日のプログラムは朝イチのラジオ体操から始まり、「第二回シンポジウム〜家事と事務〜」、そして昼食をはさんで「修了証詩〜心のたねとして〜」が開催された。 シンポジウムでは、参加者ひとりひとりが「登壇者」となり家事なり事務なりについて、思うところを発言していく。 家事も事務もジェンダーマターでは大きなキーワードで、女性登壇者たちの多くから日々抱えるもやっとする出来事が聞かれた。 そこで明らかに

2022年3月20日

今日のココ日(ココルーム日記) 今日は釜芸合宿二日目、朝10時から夜9時まで「はたらくと生きる」を深掘るプログラムが開催され、賑やかな一日となった。 ラジオ体操で体のスイッチを入れたあと、最初のプログラムである「空間マッピング〜あなたのはたらくは今どこ〜」がスタート。 大阪大学の田中均氏のファシリテーションのもと、参加者は庭に出て、体調や気分、朝ごはんを食べたか、など基本的な質問から、徐々に「はたらく」に対する自分のイメージやこだわりなどについて空間マッピングのメソッドに沿っ

2022年3月19日(番外編)

今日のココ日番外編 今日から2泊3日の合宿。 はたらきをテーマにさまざまな角度から語り表現をする試みがスタート。 自分のここでのはたらきも問い問われることになることに少し緊張しながら、14時からのイベントに備えて準備をしていた。 ただ合宿中とはいえ、ゲストハウスも、バザーも、カフェも営業しているから場面は次々にうつり変わり、対応していくことになる。昨日の夕飯に残った水菜のサラダに、にんじんをスライスしたものを足しながら、今日は寒い、お茶がたくさん必要だ、大きなやかんでお茶を沸

2022年3月19日

今日のココ日(ココルーム日記) 釜芸合宿「ほんまに釜ヶ崎オ?ペラ?」が今日から開幕。 午後2時から夕ご飯をまたいで夜9時まで、初日は3プログラムが行われた。 最初のプログラムでは、ファシリテーターに釜芸の人気講座「釜ヶ崎でオーケストラ」で一緒にやっているアミーキティア管弦楽団主催の常盤くんを迎えて、「かきおこ・かたられ」〜「働く」と「生きる」にまつわる言葉を分かち合う〜が行われた。インタビューを受けながら、進行をしながら、常盤くんがその瞬間に語られる言葉をブラインドタッチで拾

2022年3月18日

今日のココイチ(ココルームの一枚) 明日から始まる釜芸合宿に備えて大量のまかないご飯を仕込むスタッフたち。気合が入りすぎてかぶるもの間違ってます。 (撮った人:インターンのカイト)

2022年3月17日

今日のココイチ(ココルームの一枚) 今日の釜芸キッチンはインターンの19歳コンビが担当。 きんぴらごぼうも小松菜のおひたしもじゃこ入り卵焼きもどれも美味しかったです。 ごちそうさまでした! (撮った人:テンギョー)

2022年3月16日

今日のココ日(ココルーム日記) はじめての夜回り。 夜の釜ヶ崎はどこか寂しげで、だけど無音じゃなくて。 みんながおにぎりを配り始めた。 でも僕はそれを最後尾からただ眺めてた。 しばらく歩いて、とうとうセンターまで来てしまった。 えいっ! 寝てるおっちゃんに声をかける。 しゃがんでおにぎりの入ったビニール袋を手渡した。 おっちゃんの小さな「ありがとう」を僕はどう受け止めていいのかわからなかった。 (書いた人 : インターンのカイト)

2022年3月15日

今日のココ日(ココルーム日記) 夜のまかないご飯でハンバーグを作ってくれたインターンのカイちゃん。 それを横で見ていた釜ヶ崎のオッチャン、通称ヤマちゃんが「ほぉ、見事な出来栄えやね!」と褒めた。 三度の飯よりおしゃべりが大好きなヤマちゃん、そのまま料理についての自論をぶちかまし始める。 「やっぱりね、料理のうまい人っちゅうのはね、お客さんに出す時は最高に美味しい料理よりわざとちょっと不味くして出すんですよ。」 それを聞いた一同は、ヤマちゃんに同意しかねるといった感じで「わざと

2022年3月14日

今日のココ日(ココルーム日記) ハヤシさんが出てこない。 最初に味見をした時、「あ、ども。」とドアを開けて顔を出したのはタナカさんだった。 「あ、いえ、僕が会いたいのはハヤシさんなんです。」 そう言ってそっとドアを閉めた。 おかしい。 たしかにこの部屋だったはずだ。 僕は首を捻りながらコンソメを振って味見をする。 「こんばんは、サトウです!」 元気よくサトウさんがご挨拶。 「すみません、間違えました!」 そう言って僕も元気よくドアを閉める。 おかしい。 また別人だ。 ハヤシさ

2022年3月13日

今日のココ日(ココルーム日記) 2020年の11月にココルーム(当時、現釜ヶ崎芸術大学)に初めてやってきたカイちゃん。 別府にある大学で学んでいる社会学の講義でココルームの活動を知り、どんなところか自分の目で確かめようとフェリーに乗って来てくれたのだった。 着いた日の夜、いきなり代表の假奈代さんに誘われてなぜかスタッフ会議に参加することになったカイちゃん。 戸惑いながらも真剣にみんなのやり取りを聴いていた。 翌日別府に帰る予定でチェックアウトしたにもかかわらず、「たった一泊し

2022年3月12日

今日のココ日(ココルーム日記) 九州から釜ヶ崎へやって来て日雇い労働者として生きてきた坂下さん。 その独特の語りがなんとも味わい深く、聞く人の心をとらえて離さない。 谷川俊太郎さん主演の映画「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」にも出演して”坂下節“を炸裂させている。 釜ヶ崎芸術大学のゲストハウスには、美術家の森村泰昌さんがプロデュースしたスペシャルツインルームがあるが、ココルーム代表・假奈代さんの希望で、森村さんと坂下さんとのコラボで部屋のテーマが作られた。 部屋の壁三面

2022年3月11日

今日のココ日(ココルーム日記) 今朝、開店前の掃除の時間に雑巾を洗おうと水に触れたら、毎朝感じていたピリッとするような冷たさが消えていた。 今年の、春の中。 (書いた人:テンギョー)

2022年3月10日

「おーい!」 店の外で車椅子に乗ったおっちゃんが手を振っている。 遠くに住む娘さんに似合う洋服を選んで送りたいと話す彼。娘さんの好みを聞きながら一緒に選んだその日以来、時々、また選んでやーと来てくれる。 「娘が父ちゃんありがとうって言ってたわー。でもな、父ちゃん時期的に冬服じゃなくて、春服がいいわって言われちゃったのよ。ここ、春服いつ出るん??」 「ごめんねー、春服まだあまりないんだよね…」 もうあたたかくなってきたけれど、春服よりもまだまだたくさんの冬服が目立つココルームの