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ヤブ医者というのは存在すると思う。

 もしかしたら以前にも同じような記事を書いてしまったかもしれないので『あれ? これ読んだかも?』と思ったら読み飛ばしてもらっても構いません。

 あ、あと……
 医師の方は気分を悪くせず、患者の他愛無い独り言だと思って笑ってもらえるとありがたいです。


 こんなことを言ってはいけないと思うのだけど……

 一定数、ヤブ医者って存在すると思う。
 それこそ藪から棒に何を言い出すんだという感じだが、最近そんなことを思うことが多くなってきた。
 とは言うものの……何か体調が悪くなったら判断は医師に任せるしかないという現実もあるので、結局はかかりつけ医を信じるしかないのだけど……。

 ボクのように持病が多いと調子が悪くなると病院に行かざるおえない。

 問題はこの調子が悪くなると行くということだ。
 一見すると特に何も悪くないように見える。
 調子が悪くなければ病院なんか行かなくてもいいではないかと思うのが普通の感覚だ。

 しかし、慢性的な疾患を抱えていると一見、調子は悪くなくても定期的に病院に行って、医師の診断を受けなければならない。
 例えば、高血圧や糖尿病、そしてボクが抱えている疾患でもある『痛風』もそうだ。
 普段は何も問題はないのだ。
 だけども普段何もないからこそ、ちゃんと病気の状態を把握しておかなければならないのである。

 高血圧が悪化すると心筋梗塞や脳梗塞を発症してしまうし、糖尿病が悪化すると、慢性腎不全になってしまい透析治療が必要になってしまうかもしれない。
 そして痛風はというと、発作が出るとありえないぐらい痛い。
 もうその痛さのために鬱になってしまうぐらいに痛いのだ。

 だから……
 普段から月一ぐらいの頻度で病院に行くべきなのである。
 それは分かっているのだ。
 でもね。
 病院に行って血液検査して、医師からこんなことを言われてしまうのだ。

『結果が思わしくないね』
『あ……はい……』
『痩せましょう!』
『はい……』
『あまり食べすぎないで、そしてお酒は辞めましょう!』
『はい……』

 こんな会話……
 ここで書いているだけで鬱になりそうだわ。

 てゆうかね。
 お酒をやめて、食事制限して、適度な運動をする。
 そんな健康的な生活が送れる人間がこんな病気になるわけないでしょうが!
 あんたは医師なのにそんなことも分からんのか、と言い返したくなる。
 もちろんそんな事言うと『じゃあ好きに生きて好きに死ねばいい』と言われるだけなのでぐっと我慢する。
 余計な喧嘩はしても仕方ないのでね。

 身体の調子を維持するためにお金払ってまで病院に行っているのに嫌なことを言われるぐらいなら、病院など行きたくない。

 世間の病院嫌いの人の大半がボクのように思って本来は定期受診しなくちゃならないところを、頑なに通院受診を拒んでいる。
 これって実は由々しき事態なのだけど、こんなこと書いて大変申し訳無いが、それだけヤブ医者が多いことの証明なのではないかと思う。

 医師は病気を治すのが仕事である。
 少なくともこういう慢性疾患を抱えた人間が病院に行きたがらないような雰囲気を作ってしまっては元も子もないではないか。
 ちなみに医学の知識はないがボクが医師ならこんな対応の仕方をする。

『検査結果は前回と同じですね』
『はい……』
『食事制限は大変だと思いますが、よくやっていると思いますよ』
『そうですか……いやあ、でもなんかついつい食べちゃう時もあって……』
『そういう時もありますよ。いつも我慢じゃしんどいですから』
『そうなんですよね』
『ただやっぱり基本は我慢しなくちゃいけないので、今のペースでがんばりましょう』
『はい。ありがとうございます』

 ここで重要なのは『数値が悪くなった』とかそういうネガティブなことは言わないようにすることと、患者が食事制限をしていないことが明らかでも決めつけでものを言わず、信じてあげることが大事なのではないかと思う。
 もし医師からこんな感じで言われたら『こんなにも寄り添ってくれているんだし、少しは頑張ってみよう』と思うかもしれない。
 いや、思わなかったとしても、病院に来なくなってしまうよりはいいではないかとボクは思うのだ。
 どうして医師は、患者が自分から病院を遠ざけるような言い方をしてしまうのだろうか。

 たぶんこれには会話の技術コミュニケーションの問題があるのだと思う。

 ここに関しては医師よりもソーシャルワーカーやケアマネジャーのような相談援助を生業にしている職種の人間のほうがうまいのだ。
 別に医師より自分が優れていると言いたいのではない。

 ただ気持ちに寄り添えない医師は患者からするとヤブ医者なのだ。

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