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船釣り初心者の親子にとって、理想のサービスを必死に考えてみた

前回の記事で、釣り経験のない親子が、心から楽しめる船釣りを考えることになった、私、立山晋吾と下條和樹の二人。

まずは、どんな一日が楽しいものになるか、友人・知人親子を壱岐島にお招きしては、試行錯誤を繰り返してみました。

【出港前】ドン引きするほど準備する釣り好きお父さんから気付かされたこと

ある親子のお父さんは、船釣り経験が豊富。
どんなことを、事前に質問されるかというと・・・・

・どんな魚が釣れそうですか
・糸の太さ、針の大きさ、仕掛けはどのくらいですか
・竿のタイプと長さは・・・

などなど、あくまで釣る魚をメインに、どうやったら仕留められるかに集中したものばかり。

なるほど、これは逆に、玄人を相手にしている船釣りだと、こういう以外のことはお客さんが当然用意してくると思いこむんだろうな、と感じました。

・服装ってどうなの?
・長靴とかは履かない?
・海の上で、暑さ対策の帽子とか、サングラスとかは?
・1日釣りに行くなら、食べ物・飲み物はどうしたらいいの?
・魚が釣れたら、針を外す道具とかは?

こういうことは、所与の前提で、船側も、お客さん側も、気にしないんでしょうね。

で、お父さん・お母さんが初心者だったら、

・何と何を装備として買っていけばいいんだろう?子供用のフィッシングウェア?長靴とかも、いつものじゃなくて、特別なのを買うのかな?
・道具とかはレンタルっていうけれど、糸とか、針とか、それを結んだり切ったりする小物とか、そういうものってどこまで揃えたらいいんだろう?
・やっぱり、釣具店とかに、旅行前に行ったほうがいいかなぁ・・・

など、不安になっちゃいますよね。

【出港中】魚との格闘だけに集中できると、大人も子供も夢中になれる

壱岐島での船釣りが初めてというお父さん、お子さんを、実験を兼ねてお連れしたときのこと。
お父さんは、多少の釣り経験があるということで、船が港を出るとすぐに、そそくさと針や仕掛けの準備を始めようと、お子さんのお相手もそこそこに、慌ただしく船内で歩き回り始めました。

「えっ?それ、僕らがやりますよ」

壱岐島ならではの、大型の魚を釣るための仕掛けを準備しようと、僕らが普通にお手伝いをしようとすると、お父さんはちょっとびっくりされ、「そんなことは、普通手伝ってくれないものとばかり思っていました~」と。

そんなやり取りをしまして、いざ釣りがスタート。

こちらが針に餌・仕掛けをつけて、お子さんの横について、釣りの仕方を一緒にレクチャー。

すると、何度か餌を海の底から上の方に引っ張ってくることを繰り返しているうちに、早速ヒット。

小学校4年生のお子さんが、これでもかと言わんくらいにはしゃいで、一生懸命に魚を引き上げます。

結果、釣れたのはこんな真鯛。

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釣り上げた魚は、すぐにプロの漁師でもある下條が処理をして、氷の詰まったアイスボックスに、丁寧に保存。

あまりにあっけなく、キレイに処理をされていく魚にお父さんが感心している横で、お子さんたちはもう、次の釣りに夢中です。

こうしたことを繰り返すうちに、僕らが気づいたのは、

船釣りが初めてでも、釣る前の仕掛けや餌の準備と、釣ったあとの処理をこちらでやらせてもらい、釣る瞬間にだけ集中してもらうと、親子でリラックスしてはしゃげる時間が、とても長くとれるようになる

ということでした。

もう、お子さんたちはどんどん楽しんでくれて、船長の下條が説明する船の操作を興味津々で聞き入ったり、船の先端で移動中もワイワイしたり、心から楽しんでくれる姿に、こちらもニコニコしてしまいます。

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【帰港後】がんばったお父さん・お母さんは、釣った魚を夕食で食べるお子さんを見て、本当に報われる

こうして、夕日が落ちるくらいの時間まで釣りをすると、その魚をお子さんたちに夕食で食べさせてあげたいなぁ・・・と思うのは、お父さんお母さんも、ぼくらも、一緒の気持ち。

ところが、これをやろうとすると、思ったよりも段取りが大変というのが、実験を繰り返す中で、解ってきたこと。

夕方の16時くらいまで、釣りを楽しんで帰港すると、宿泊している宿まで魚を届けられるのが17時過ぎに。

宿での夕食は、だいたい18時半~19時くらいがスタートなわけですが、宿に連絡をとって、魚を持ち込もうとすると言われるのが、

「この時間は、板前さんが忙しいから、大丈夫かどうか、聞いてみますね」

という反応。そりゃそうですよね、厨房はこの時間帯が一番忙しいはず。

(この「夕食のときに板前さんが忙しくて、ちゃんと魚を捌いてもらえるか問題」については、後日ご紹介しますが、偉大な救世主によって助けてもらえることとなるのです・・・)

でも、ですね。

この、自分たちが釣った魚が、当日の夜に食卓に出てきたときのお子さんたちの反応には、お父さんお母さんが毎回、感激をされていました。

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「うちの子、普段はお魚を全然食べないのに、美味しい美味しいって、パクパクと食べてくれるんです」
「お刺身になって出てきた魚に、うぁあーーーって大きな声ではしゃいで、何度も、僕の釣った魚だよ~、って、写真を撮りまくってました!」

いやあ、こんなお子さんの様子をみることができたら、初心者だけれども頑張ってお子さんを船釣りに釣れてきてくれたお父さん・お母さんの努力も、報われるというものですよね。

僕らが考える理想の一日はこうなった

というわけで、こうした試行錯誤を繰り返すことで、親子で楽しんでいただける、最高の船釣り体験は、下記のようなものに固まってきました。

【朝】船釣りをするための準備がすべてできている

壱岐島には、普通に観光のような格好で来ていただければOK。季節に合わせた長靴やサンダル、ライフジャケットや日除け、タオルを始め、船釣りに必要な準備は、すべてこちらでご用意。
遊び心だけ持って乗船すれば、それだけでOKという1日のスタートを。

【昼】一隻一組限定で気兼ねなく、準備も後処理もお任せで、釣りに没頭できる

釣りを始める前の竿や仕掛けの準備から、毎回餌をつけるところまで、船長とスタッフがとことんサポート。
知らないお客さん同士や、他に玄人の人が乗っているとプレッシャーになってしまうこともあるからこそ、完全一隻に一組だけの釣り体験で、じっくり釣りに集中できる。
釣れたあとの魚は、プロの漁師が、取り込み・記念撮影・下処理・保存までを手際よく行ってくれます。

【晩】釣った魚を美味しく食べるところまで手配されている

釣りが終わったら、宿泊している宿か、公共温泉でひとっ風呂。
その間に、手配された魚がちゃんと調理され、夕食には主役として、その魚が登場。
自分たちでは面倒な手配や段取りは一切不要で、ただただ、お子さんと釣った魚を堪能し、あとは眠りにつくだけの、一日の締めくくりを。

そして、翌朝まで、ぐっすりクタクタ、眠りについちゃってください!

(※写真は、釣りの翌朝のお子さんたちを、こっそりお父さんが送ってくれたものです)

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サービス実現に向け、立ちはだかる大きな壁・・・

さて、こうして意気揚々とサービス実現に向けて動き出した僕らですが、その前に、大きな壁が立ちはだかることになります。

それは、プロの漁師でもある下條が、このサービスのメインとしても使うことになる、漁船「魚生丸」が、漁に最適化されたプロの漁船ということもあり、魚の処理などには最高である一方で、お子さんたちと楽しんでもらうには、大きな障壁があるということでした。

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特に、いろいろなお客さんで実験を繰り返すうちに、明らかになった問題点は下記の2つ。

1:女性がちゃんと使えるトイレがない
いやいや、この環境の中、お付き合いいただいた方々、特にママさん始め女性の方々には、大変ご負担をおかけしました。
朝から夕方までじっくり楽しむには、男たちの対応方法では当然だめで、このトイレ問題が、最大の壁として僕らの前にたちはだかりました

2:イカ釣りなどの特殊漁のための設備が邪魔になる
壱岐島周辺は、美味しいイカが採れることでも有名。
これらを狙った仕掛けなど、突起物が少なからず配置されている魚生丸は、そのままでは親子が移動したり、釣りをしたりするには注意が必要になってしまいます。
これらをどうするのか?片付けるか?という2つ目の壁が見えてきました

もちろん、こういうことに対応できる、いわゆる「遊漁船」というものを購入するのが手っ取り早いのですが、見積もりをしてみると、初期投資だけで2,000万円以上。
更に、今の魚生丸なみの魚群探知や魚の処理などの設備を狙うと、さらに大きな出費が必要となってしまうのは、目に見えています。

さて、これをどう工夫して乗り越えるのか・・・このあたりの顛末を、ぜひ次回、ご紹介させてください。

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福岡から高速フェリーで1時間の離島、壱岐島にて、船釣り・クルージング・海遊び・虫取りなど、思い切りお子さんが楽しめるサービスを提供すべく、日々奮闘しています。

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親子のための船釣りサービス「わんぱっく壱岐」立ち上げ日誌
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経験者でないと、ハードルが高いと言われる船釣りを、親子でなんの気兼ねもなく、心から楽しめるような体験をしてほしい。 福岡から高速船で1時間の離島「壱岐島」で、これを実現するサービス「わんぱっく壱岐」を立ち上げるに至った紆余曲折と、これまでの試行錯誤をご紹介するマガジンです。

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