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やってみたかったをはじめてみると

 2020年の秋、コロナ禍の中自分にできる小さな活動を始めました。

私の住んでいるところには緑道があり、毎日のお散歩が私の日課でした。

緑道には桜の木が並んでおり、とっても趣きがあって大好きなんだけど、
時々あちらこちらに落ちているゴミが気になっていて、

きれいにしたらもっと素敵な空間になるに違いないと、朝の一人清掃活動を始めたのです。

当時、ゴミ拾いを始める前に一つの仮説を立てました。
人はゴミが落ちているからゴミを捨てる。きっとゴミがなくなり、きれいな場所には捨てなくなるだろうと。

自分のストレスなく活動をするため、そして自分の空間の清潔と安全も守るため、ゴミを収集してもらえる週に2回だけ朝の一人活動を始めました。
当時の記憶と日記を元にさかのぼります。

まず、はじめてみて、とってもたくさんの人に声をかけてもらえて嬉しかったです。
おはようの挨拶に、ありがとうという感謝の言葉は、
コロナ禍で毎日会社にも行かず対面で人ときちんとお話しすることもない中で、ほっとする時間でした。

ゴミの方はというと、初日は緑道のゴミを拾い歩き、45Lのゴミ袋×3つ分がいっぱいになったところで終了しました。

活動の範囲を公園や河原に広げながら、5週間くらい(ゴミ拾い10回目)までは45Lのゴミ袋×2~3がいっぱいになったところで1日の活動を終了しました。

声をかけてくれる方の中には、”本当にありがとうね、私もやろうと思っていたの。今度やるね”と言ってくださったり、両手にいっぱい持てるだけのゴミを拾って帰ってくださった方、わざわざ車を止めてお疲れ様を伝えてくださる方、私が散歩していた日に、ゴミ袋を持って清掃してくださっていた方もいて、心が温まりました。

こうなったらいいなぁとか、ちょっとしたこと、決して悪くなく人のためになることでも、今まで誰もやったことがないことって始めにくかったりしますよね。自分が始めたちょっとしたことから、全くこれまで接点がなかった方たちが行動をはじめてくださったのがとっても嬉しかったです。

声をかけてくださった方の中で、今でも印象に残っているエピソードがあります。

ジャージ姿で一人でごみ拾いをしながら道行く人に挨拶をしていたので教師に間違えられたのか(?)、公園で若者が座り込んで大量のゴミを置いていると教えてくれた方がいました。

気になったので行ってみると、一人の若者が横たわっていたので、ますます気になり、友達らしき2人の若者に、救急車呼ばなくていいの?と声をかけてみました。どうやら、ただ酔っぱらって寝ていたらしく、大丈夫ということ。

そして、ゴミついでに帰ろうか?と聞くと、
僕たち自分たちでやるんで大丈夫です。とのこと。
次の日散歩ついでに公園に行ってみるととってもきれいになってました。

声をかけなくてもきっと彼らは自分たちで片づけていたと思うけど
話しかけてみると若者はやっぱり良い人たちだということが分かり、たまには他人におせっかいに声をかけてみるのもいいもんだなぁと思いました。

週に2回の本格的な清掃活動を5週間続けた後は、毎日とっても気持ちよく緑道を歩いていています。日記によると、次にゴミ袋を持ってゴミ拾いをしたのは4か月後で、前と比較にならないくらいきれいになっています。今ではたまにゴミの日に手で持てるくらいのゴミを回収するくらいです。

とってもきれいになって、仮説通り後から捨てられるゴミはずいぶん減ったように思いますし、みなさんの協力が素晴らしいと思います。

だーいぶ減ってはいるんですが、まだゼロではないんですよね。

飲み物関連、ファーストフード関連、コンビニ関連、スーパーのお惣菜、
そして、一番まだ数が多いなぁと思うのがタバコの吸い殻と空き箱。

道を歩く人もゴミがないきれいなところが気持ちいいと思います。
そして、ゴミを捨てる(落とす、置く)人も人に不快な思いをさせたくてやってるんじゃないと思うんです。

飲み物関連、ファーストフード、コンビニ、スーパー、タバコの会社の方、飲食喫煙終わった後、殻を持ち帰る方がメリットになる方法、何かないですかね。

一緒に考えていただけると嬉しいです。

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