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親子が船釣りを楽しみたいとき、そこに立ちはだかる、例のハードルを無くしたい

初めまして、株式会社こころ壱岐という会社を運営している、立山晋吾と申します。
私の出身地である長崎県・壱岐島は、福岡から高速船で約1時間。四方を美しい海に囲われた、人口2万6千人の離島です。

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こんな島に生まれ育ったこともあって、小さな頃から、友達と一緒に漁船に乗せてもらっては、釣り糸を垂らし、アジやタイ、ブリやヒラマサといった魚を釣り、眠りこけるまではしゃいで、遊び尽くしてきました。

最近は、東京を始めとした都市部から、この壱岐島に移住されてくる方も多く、そんな方々の友人ご家族、お子さんが壱岐島に遊びに来たときには、高校時代からの友人でもある地元漁師と共に、沖合まで釣りにお連れしていました。

初めてこうした魚を釣った小学生・中学生のお子さんたちが、昔の僕らのようにはしゃぎ、楽しむ姿を目にすると、おもわずこちらまで、嬉しくなってしまいます。

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そんなとき、ふとお子さん連れのお父さんから聞いたのが、こんな話でした。

東京や神奈川など関東でも、こうした釣りができる船は少なからずあるんです。
ただ、実際釣りに行ってみると、釣り船は、玄人・常連の人たちが多く、自分のような素人が子連れで行っても、ハードルが高すぎて楽しむどころじゃないんですよね・・・

このとき、私自身も、そう言われてみればという、過去の記憶が思い出されました。

以前、地元の壱岐島ではなく、北九州の釣り船に遊びにいったとき、船長・スタッフの人たちが厳しく、小学生のときから長い釣り経験のある自分でも、少し気後れしたことがあるなぁ・・・と。

出張で実際に、東京の釣り船に乗ってみました

そんな話を、東京に在住する、海釣り好きな友人に話してみたところ、こんな誘いを受けました。

ちょっと試しに、今度東京に出張に来たときに、一緒に釣り船に乗ってみようよ。
初心者みたいに、おとなしくして、釣船の雰囲気とかを、観察してみたら?

これは確かに興味深いなと思った私は、早速、仕事での東京出張の翌日、休暇をとって、友人と共に神奈川県の、いわゆる「人気な釣船」に乗ってみました。

この日は、平日だったため、小さなお子さんは居なかったのですが、若手のサラリーマンと思しき3人組が、同じ船に乗り込んできます。

で、沖合に出ていって、私は衝撃の体験をすることになります。

先程の3人のうち2人は、これまで海での釣りの経験は、どうやら皆無。
それなのに、

■海に出たと思ったら、レンタルした釣具や、餌などの付け方もよくわからないままに、「じゃあ、釣ってみて」「底から10」とだけ、船長から指示される
(※底から10とは、海底に一度オモリを沈めて、それから10メートルほど巻き上げたところで釣ってね、という意味です)

■しばらく(20〜30分ほど)釣れないと、船長から今度は
「この時間帯でこの場所で一匹も釣れないと、今日は一匹も最後まで魚なんてつれね〜よ」とハッパをかけられる
(船長に悪気はないのですが、常連さんに向けたハッパが、結果的に初心者の方々への圧力に・・・)

■それでもなかなか釣れずに困惑していても、船長や船のスタッフからの声掛けやヘルプはなく、見かねた隣のお客さんが、アドバイスを始める・・・

といった状況が、目の前で繰り広げられます。

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これを見て、思わず想像してしまいました。
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もしもここに、船釣りの経験がほとんどないお父さんが、自分のお子さんに何か刺激になる体験をさせてあげたいと思い、親子で乗船していたら、どうなったか・・・
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それは、辛いよなぁ・・・と。

お父さんは、一生懸命に子供につらせてあげようとするけれど、何をしていいか戸惑い、周りの玄人っぽい人や、船長などに遠慮をして、アップアップに。

お子さんは、いつも慕っているお父さんが、自信なさげにソワソワしている姿を見て、自分もじっくり釣りを楽しむどころでは、なくなってしまうかもしれない。

船釣りというのは、親や近しい人が釣りに精通している場合を除いて、普通の親子がいきなり楽しむには、ハードルが高いんだ。

そんなことを実感したのが、この釣り船での乗船体験でした。

海釣りが初めての親子が楽しめるサービスづくりに着手

というわけで、壱岐島に出張から戻ったあと、いつもゲストをお招きするときに釣り船を出してもらっている、高校時代からの同級生でもある友人漁師の下條と共に、

「どんなふうにしたら、海釣り初心者の親子の皆さんに乗ってもらって、こころから楽しめる釣り体験をしてもらえるか?」

というテーマにて、僕らの実験が始まりました。
(写真向かって右が私で、左が漁師でもある下條です)

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こうした目線で、改めていろいろな人に、壱岐島に観光で来てもらうついでに、自分たちが用意した釣り船に乗って、一緒に釣りにいってみると、色々と「初心者にとってのハードル」というものが、下記のようにあぶり出されてきました

■釣りの事前準備は大変
「特別な準備は不要」と釣り船に言われても、実際には「長靴は履いていかなければならない」「手袋はこういうものがいい」「仕掛けを切るハサミと、魚を持つクリップは買っていかないと・・・」といった、実は必要な釣りのための特殊準備が少なからずあり、当日までに「あれは大丈夫かな」「これは買い物にいかなくちゃ」などの大変さがある

■船の上での慣れない作業は釣りそのものへの熱中を妨げる
海に出てからの釣具のセッティング、仕掛けの結び、針先への餌の取り付けなど、細々とした作業の1つ1つが、初めての人にとっては大きな心理的負担となり、うまくできなそうだと感じると、焦りが募ってしまう

■釣り上げたあとの魚の処理とお持ち帰りも悩ましい
釣れた魚の取り込み、口の針外し、処理と持ち帰りのための保管などがよくわからず、「釣った魚をどうしよう」ということが、ずっと気にかかり続ける。一方で、お子さんからは無邪気に、「パパ、この魚食べようね」とねだられる。

よし、こうした点を改善して、1つ1つクリアし、パパ・ママが手放しで気楽にお子さんと楽しめるサービスを仕上げてやるぞ!

こうして、僕らは新しいサービスの中身を、具体的に作ろうと取り組みを始めたのですが、そこには、予想もしなかったいくつかの大きなハードルが立ちはだかることとなりました。

このあたりの試行錯誤・四苦八苦について、次回は具体的に紹介いたします。

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かくして、親子で心から船釣りを満喫できるサービス「わんぱっく壱岐」。

このサービスの立ち上げに至るまでの経緯と試行錯誤をまとめたnoteマガジン”「わんぱっく壱岐」立ち上げ日誌”を、更新中です。
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