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Ⅰ.人生で忘れてはいけない数字|ココカリ心理学コラム

このネタもSNSで拾いきました。心理学風味♨️に仕立ててご紹介します。

人生の1/3は睡眠

心身の健康に睡眠は重要です。十分な睡眠をとることで、記憶力や学習能力が向上し、免疫機能が強化されます。またリフレッシュやストレスの軽減にも寄与します。「寝るのがもったいない」なんて言葉がありますがとんでもない、睡眠はある意味で起きてる以上に有意義な活動なのです。

睡眠上手になることで、人生の質を上げていきたいです。

集中力の限界は90分

年齢と共に落ちていくし個人差あるものの、一般的には限界90分、丁度いいのは45分くらいでしょうか。いわゆる集中力は、注意機能4種のうちの、持続的注意に分類されます。

【持続的注意】注意力や集中力を持続させて、ひとつのことを続ける
【選択的注意】多く情報の中から、今必要な情報だけを選ぶ
【分配性注意】複数に同時に注意を向けながら行動する
【転換性注意】ひとつのことに注意を向けているときに、他の別のことに気づいて注意を切り替える

みなさんは、どの注意機能が得意ですか?また不得意でしょうか?これを調べるには、認知機能の心理検査が有効です。臨床では、トレイルメイキングテスト、CAT、FAB、内田クレペリン作業検査あたりをテストバッテリーしますね。

第一印象は3秒で決まる

ヒトは物事をパッと理解しようとする際に、ヒューリスティックを用います。特に人の判断は、古代や戦乱の世では特に、即時に敵味方の判断をしないと生死に直結するため、アルゴリズムでは間に合わないのです。

【ヒューリスティック】自分の経験則や勘に基づいて答えを導き出す発見的な問題解決手法
【アルゴリズム】定式化された手順で答えを出す問題解決法

初めて出会った人に対して、即座に私たちが第一印象を形成することができるのは、印象形成に関するメカニズムが備わっているからです。

そのひとつはステレオタイプ。つまり、職業・性別・人種などによってイメージされる偏見です。たとえば、職業。これから会う人が「公務員」と言われた場合と、「体育会系の大学生」では、頭に浮かぶ人物像が違うでしょう。公務員は真面目そう、とか、体育会系の大学生は元気で爽やかそう、などと考えるかもしれません。確かに公務員には真面目な人が多いかもしれませんが、すべての公務員が真面目というわけはありません。私たちは職業など属性から連想される印象を、そのまま個人に当てはめて捉えてしまう傾向があるのです。

もうひとつは、外見(容姿)と性格を、直結的に結びつけて捉えてしまう傾向があるということ。これは「暗黙裡の人格理論」と呼ばれます。たとえば、眉がつり上がっていると「怖い人」と感じてしまったり、恰幅がいいと「のほほんとした人」と感じがちです。人の容姿と性格との関連は、科学的には否定されています。しかしそれでも私たちは「この顔つきの人はこういう性格だ」と直感的に思ってしまう傾向があります。

第一印象は3秒で形成されてしていますが、それらはすべては必ずしも正しいとは言えないことを自覚しておきましょう。

記憶は1日で74%忘れる

心理学者・エビングハウスは、記憶に関する研究を重ね、忘却曲線を発見しました。実験で無意味綴りのアルファベットを覚えてもらったところ、1日経つと、26%は覚えていて、74%は忘れてしまっていた、という結果だったのです。一夜漬けの勉強が記憶に定着しないのは、覚えた瞬間から忘れていってるからなのです。忘却率を低く抑えるには、繰り返し学習すること(心理学ではリハーサルといいいます)、ストーリーで覚えること、感動など感情を伴って記憶することなどが有効であると言われています。

Ebbinghaus, H. 1885 Ueber das Gedaechtnis: Untersuchengen zur experimentellen Psychologie [On memory: Investigations in experimental psycholog y]. Leipzig, Germany: Duncker & Humbolt.

行動は21日で習慣化される

習慣化はレスポンデント条件づけで説明できます。繰り返し行うことで自分とその行動の間に連合が生まれ、さらに繰り返すことで連合が強化されるのです。強固になるためには21日くらいかかるということですね。

行動によって成果(自分にとっての良いこと)が生じるということを経験すると、その行動をよくするようになります。これはオペラント条件づけ及びABA理論(応用行動分析)で説明できます。

最初は何事にも努力を要しますが、継続していくと努力の意識は薄れて自然になってきます。この感覚になると勝ちですね。自分にとって望ましい行動を習慣化させていきましょう。

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