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食の安全性 第五話 食品添加物

それでは、今回は食品添加物のお話しをしていきましょう。

 ここでも大手食品メーカーやそれら業界の指導的立場である厚労省、消費者庁などの官庁が言わないことを申し上げます。この内容についての真偽は、皆さんの判断にお任せしますが、是非、一度ご自身で検証していただくとよろしいと思います。

 まず、食品添加物というキーワードを入れてググると最初にヒットするのが、厚生省の食品添加物に対する定義です。それには、

 「食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。 厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。」

 とされています。第一に安全性について食品安全委員会がありその評価をもとに、第二に健康を損なう恐れのない場合に限り使用を認める、というものです。

 はたして、これが文言通りになっているのかというと、甚だ怪しいというのがこの食品添加物についての私の個人的な印象です。これは、アメリカの例でもそうですが、アメリカでは日本よりも情報開示がはるかに進んでいる国です。過去の極秘情報もある時期が経てば開示できるシステムになっています。

 過去の歴史の中でアメリカのFDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)という日本の厚労省とも言うべきお役所内で評価判断された様々な状況を見てみますと、大体わが国の役所体質もアメリカと変わらないのではないかと憂慮してしまうような事態が散見されます。

 簡単に言えば、現在行われている規制の根拠が、実験や治験データとしての科学的な結果に関わらず、利権構造や天下りなどカネと権力の流れとしてみると大体納得のいく判断となることが多いのです。表向きは人の健康を損なうおそれの無い場合に限り、という文言ですが、これはおそらく「お役所の利権を損なうおそれのない場合に限って」と言い換えた方が納得できる文言となるでしょう。

 ここでは、その最大の問題として掲げられる食品添加物をご紹介しましょう。

1)合成甘味料

 これは、最も上記の文言が反映されていて、しかも現在進行形の食品添加物の最たるものであると思います。その名は、

アスパルテーム

です。

お聞きになった方もいらっしゃると思いますが、現在わが国では600種類を超える菓子などを中心にあらゆる食品に添加されている代物です。

 正式化学名を「α-L-アスパルチル-L-フェニルアラニンメチルエステル」と言い、カロリーゼロやノンカロリーと表示されるダイエット系のジュースやお菓子などによく使用されており、いかにも体に優しいなどの表現がされていますが、実は、動物試験の段階で発作や脳障害が出現するという研究結果が報告されていたため危険な食品添加物として一時は認可されていなかった経緯がある物質なのです。

 詳しくは、いろいろと調べればわかりますが、その後認可を受ける手続きの際、アメリカのラムズフェルド元国防長官が暗躍していたといわれています。アスパムテールを世界に広めた張本人です。時のFDA長官のアーサー・ヘイズと共謀してラムズフェルドが製薬会社G.D.サール社のCEO時代にFDAに販売を承認させたのでした。

 アスパルテーム承認の経緯、ラムズフェルド国防長官の関わりがデーヴィッド・アイク著の『究極の大陰謀』(三交社刊)にも記されています。

人体に有害だと知ったうえで認可したヘイズは、承認直後にFDA長官を辞任しG.D.サール社に就職、アスパルテームを「Neutra Sweet」と改名しラムズフェルドと莫大な利益を得たとされています。

 そしてその財力でアメリカ医学協会、アメリカ糖尿病協会、全米食餌療法協会などの権威を買収し推進されるようになった経緯があるのです。(詳しくはこの下記ブログをご覧ください。:2019年10月時点でブログのアクセスが出来ないため削除しました)

 一方でこのような記事に対し、「一企業が国に対してそれだけの圧力をかけられるわけがない」「それは、陰謀論だ」と非難し、アスパルテームはただのアミノ酸でメチルアルコールが代謝過程で産生されるが濃度として極微量なので問題ないという見方をブログなどで反論している方もいらっしゃいます。

 しかし、私は過去の歴史的事実として、このFDAで起きた出来事を非常に重視しています。

 科学的な安全性については、時間が経過しなければ分からないこともあると思いますが、むしろ官僚や政治家など利権がらみの業界での出来事は、権力とカネの流れを追うと真実が見えてくることの方が圧倒的に多いのです。そしていつもそうですが、国民に対する健康の「け」の字も考えていません。

 ですからこのような問題の解明には、まず視野を大きく持つことが大切であると思います。

 現状では、少なくとも承認以前に問題のあった甘味料であり、その副反応の頻度は少ないながらも確実に存在していたということが言えるからです。科学的検証で問題になったからこそ承認をされなかったわけですし、そうでなければ、このような承認に纏わる暗躍など噂されることもなく、まったく問題なく素直に認可されていたはずです。

 こんなことも想像できず訳もなく反論するのは、大概が業界か中央に近く科学一辺倒で偏狭的に物事を判断する方たちが多いようです。

 では、後に情報公開されることになったFDA報告書に、アスパルテームが「失明、死亡する可能性がある」と記されているのはどうしてでしょう。腫瘍、脳障害、頭痛、気分の著しい変化、皮膚のポリープ、不眠症、鬱、知能低下を挙げ、短期記憶への影響があることも記されているのです。

 科学的な解釈のみに終始し、ただのアミノ酸だから大丈夫といしているのは次に紹介する味〇素の「グルタミン酸ナトリウム」の解釈と似ています。

 アメリカの情報開示は、日本のように一面黒塗りの情報が公開されるわけではありません。その一部始終が公開されるのであり、こうした過去の事実を確実に認識するような事実の検証の力も日本人は弱いのかもしれません。

このような情報が公開されている以上、アスパルテームを安全視することは到底できないのです。
 
 そして、私自身、医師として危惧していることがあります。それは昨今、女性の多発性硬化症の罹患率が急上昇していることです。これには合成甘味料との関係があるのではないかと疑っています。

多発性硬化症、アスパルテームでググると下記の記事がトップヒットしました。かなり詳しく載っていますので是非参考にされて下さい。

アスパルテーム

多発性硬化症

 日本では、大手の「味〇素」がその版権(製造権)を握っています。健康上問題があるということがあってもなかなか情報が上がってこない理由は、「味〇素」は大手スポンサーでメディアを掌握しており、メディアはスポンサーの不利益になることは一切口にしないからです。これでは原発神話の二の前になりかねません。


アスパルテームとは

 アルパルテームのカロリーは砂糖と同じく1グラムあたり4キロカロリー、砂糖に比べて200倍の甘味を持つので、使用量は200分の1で済み結果的にカロリーを抑えることができます。しかし体重の増減にはカロリー以外にも要因があります。

 実際のところアスパルテームは体重を増加させる傾向があり、ダイエットにはまったく効果はないとされています。その理由のひとつとして、アスパルテームはフェニルアラニンとアスパラギン酸という2つのアミノ酸を主な成分としてできており、インスリンとレプチンというホルモンの放出を急激に促進することが知られています。

 これらのホルモンは、満腹感と脂肪の蓄積に複雑に絡んでいて、インスリンとレプチンは新陳代謝を制御する主要なホルモンでもあるため、太ってしまうということが明らかにされています。またアスパルテームを摂取し上がってしまった血糖値は下がりにくいことが報告されており、糖尿病のリスクも懸念されます。

 さてこうした中、2015年6月、厚労省は砂糖への課税強化を求める提言案をまとめました。つまりたばこ税のように砂糖税を摂るということです。その目的は、砂糖の過剰摂取による様々な病気を防ぐことにより膨大な医療費を抑えるとのことです。

 しかし、これはあくまでも表向きな話で、砂糖の課税が増えれば、飲食業界や加工食品はコストを抑えるために今よりもさらに人工甘味料への切り替えを行っていくでしょう。

 人工甘味料は多くの利権が絡み合い、日本をはじめ世界中に推し進めたい代物なのです。

さて、ここで遺伝子組み換え産物についてご説明しておきましょう。

遺伝子組み換え産物とサトウキビ

バイオマス資源としての廃棄物や遺伝子組み換え産物が原料として使われています。

 食品添加物として生産されるコストを少しでも安く抑えるためにサトウキビの廃棄物や、遺伝子組み換え作物を使用している例が多くあります。

ここではサトウキビについてご紹介しましょう。
 
 サトウキビを収穫し砂糖を製造する過程で大量の残余が発生します。収穫のときに取り除かれた茎以外の部分(梢頭部の葉,茎にまとわりつくガラの枯葉)や圧搾後の搾りカス(バガス)がそれに該当します。サトウキビ生産量と残余の割合は次の通りです。

・サトウキビ残さ率=0.28,残余量(乾燥重量)=サトウキビ生産量×残さ率
・バガス発生率=0.15,バガス発生量(乾燥重量)=サトウキビ生産量×発生率

 参考までに穀物の残さ率は 1.30です。サトウキビの世界生産量は約13億トンです。上記の発生率を使って計算すると乾燥重量でサトウキビ残余は約3.6億トン、バガスは約2億トンにもなります。現在、これらはほとんど廃棄物となっていますが、貴重なバイオマス資源として利用できる可能性があります。テンサイの場合は葉と搾りかすは家畜の飼料としてすでに利用されています。

廃糖蜜はサトウキビの搾汁から砂糖を精製した後に残った粘状で黒褐色の液体です。廃糖蜜はサトウキビの生産地で粗糖を製造するときおよび消費国で粗糖を精製して上白糖にする工程で発生します。廃糖蜜にはまだ糖分が含まれているのでそのまま甘味料としたり、黒砂糖に混入されたり、いくつかの食品の原料として再利用されます。最近ではバイオエタノールの生産が急速に伸びており、今までじゃまものであった廃糖蜜が資源として見直されることになりました。

(1) 廃糖蜜を培地にしてグルタミン酸を生成する微生物を養い化学調味料を製造する。

(2) 微生物の力でアルコール発酵させ,それを蒸留させてラム酒や醸造アルコールを製造する。

(3) 廃糖蜜を培地としてパンに適した単種の酵母(イースト)を製造する。

 このように非常に安価に作れるものを食品に添加しています。

 「味〇素」のグルタミン酸や、アルコールに添加する醸造アルコール、パンに添加するイーストフードなどすべて遺伝子組み換え産物に関与しています。

 必ずしも安いものが悪いということだけではなく、食材としては様々な加工処理された後のものです。資源を無駄なく再利用するという観点からみれば、非常に環境に配慮していることになるのですが、ひとつ問題があります。

 大量生産されるサトウキビの大部分は農薬と合成肥料が一定量使用されています。国内の農薬使用量をみてみますとダントツで、沖縄県が多くなっています。それらの農薬がすべてサトウキビに使われているわけではないのですが、かなりの使用量になっていることが伺えます。

 合成肥料を使い遺伝子組み換え産物を作り、それに関わる産業が潤うという仕組みです。このような消費サイクルがあるのです。

 農産物を廃棄するのはもちろん勿体無いので、有効活用という面では良いのですが、この農薬と合成肥料が添加物の生成にどのように影響してくるのかあまり確認されていません。

 これらの問題がないにしてしても、添加物自体に生体反応を通して問題が生じることも指摘されています。

 合成甘味料のアスパルテームやその他、合成飼料肥料などに利用されているこれら遺伝子組み換え産物が、利権に大きく関わることで、産官学共同体の姿勢が見えてきます。

 本来、これらの政治家や官僚、そして大学などのアカデミズム、そして企業体は、人々の生命、財産、健康を守る役割があるはずです。

 ここまでくると、もはやウィキペディアの情報も、鵜呑みにすることはできません。今後も情報に対しては非常に注意深く、リテラシーをもち大きな視野で見抜いていくことが大切です。

次にご説明する、グルタミン酸ナトリウムについても同じことが言えます。

2) グルタミン酸ナトリウム

(この記事は「note」のニューリリースです)

いわゆる「味〇素」のことです。

巷には、実に様々な情報があります。

どうやら商品名を言えないメディアなどで使用する場合、「化学調味料」という名称が使われ、あまり良い印象を与えなかった経緯があるようです。いずれにしても、グルタミン酸については、未だすっきりとした結論が出ていません。少なくとも、私はそのように感じます。

主な主張を非常にざっくりとまとめると次のようになるでしょう。

1)肯定的見解 グルタミン酸は単なるアミノ酸であり、たんぱく質の構成要素である。したがって、基本的に用量を越えなければ人体に悪影響はない。

2)否定的見解 グルタミン酸ナトリウムは、単なるグルタミン酸ではない。神経毒性もあり生体に対し有毒な働きをする。

さて、これらの問題に対し、医療業界ではご高名な岩田健太郎先生の記事があったのでそれをご紹介しておきましょう。

現職に就く前、千葉県鴨川市の亀田総合病院で感染症内科の第一人者として働いていました。

実は私も同じ時期に同病院のリハビリテーション病院におりました。私は、彼は非常に聡明な先生であると認識しています。

記事を見る限り、自然物と人工物という枠組みで、グルタミン酸の安全性を見誤ってはいけない。人工物には悪いイメージがあり、自然は良いイメージがあると主張し、このようなイメージからくる認識に警鐘を鳴らしています。

確かにイメージで判断するのは、あまり賢明ではありませんし、科学的でもありません。

グルタミン酸ナトリウムについては、肯定的見解として、オックスフォードアカデミック、The Journal of Nutrition、に2000年に発表された論文があります。

また「中華料理症候群」として認識されていたグルタミン酸ナトリウムに対するアレルギーの見地に対しても研究論文によって、その関連性が否定されています。

一方、否定的見解として、実際にグルタミン酸は、神経毒性があり生物学的研究も報告されています。

また、脳卒中の発症アルツハイマー型認知症多発性硬化症パーキンソン病脊髄小脳変性症においてもグルタミン酸に関与していることが記載されており、名だたる有名大学の研究結果を即座に信じることができないというのが本音です。

現状では、グルタミン酸ナトリウムについては、私たちが常用している範囲では問題はないという回答が適切でしょう。

しかし、最後に・・・

一体だれを信じていいのか?と思ったときに、私にとって唯一信じていい人がいます。

それは自分自身です。

私は、「味〇素」を摂りません。

その答えは非常に単純です。

「不味い(まずい)」からです。

後味が本当に美味しくありません。身体は正直です。あくまでも好みの問題としてですが、グルタミン酸ナトリウムは、舌に美味しさを生まない。

これは、非常に重要なことを意味しています。

それは、「味」という重要なセンサーを私たち自身が持っているということです。

まずい、と感じるものは、食べない方が良いのです。これは口先の不味さ、たとえば、苦いとか、辛い、さらには甘い、など一般的に感じる「味」についても、その中で、美味しく感じる、苦味や、辛味、甘味があります。

このセンサーを大切にしてほしいと思います。

世の中に、数ある情報を精査して、どれが本当なのかと疑心暗鬼になりがちですが、一番信頼すべき情報、それは、自分自身の「味覚」です。

その味覚を磨くには、普段からの生活習慣が大切なのです。

味覚が低下する原因として、喫煙者には酷に聞こえるかも知れませんが、「たばこ」は明らかに味覚を低下させます。そして辛味の強い刺激物やアルコールも低下させます。

では、味覚を向上させる方法とは何か?

それが「リラクゼーションと瞑想」です。

これについては、今回の「食の安全性」の最終話「味覚と食」にボーナストラックとして追加することにしますので、是非、参考にされて下さい。

⭐️
食品添加物についてはまだまだ記載することが多いのですが、フォローしていただければまた新しい記事を読んでいただくことができますので、今後ともよろしくお願いいたします。

※このマガジン『食の安全性』に連載されている他の記事はこちらから

次回は、第六話、癌と食生活 をお送りします。







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