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JAZZと音楽療法|臨床心理士への随録 心理学

#創作のマストアイテム はBGM。作業効率が上がります。クラシックがいいと聞いて試した時期もありますが、体質的にJazzやBossa Novaが合うみたい。note執筆や試験勉強をご機嫌にこなすために、エンドレスに流れるYoutubeライブ配信が手放せなくなっています。

音楽でいうと、臨床心理には音楽療法なるものがあります。

音楽療法は芸術療法の一種です。芸術療法は、表現を通じて、心的葛藤の解放やカタルシス(浄化)効果を得ることを目標とします。音楽療法はそれ自体の治癒力はない補完療法の位置づけですが、幸福感やQOLを高め、症状を軽減し、初期治療やリハビリテーション効果を高めることが期待できます。

音楽を聴くと身体運動が誘発され、血液循環や呼吸作用を改善します。これによって筋緊張が低減すると、穏やかな気分が生じ、不安が軽減するのです。音楽は高齢者との相性が良く、認知症ケアの現場に導入されたりもしています。

臨床心理学は懐が深いところが好きです。音楽でも呼吸でも、クライエントが抱える心的困難がよくなるなら手段を問いません。定石だろうが亜流だろうが、治ればいいという考え方。ただし、悪化させるのは絶対にダメ。上っ面だけの猿真似やデタラメだけは避けなければなりません。そう考えると結局は、基礎や古典を踏まえ、そこにクライエントの個別性を考え、時代性を加えるのが最良なのでしょう。

参考:「高齢者のこころのケア」曽我昌祺ら著,2006(金剛出版)