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1日2回訪れる世界が切り替わっていく美しい時間。

「世界が切り替わっていく境目を見たい」

ある日、そんな風に思ったんです。
境目というのは、朝と夜、もしくはその反対の夜と朝という二つの世界の境目の事。

朝日、夕焼け。
あれって、世界の境目だなってある時思いました。
そしてその切り替わっていく様子というか時が流れ風景がゆっくりと移り変わっていく情景って、なんて美しいんだろうって思いました。

毎日毎日訪れていた美しい時間を、どうして今まで味わってこなかったのか
目を向けてこなかったんだろうって少し後悔しました。

日々の目の前にある忙しさで、身の回りにあふれているたくさんの美しい世界の流れ、移ろいに目を向けず終わるのは嫌だなって。

朝、夜
っていうパッキリハッキリ区別されているけど、
そうではなくて、毎日じっくり太陽が顔を出しだんだんと明るくなってだんだんと朝という空間が作られていく

毎日じっくり太陽が沈んでいきだんだんと暗くなり
だんだんとが輝いていき、夜という空間が作られていく

この緩やに作られる真反対の世界って本当に美しい
緩やかに作られていくところに私は美しさ、世界の不思議さを感じます。

「朝が来ている」と私が感じている裏では、「今日も一日が幕を閉じ、夜に移っていく」と、感じている人がいる。

逆も然り。
「今日も一日が終わり、夜を迎える」と私が感じている裏では、「今日もまた太陽が昇り朝が形作られていく」と感じている人がいる。

地球上で常に同時に2つの世界が形作られているのも、
なんだか不思議な感覚を覚えます。

私が朝の世界を生きている時に、夜の世界を味わっている人がいる。
私が夜の世界を味わっている時に、朝の世界を生きている人がいる。

今日もまた、ゆっくりゆっくり太陽が沈んでいきます。
夜の世界が作られていく、美しい世界の境目を今日も目に焼き付けたい。


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