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男性の肌"こそ"日焼け止めが必要な理由 ~男性肌の日焼けリスクについて解説~

こんにちは!
COCO.library男性スタッフのゆうくです!

まだまだ紫外線の強い日が続いていますが、皆様はしっかり紫外線ケアをしていますか?
女性はメイクをする流れで日焼け止めを塗る方も多いかと思います。
では男性はいかがでしょうか?
ギクッとした方もいるのではないでしょうか?

かくいう僕も、最近までは日焼け止めを毎日は使えていませんでした。
しかし、とあるデータを見て「男性だからこそ紫外線対策が必要なんだ!」ということに気が付き、今は日焼け止めをしっかり塗ったうえで日傘までさすほどの徹底対策をしています。
そんな僕が「日焼け止めを塗らないとヤバい!!」、「男性にこそ日焼け止めを使用してほしい!」と思った理由を説明します!


「日焼け」のリスクを知ろう

日本人男性のうち約80%が日頃から日焼け止めを使用していないことが分かりました¹⁾。
その理由としては「面倒くさいから」が多くあります²⁾。
では、そんな手間をかけてまで日焼けを防いでもらいたいと考える理由は何でしょうか?
まずは日焼けをすることで起こるリスクを解説します。

シミやシワなどの「光老化」

以下の画像は、美容業界では有名なとある男性の写真です。
この方は28年間トラックの運転手として勤務しており、窓からの紫外線を左半顔に浴び続けてきました。
その影響から、顔の左側(皆さんから見て右側)のみ深いしわやたるみなどの症状が現れているのが分かるかと思います。
この写真でいかに紫外線が肌に影響しているかがお分かりいただけるかと思います。

28年間トラックの運転手をしていたアメリカ人男性⁵⁾
引用:Unilateral Dermatoheliosis

加齢をしていくと、肌のシワが深くなり、たるんでいく「皮膚老化」が起こります。
この皮膚老化の原因は「紫外線が8割」なんて言われることもあります。

紫外線の1種である「UV-B」は強いエネルギーで、肌表面に炎症を起こさせます。
しかし、UV-Bの量は夏の時期(7~9月)にピークを迎えて冬にかけて減少していくように波があります。(夏に日焼けが起きやすいのはこの影響が大きいです)

一方で、UV-Aの量は大きな波はなく年間を通じて多い傾向にあります。
また、UV-AはUV-Bほどエネルギーは強くありませんが、その代わりに透過性が高いため肌の奥まで届きます。
肌の奥には「コラーゲン」など肌の土台となる組織があり、UV-Aがこの土台にダメージを与えます。
すると、肌はハリを失いシワやたるみなどが生じてしまうのです⁴⁾。

つまり、写真の男性のように年中紫外線(UV-A)を浴びてしまうと、徐々に肌の土台がくずれていき肌の老化が加速してしまうのです。

女性に比べて男性の方が「紫外線ダメージ」を受けやすい

上記から紫外線の危険性を感じていただけたかと思います。
とはいえ、男性は女性に比べて「肌が強い」から大丈夫!なんて思っている人もいるのではないでしょうか?
実際に男性の肌は女性に比べて角層の厚さが0.5mmほど厚いことが分かっている⁶⁾ため、「肌が強い」と感じていてもあながち間違ってはいません。
しかし、「紫外線ダメージの受けやすさ」から見るととそうではないことを理解してもらえると思います。

紫外線ダメージの男女差を調査した研究にて、「男性の肌は紫外線ダメージを受けやすい」という報告があります。
この研究では、同年代の男性と女性の腕に紫外線を照射し、紅斑(皮膚の赤み)が出るまでに必要な紫外線の強さ(MED)の差が調べられました。
その結果、男性の方がMEDが小さく紫外線感受性が高いことが分かりました⁷⁾。
このことから、男性は女性よりも少ない紫外線量で肌にダメージを引き起こしてしまうことが分かります。

また、男性は紫外線によるダメージの1種である「酸化」への耐性(抗酸化力)が低いことも報告されています⁸⁾。
肌に酸化ストレスがかかることで、肌の土台にダメージを与えて「光老化」を引き起こします。
このことから、男性の肌は女性よりも紫外線による「光老化」が起こりやすいことが分かります。

男性は少ない量の紫外線でダメージを受け、さらに酸化ストレスへの耐性も低いため、女性よりも紫外線に気を付ける必要があるのです!

男性の日焼け止め初心者にオススメする選び方

ここまでお読みいただき、紫外線ケアを怠っていた男性は危機感を感じていただけたかと思います。
しかし、日焼け止めを使用するにも「面倒くさい」「何を使ったらよいか分からない」「何かを塗る感じに慣れていない」などの理由で、すぐにはケアを始めるのが難しいかもしれません。

そもそも日焼け止めにはどんな種類があるかご存じでしょうか?
化粧品の形(剤型)で分けると大きく6つのタイプがあります。
それぞれの剤型ごとの特徴を以下の図にまとめてみました。

上記の図を参考に自身の好みやシチュエーションにあった日焼け止めを選べると良いかと思います!
それでもどれを選べば良いか分からない!という方は以下の表のイメージを例にして考えてみてください!

表をもとに、僕個人が日焼け止め初心者にオススメする剤型は以下3つです!

・ミストタイプ
⇒手を汚さずに手軽に使用できるので、手短に済ませたい人にオススメ!
・ローションタイプ
⇒化粧水のような感覚で使用できるので、べたつくのが苦手な人にオススメ!
・ジェルタイプ
⇒しっかり塗布できるのにみずみずしいテクスチャーのため、べたつきが苦手だけど、効果もある程度求めたい人にオススメ!

まとめ

最後に、ここまでの内容をまとめます。

①紫外線はシワやたるみなどの「皮膚老化」を進行させる
②男性は女性に比べて紫外線によるダメージを受けやすい

今まで紫外線ケアをしたことがない!という人は、ぜひこの記事を参考に「日焼け止め」を使ってみてください!
これらのデータを見て、僕が「紫外線ケアの徹底」をするようになったように、少しでも多くの男性が紫外線への危機感を感じて対策できるようになれば嬉しいです。

■あとがき
この記事は、「紫外線対策をしていない男性」が日焼け止めを使おう!と思えるような最初のハードルを越える手助けになれば、と思い作成しました。
もしこの記事をお読みいただき、日焼け止めを使い始めた方は下記の「日焼け止めの使用量」と「日焼け止めの性能」に関する記事もぜひお読みください。

・日焼け止めの使用量に関する解説
 もう焼かない!日焼け止めの性能を正しく発揮する塗布量とは?
・日焼け止めのSPF/PA/耐水性に関する解説
 日焼け止めの性能表示、SPF・PA・耐水性って何?

■参考文献
1)男女1,000人にメンズコスメ「スキンケア」に関する調査, 株式会社 ロイヤリティ マーケティング
2)「光老化」認知度調査,光老化啓発プロジェクト委員会
3)光と皮膚, 荒金 久美, ファルマシア/34 巻 (1998) 1 号
4)紫外線防止効果測定について ―SPF・PA 測定法の現状と課題―, 佐藤潔, 日本香粧品学会誌 Vol. 41, No. 1, pp. 44–48 (2017)
5)Unilateral Dermatoheliosis, Jennifer R.S. Gordonら, N Engl J Med 2012; 366:e25
6)超音波断層撮影装置による顔面皮膚厚の測定, 傳田 光洋ら, 日本化粧品技術者会誌/23 巻 (1989-1990) 4 号
7)紫外線感受性の性差, 長沼雅子ら, 日本皮膚科学会, 105 (11), 1427―1430, 1995 (平7)
8)資生堂、男性は女性よりも肌のストレス耐性が低いことを発見, 株式会社資生堂

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