ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」 ⑮(1455文字)
1)外部の色味
外部の色味として、まず物質▲全般の色味をみてみよう。ここで言う「外部」とは、一般的に物質▲のことを指す。ただし、自ら発光するような物質は含めない。
物質▲の色と光▽の色は色彩を反映する関係が逆になる。物質の色味は、光が反射した色を見ており、色を光の波長と捉えると、その他の色は吸収されている。
例えば、葉が緑に見えるのは、葉緑素が青や赤を必要とするためその色が吸収され緑に見える。
実際の葉緑素(クロロフィル)の吸収スペクトルを見ると下の図のように、青と赤が吸収されている。
モミジやカエデが秋に紅葉するのは、落葉する葉は光合成の必要がなくなり、葉緑素が分解され特に青や緑の色味が吸収されるからだ。
さらに、これら吸収スペクトルの関係は補色になっている。
たとえば、青の補色は黄、緑の補色は赤のように、吸収された色味と相対する補色が表現される。
このように、実際に見える物質▲の色は、反射している色味を表現したものを見ている。つまり補色の関係が成り立つ。
▲と▽は究極の補色関係。▲+▽は、補色の世界を表現している。より専門的にはこれらを反対色の関係というらしいが、相対的な色ということで、相対色としてもよいだろう。
すなわち、陰陽の相対関係であり、相生相克の共依存の関係と同じだ。人間関係も、自己-他者、我-汝の関係性が、この▲▽から見て取れる。
ここで「性格」や「強み」をあえて色味の性質で表現してみよう。
2)色の性質と性格
色の性質は、色相(色味の違い)、明度(明るさの度合い)、彩度(鮮やかさの度合い)の三属性によって表わすことができる。
黒▲白▽は、明度の調整に関わる。
基本的な性格傾向として、明度の基調となるのが、黒▲白▽の縦軸、そして彩を表現する、よりVivid(鮮やか)な色を添えるのが、横軸の彩度だ。
黒▲が強すぎると色彩自体がはっきりしなくなる。また、ある程度彩度がないと色相の区別が難しい。
たとえば、人間の「性格」や「強み」を色彩性質を基に分ける場合、まず、圧倒的に生理的な違いとして男女の色調がある。異論があるかもしれないが、ここでは、男女 を明度に関与するとしよう。
この理由は後ほど解説する。その他、彩度は「強み」、「性格」は色相として検証していこう。
つまり、
色相は気質的な側面もあり、色味そのものというより、色相の補色的な傾向も踏まえた「色格(noble color)」を設定する必要がある。
これは、はじめに説明した通り、物質の色味が実際には補色の関係になっていることを考慮しての前提だ。
陰陽の関係が、男女の関係に相関することは論を俟たないだろう。
自然界が全て現身としてあるならば、私だけが持つ「色格」がある。
この性格は、良し悪しではない。むしろ、自分の好きなところを探すように、自分との対話から好みの色味を探すこころみである。
次回は、内部的な色相と性格の見立てを解説する。
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