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行き渋りがあった子が完全不登校にならずに済んだ方法とは。

こんにちは元不登校・不登園児の母でカウンセラーのこころです。


子供が園や学校に「行きたくない」と言い出した。毎朝泣いている。園バスに乗らない。玄関から外に出ようとしない。出かける支度さえもしなくて困っている。


こんな時親はどんな行動をとり、どんな声掛けをしたらいいのか悩んでしまいますよね。


この記事では子供の行き渋りからの対応方法を実体験と知識からご紹介します。


園児や小学校低学年の子供への具体的な言葉がけや対応方法、また発達外来小児科医からのアドバイスなどもお伝えします。


今回の記事はとても長いものとなっています。しかし記事後半では娘が短期での再登園が出来るようになった具体的な方法を実体験を踏まえてお話しますのできっとお役に立てることでしょう。最後までお読みいただければと思います。


子供が「行きたくない」「休みたい」と言い出した。そんなことを急に言われたら親はびっくりしてしまいますよね。

休ませたほうがいいのか?でも休ませたらたらずーっとお休みしてしまうのではないか?
逆に無理矢理にでも行かせたらいいのか?でも泣いているのに無理矢理行かせるのも可哀そう。

こんな風に考えてしまい、私たち親はどう返事をしたらいいのか困ってしまいますよね。

そんなときはまず子供の気持ちを一度しっかり言葉にして受け止めてあげましょう。



以前、うちの娘も行き渋りから不登園になりました。
しかし対応方法を知っていた私は行き渋り初期から娘の気持ちを言葉にして受け止め、受容、共感し続けた結果実質欠席したのは10日間だけでした。完全不登校にならずにすんだのです。


不登校とは
長期欠席者(年間30日以上の欠席者)のうち『何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくても出来ない状況にある者』ただし、病気や経済的な理由による者をのぞいた者をいう。

文部科学省の「学校基本調査」


初期段階での私の反応、言葉がけ、そしてそれが上手くいったのはなぜか。なぜ私はうまくいく対応が出来たのかをお伝えしていきます。

主に園児または小学校低学年の母親に向けた内容になっています。



|子供が行きたくないと言ったらどうしたらいいのか?


先程もお話しましたが子供の気持ちを一度【しっかり言葉にして受け止めてあげる】共感し受容することです。そして子供の気持ちに寄り添った対応を行っていくことです。

そうすることで子供は自分の気持ちを理解してくれた、わかってくれたと感じることが出来そこから少しづつ動き出します。


それではここからはもう少し詳しくその対応方法と具体的な言葉がけについてお伝えしていきます。


最初の言葉がけとは?

子供が急に「学校に行きたくない」「お休みしたい」などと言われたら、親はびっくりし心配になり「なんで行きたくないの?」「何かあったの?」などと一番に原因をしりたくなりますよね?

これは親なら当たり前の行動(言葉)でしょう。子供を愛し、心配だからこそ原因が知りたいのです。

しかし、原因は年齢や学年、性格や環境によっても様々ですので原因を考える前にまず子供に伝えるべき言葉は「行きたくないんだね。」「お休みしたいんだね」などと子供の気持ちを言葉にしてあげることです。
そうすることにより子供は親に気持ちを受け入れてもらえた、わかってもらえたと安心するのです。


そして親は安心できる相手だと思えた時に子供のほうから原因を話してくれる子もいます。ですからまずは子供の気持ちをオウム返しでもいいので言葉にしてみましょう。



準備くらいなら出来る

次に「子供の行きたくないという気持ちを受け入れましょう。」と言われてもそう簡単に受け入れられるものでありませんよね。

特に『学校へは行くべきものだ』と思っているかたにとっては受け入れることがとても難しいと思います。しかし今子供は行きたくない。行けないのです。ではどうしたらいいのか?

まずは受け入れる準備をしましょう。


初めに【受容】と【共感】の意味を見てみましょう

受容
「受容」とは、ありのまま「受け入れる」ことであり、主に人の存在や意見、感情などを認めて尊重する場合に使用される言葉である

 共感
「相手の気持ち(感情)に寄り添って、自分もその気持ちを同じように感じようとすること」や「自分も相手と同じような感情を感じていることを率直な言葉・態度で伝えること」

意味を知ったうえで次に子供を受容し共感するためのワークを行ってみましょう。


ワーク1
子供の気持ち、状態などを書き出してみる

  • 子供は泣きたいほど行きたくない。

  • 子供は動けなくなるほど行きたくない。

  • 子供は行くのが辛く、苦しい。

  • 私と離れたくない。

  • 何か嫌なことがあるから行きたくない。

  • 登校することを考えるとイライラしてしまう。

などと子供の気持ちをや態度、状態などを書き出してみる。


 ワーク2
ワーク1で書き出した言葉を声に出して言う。

声に出して言うことにより子供の気持ちや感情を一度同じように感じてみる。


  ワーク3
これが一番大事なこと。ワーク2で声にだして言った後に付け加えて

  • 「行きたくないと言っているが自分の子に変わりはない。

  • 「今は行きたくない気持ちがあるが、自分の子に変わりはない。

  • 「どんな感情を持っていても愛するわが子には変わりはない

声に出して言う。


このように一度自分の中で子供の気持ちや感情を整理し、同じように感じてみる。そしてそんなふうに思っている子供でも、自分の子に変わりはない。と頭の中にインプットしていきましょう。

これが子供を受容し共感するための第一歩です。


最初にお伝えしましたが、学校に行けない子を受け入れることは簡単ではありません。自分が変わっていかなければ心のそこから受け入れられるようにはなりません。

こころの底から受け入れられるようになりたい方はご相談ください。
メールカウンセリングであなたが変わるお手伝いをしていきます。一緒に前へ進んで行きましょう。


カウンセリング
あなたの気持ち、感情などを少しづつ吐き出してもらい私が受容共感していきます。その都度必要と判断すればアドバイスもします。そうすることによりあなたの心はどんどん満たされ、エネルギーが大きくなっていきます。エネルギーが大きくなると心に余裕が生まれ、子供の気持ちに心の底から受容し共感できるようになるのです。
そして子供は大好きな親に受容し共感してもらえたことで今度は子供の心のエネルギーがどんどん大きくなり子供は自ら動き出すことが出来るようになります。


まずは親のあなたの心のエネルギーを大きくしていきましょう。そのためのカウンセリングです。

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不登校の親こころのカウンセリング


言いなりになるな!境界線を敷け!

前述でお話しました受容と共感ですが「受容し共感してくださいね~」と親の方に伝えると、たまに間違った解釈をしてしまう方がいます。

受容とは相手をそのまま全部受け入れることなのですが、この意味を子供の言いなりや奴隷になることだと勘違いしてしまい、無理して子供の要求に答えようとしてしまう方がおられます。
しかし、子供の要求に答え初めてしまうと次第に子供を腫物のように扱いだしてしまいます。そして子供の要求もどんどんエスカレートしてしまいます。

そうならないためにも子供と親の境界線をきちんと決めておきましょう。

そして境界線を決めたのなら、子供の不当な要求には「出来ない」ときちんと伝える。

最初は要求を飲んでもらえないことに子供は苛立つかもしれません。しかし不当な要求は飲まない(言いなりにならない)ことを続けると子供は次第に「しかたない」と思えるようになっていくのです。

そしてその逆も同じです。子供も親のいいなりにはならない。

子供との境界線を決めることにより、大人も子供の境界線を理解するようになり子供も親の言いなりにならないことを親は「しかたない」と思えるようになっていくのです。(例えば学校に行かせようとしていたが、行かないのなら仕方がないと思えるようになる)


受け入れるとは互いの要求に答え、言いなりになることではなく互いの意見や要求は伝え合うが、境界線からは互いに入らないということが最も大切なのです。


そしてたとえ「NO」と親が言っても見捨てられたわけではないと子供に安心感を与えてあげることが重要です。NOといってもあなたに変わりはない。あなたを愛していることには変わりがないという安心感を子供がもてる対応をしましょう。

不可能なことはいくら頑張っても不可能だ

人の考え方、気持ちや感情を変えることは不可能です。子供やパートナー、友達など相手を変えることはできません。

どんなに相手を変えようと努力しても無理なことです。
それは相手の気持ちや感情は相手の物だからです。自分の物ではありません。相手が自分で気づいてこそ変わろうとし、変わっていくのです。


ですが、唯一変えられる人がいます。それは自分。


学校に行きたくないという子供に対し、学校に行かせようと親が子供の気持ちを変えることはできません。
子供自身が学校に行きたい。行こう!と思わない限り例え登校できたとしてもそれは無理をしている状態です。
無理をしている状態のまま登校しても同じことを繰り前します。
ですから、子供自ら変わりたい変わろうと思うことが大切です。


そのために親が出来ることは子供を変える事ではありません。子供が変わるための気づきや、サポートをしていくことです。そして唯一変えることが出来る自分を変えていくしかないのです。



もう一度言います。人は相手の気持ちや感情を絶対に変えることは出来きません。



|【実録:成功体験】行き渋りからの対応方法

一人で悩んでも早期解決はしない。これが初めの一歩だ!

まずは誰かに相談しましょう。これが第一歩‼
でも私が推奨するのは学校の先生でも家族でもありません。不登校を知っている誰かです。いうなれば専門家。もしくはそういった行政機関。

最初は学校の先生に相談しても良いでしょう。しかしそこから専門的な事を相談できる方や機関を紹介してもらうことです。


なぜ学校や先生、家族などではなく専門家や相談出来る機関を推奨するのかというと。不登校を知る方はうまくいくと言われている対応方法を知っているからです

逆に先生や家族などは不登校対応が初めてだったり、不登校を知らないので間違ったアドバイスをしてしまう恐れがあります。間違った対応をしてしまうと完全不登校になってしまったり、今以上に子供の心を傷つけてしまう恐れがあるからです。


実際に息子が不登校になった時、私は最初に学校の先生や家族に相談しました。もちろん先生も家族も不登校対応を知りませんでした。
知らないうえでの「多分こうしたらいいだろう」「こう言ったら良いだろう」というアドバイスを受け、私はその通りに子供に対応していました。
しかし、状況は良くなるどころかどんどん悪化して行ったのです。

もちろん相談した先生や家族に悪気があったわけではありません。不登校を知らなかっただけなのです。


その数年後今度は娘が行き渋り出しました。その時の私は知識もありましたし、すぐに行政機関や発達外来の医師に相談しました。

そして私は不登校の知識と彼らのアドバイス通り娘への対応をしましたら、娘は完全不登園にはならず約10日間欠席しただけで通常通り登園できるようになりました。


そんな経験上、もし子供が行き渋りだしたり不登校になったのならばすぐに専門家に相談しアドバイスをもらうことをおススメしています。

専門家と言っても誰に?どこに連絡すればいいのと困りますよね。そんなときは市町村や学校に聞いてみるといいですよ。
もしくは私も不登校の親専門のカウンセリングや相談を受けていますので私にご相談下されば初期対応からご相談承ります。


今すぐ不登校相談したい方はコチラ↑
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さて、ココからは私が行った成功体験。対応方法をご紹介していきます。

不登校一人目の時には今からお話する対応はしませんでした。だから子供の状態は悪化し完全不登校になったのだと思っています。そして最悪の事態寸前まで行きました。

しかし二人目の時は初期からすぐにこの対応を実行し-実質10日間お休みしただけで不登園は終わりました。



では早速どんな対応をしてきたのかご紹介していきます。

まずは子供のやること、言うことを出来る限り受け入れました。が、まだ行き渋りの段階なのでそれと合わせて背中を押すこともしました。


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