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チョコでニキビはできるのか?ニキビができるチョコとそうでないチョコがあるらしい

こんにちは!
COCO.libraryのゆうくです!

2回に渡ってお届けしている「チョコでニキビはできるのか?」のシリーズですが、今回は総まとめとしてニキビができやすいチョコの種類について解説をしていきます!

僕と同じく、チョコ大好き!だけどニキビはできて欲しくないという方に、「どのチョコを選ぶと良いのか?」「チョコを食べてもニキビができないようにする工夫」が分かるような記事となっていますので、最後までお読みいただければと思います!


「チョコでニキビができる」は本当なのか?

よく聞く美容の噂として「チョコの食べすぎでニキビができやすくなる」という話がありますが、これは本当なのでしょうか?
まずはその話を確かめるために、チョコとニキビの関係を調べた研究を探してみました。

【研究紹介】チョコの摂取量とニキビ発症の関係

チョコとニキビの関係については、世界中で多くの研究者に調べられていました。
その中でも、特に大規模な調査をしている研究の結果についてご紹介します。

ペンシルバニア大学で行われた研究¹⁾では、65人の被験者に4週間毎日、112g(大体板チョコ2枚分くらいです)のチョコレートバーを食べさせ、4週間摂取前後の肌状態を調べていました。
その結果、ニキビの発症率や皮脂の分泌量に大きな変動は見られず、チョコを食べるとニキビができるということは証明されませんでした

その他の研究についても、同様にチョコを食べてニキビができることを示した報告はありませんでした²⁾。
このことから、「チョコを食べるとニキビができやすくなる」は「本当だとは言えない」と考えられます。

チョコの種類によるニキビのできやすさ

チョコでニキビができやすくなるかは、証明されていないことが分かりましたが、経験的にチョコでニキビができたと感じている方も居ると思います。
(ニキビの原因は何だと思うか?というアンケート調査でも、多くの人が「チョコ」だと答えています²⁾)

そこで、このチョコとニキビの関係についての研究で使われたチョコの種類を確認すると「乳成分の入っていないチョコ」でした。
「【続編】チョコでニキビはできるのか?ニキビリスクを高める"意外な食品"とは」の記事を読んでい頂いた方はもう想像がついているかと思いますが、ミルクチョコやホワイトチョコなど、乳成分の含有量が異なるチョコの種類を変えた時では、同じ結果にならないのではないか?と考えられます。

では、ニキビができやすくなるチョコの種類はあるのでしょうか?
それを考えるにあたり、今までの記事でまとめた「ニキビができやすくなる食品」を振り返ってみましょう。

ニキビができやすくなる食品

ニキビができやすくなることが報告されている食品は、主に以下の2つです。
①血糖値を高める「高GI食品」(炭水化物など):記事はこちら
②牛乳の入った「乳製品」(1日400ml以上の摂取):記事はこちら

これら2つの要素を含むチョコの場合であれば、ニキビができやすくなることは十分に考えられます。

ニキビが「できやすいチョコ」と「そうではないチョコ」

上記の2つの要素を踏まえて、牛乳を多く含み、GI値の多いチョコはニキビができやすいチョコだと考えます。
実際にメーカーに確認し、牛乳とGI値の量が多いチョコは「ミルクチョコ」や「ホワイトチョコ」であり※、これらを多く食べる場合はニキビができやすくなると考えられます。
※参考:某板チョコの牛乳含有量はブラック:約10mL、ミルク:約70ml、ホワイト:約130mLです。

逆に、牛乳が少なく糖質も少ない「ブラックチョコ」や「高カカオチョコ」はニキビリスクが低いことが考えられます。

ニキビができないようにチョコを食べるには

チョコでニキビができる、と感じている方は上記の「ブラックチョコ」や「高カカオチョコ」を食べるようにするとニキビのできやすさを抑えられる可能性があります。

それでも、ミルクやホワイトチョコを食べたい!という方は以下のような工夫をしてみるとニキビのできやすさを抑えられる可能性があります。

・一気に食べずに時間をおいて分けて食べる
糖質の多い食品は、「血糖値の急上昇」によりニキビができやすくなると考えられています。
そのため、少しずつ時間を空けて食べる(血糖値が落ち着く2時間後がオススメ)ことで血糖値の急上昇を抑えましょう。

引用:血糖値の数値, あずま糖尿病クリニック³⁾
「糖尿病の患者さんにとって、血糖値は体の状態を表わす重要なパロメーター」より転載

・チョコを食べた日はその他の「乳製品」の摂取を控える
以前の記事では「1日の牛乳の総摂取量が400ml以上になると、ニキビリスクが高くなる」ことをお伝えしました。
そのため、これらのチョコを食べる場合は、その日の乳製品の摂取を控えるようにしましょう。

まとめ

・チョコを食べてニキビができやすくなるということは証明されていない
・ニキビのできやすさはチョコの種類によって異なる可能性がある
・血糖値を高めやすく、牛乳を多く含むチョコはニキビができやすい可能性がある

どの食品にも共通しますが、「食べすぎ」というのは肌にも身体の健康にも良くはありません。
過去にチョコでニキビが出来た経験のある方は、ぜひ今回ご紹介した食べ方を試してみてください。
体験後のご感想など、お待ちしております!

ここまでのシリーズをお読みいただき、ニキビができにくくなる食生活へ改善するヒントとしていただけたら幸いです。


■参考文献
1) Effect of Chocolate on Acne Vulgaris, James E. Fulton Jr.et al., JAMA., 210(11), 2071-2074, (1969)
2) Diet and acne: a review of the evidence, Elsa H. Spencer PhD et al., International Journal of Dermatology Jun, 60(6), 672-685, (2009)
3) 血糖値の数値, あずま糖尿病クリニック(参照:2023/12/05)

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