臨床心理士の事例検討研修in大阪に参加してきた|ココカリ心理学コラム
来年の資格更新の目的もあり、今年は例年以上にポイントが付与される勉強会や研修会に参加しております。先日は大阪開催の事例検討会に行ってきました。
わざわざ大阪まで出向いた理由。それは勉強熱心…ではなく笑、提供事例が採用されると交通費補助が出るという外発的動機づけにほだされたからです。エントリー叶わず今回は見送りになってしまったので、遠征費かけてまで行く必要はなかったのですが、来年の採択を見据えどんな事例が選ばれたのかを確認するため、精神分析色が強い関西圏の先生方との一期一会セッションを愉しむため、久しぶりに松葉の串カツを食べるため笑に、申し込むことにしたのです。
大阪は私にとって第二の故郷。会社員時代の29歳は家族と共にこの地で1年半を過ごしました。転勤してチームを持ってマネジメントする初めて尽くしの挑戦は、酸いも甘いも嚙み分ける経験となり、その後の私の人生にいい意味で大きな影響を与えてくれました。
さて、事例検討研修会はというと、およそ250名の参加者が5つのブースに別れ、5〜6人のチームレットになり、お題となった事例についてあーだこーだと議論を交わします。午前と午後で違うお題が提供され、心と頭にしっかりと汗をかいてきました。事例は、実際に自分がこんな重く深いケースを担当することになったら…と思える刺激的なもの揃いでした。新奇性は必須ではありませんが、百戦錬磨の先生でも深考できるような強度は必要なのだと覚りました。
事例検討の感想ですが、チームレットだったので色々な見立てや解釈、支援方法を聞けて純粋に面白かったのと、同じ臨床心理士資格保有者でも年齢・専門分野・属する団体等によってここまで切り口が変わるのかという感心さがありました。こうした多様性を毛嫌いするでも、食わず嫌いするでもなく、面白がって先入観なく交わりにいける人間でありたいと強く願いました。
主催者の総括で聞いてビックリしたのですが、応募総数2,000名超えだったらしいです。資格更新ポイントという目的もありましょうが、聴講ではなく事例検討の会を志す先生方の勉強熱心さに、交通費補助という己の小ささに一抹の忸怩たる思いが込み上げてきました笑。
最後に、松葉の串カツはやはり旨い!東京にはない味に舌鼓です、うまうま。
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