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2022年3月13日

今日のココ日(ココルーム日記)
2020年の11月にココルーム(当時、現釜ヶ崎芸術大学)に初めてやってきたカイちゃん。
別府にある大学で学んでいる社会学の講義でココルームの活動を知り、どんなところか自分の目で確かめようとフェリーに乗って来てくれたのだった。
着いた日の夜、いきなり代表の假奈代さんに誘われてなぜかスタッフ会議に参加することになったカイちゃん。
戸惑いながらも真剣にみんなのやり取りを聴いていた。
翌日別府に帰る予定でチェックアウトしたにもかかわらず、「たった一泊したところで何も分からない」と再度ココルームに戻ってきて、一週間滞在して色々お手伝いしてくれた。
一年前にもフラッと顔を見せてくれ、カイちゃんらしく静かに、そして誠実に場に加わっていた。
そんな彼から年明けに僕のメッセンジャーに連絡がきた。
「ココルームでインターンをやってみたいんです」
カイちゃんは今、自分のやりたいことや進みたい方向を見極める時期に来ていて、それを知るためココルームでやれることをチャレンジしてみようと思い立ったらしい。
常に人手不足のココルームの現場では、カイちゃんのような関わり方はありがたい。
假奈代さんと僕とカイちゃんで話し合って、今回のインターンシップを行うことにした。
カイちゃんは今朝サンフラワー号で大阪入りして、開店前の釜ヶ崎芸術大学に到着。
すぐに僕と朝の開店準備をしてくれた。
午前中、まだまだ分からないことだらけの現場で、カイちゃんは頭と体を一所懸命使って現場の仕事を覚えようとしていた。
一緒にお昼のまかないご飯を作ってみんなで食べた後、船上泊の疲れからか春の陽気に包まれた庭のハンモックですやすやと午睡していたカイちゃん。
これから彼にとってどんな日々が待っているのだろう。
物静かな彼の心の中に芽吹いている逞しさや情熱を感じながら、僕自身も彼と共に働く釜ヶ崎芸術大学での時間を楽しみたいと思っている。
(書いた人:テンギョー)

現在、ココルームはピンチに直面しています。ゲストハウスとカフェのふりをして、であいと表現の場を開いてきましたが、活動の経営基盤の宿泊業はほぼキャンセル。カフェのお客さんもぐんと減って95%の減収です。こえとことばとこころの部屋を開きつづけたい。お気持ち、サポートをお願いしています