コロナ禍の一時帰国レポート ミラノ→東京・羽田編
9月上旬、日本へ一時帰国をした。現在はミラノに再入国し、14日間の自主隔離生活を終え日常に戻っている。
もちろん、新型コロナウイルス感染の心配もあったが、諸事情により帰国をする必要があり、できる限りの万全の状態で一時帰国に挑んだ。
このような状況で海外を行き来することはなかなか無いのではと思い、せっかくなので記録に残そうと思う。(もう既に記憶が曖昧な部分もあるが…)
9月5日(土)7:00 ミラノ・リナーテ空港にて出国手続き開始
コツコツと溜めていたANAのマイルがこの状況下でしばらく使えていなかったため、今回せっかくなので特典航空券の取得を試みた。渡航予定日の一週間程前に予約をしたが、さすがコロナ禍。希望の日程で往復の特典航空券があっさりと取れた。希望のリナーテ空港⇄羽田空港で大満足。今回はドイツ経由でANAとルフトハンザ航空のコードシェア便だ。
(アリタリア航空の日本(成田空港)への直行便はコロナ禍の影響で現在も飛んでいない。)
ミラノ・リナーテ空港に到着し、まずはチェックインカウンターへ向かう。
新型コロナウイルスに関する簡単な申告書が渡され、その場で記載をし提出。(字が汚い…笑)
ミラノ-フランクフルト-羽田までの航空券をゲット。人の顔が写っているチケットは初めて見た。男性の方がちょっとトム・クルーズに似ているな、などと思ったり。
空港内のサンドウィッチ屋さん。
全然人がいない。
ミラノ・リナーテ空港 出発ゲート前の様子。
写真のとおり、空港内はガラガラ状態。リナーテ空港での免税手続きは厄介との情報を聞いていたのでかなり早めに行ったのだが、人が少なく順調に手続きを行うことができた。※リナーテ空港での免税手続きについては別記事にて書こうと思う。
9月5日(土)10:45 ミラノ・リナーテ空港を出発
リナーテ空港からフランクフルト行きの飛行機の搭乗率は2〜3割といったところ。EU間の移動規制は解除され、もう少し人が多いかとも思ったが、バカンスも終えた閑散期のせいか人は少ない。快適だった。
ミラノ上空からの眺め。ヨーロッパ特有の綺麗な赤茶色の煉瓦屋根の並びを空から見るのが好きだ。
9月5日(土)12:00 フランクフルト空港に到着
空港内のあまりの人の多さにびっくりした。まるでラッシュの新宿駅のよう。ドイツ最大規模の国際空港とはいえ、こんなに人がいては感染拡大は免れまい…と思って少々恐ろしかった。乗り継ぎの時間が一時間半しかなく、バタバタと羽田空港行きのゲートへ。(写真を撮り忘れた…)
9月5日(土)13:30 フランクフルト空港を出発
せっかくの初フランフルト空港内を堪能する暇もなく、さっさと羽田行きの飛行機に搭乗。機内の搭乗者率はというと…
おそらく1割程度だろう… 搭乗者は海外在住(在留)者か、仕事関係で滞在されていたと思わしき日本人が多かった。搭乗している側としては快適で申し分なかったが、今回の新型コロナウイルスの航空業界へのダメージは相当なものだろうと肌に感じた。
天気は良好で揺れも少なく快適なフライトだった。
搭乗して早々にアルコール除菌を渡され、「清掃は行っておりますが、気になるところがあればお拭きください。」とのこと。安心感があった。
フライト中はANAの日本人乗客員の方々の素晴らしいサービスに感動して「やはり日本のおもてなしは凄い…」と改めて思った。
そして…
機内で新型コロナ検疫についての書類が数枚配られた。
上写真のように質問表を書く。この書類は機内で回収されることなく、そのまま自身で書類を持って到着手続きを行うこととなる。
【オマケ】時差ボケに関しては、日本からイタリアに行く場合はいつも問題が無いのだが、イタリアから日本に帰国する度に一週間程ひどい時差ボケに悩まされていた。(地球の自転方向が関係しているそうで、やはり皆同じ症状に悩まされるそうだ。)今回は渡航前日夜は一睡もせずに、フランクフルトから羽田間に強制的に機内で眠れるようにした。結果、帰国後は時差ボケにあまり悩まされずに済んだ。
9月6日(日)7:55 羽田空港に到着
羽田空港には予定時間通りに到着した。ここからが今回の目玉(?)PCR検査だ。機内から降機後、空港内の長〜〜い通路を歩き、所々に配置された係員の方に促されながら検査場に到着。
まずは体温測定。一定の距離を保ちながら順番に行われる。
そしてとうとうPCR検査へ。検査は鼻咽頭でと噂に聞いていたので、鬱々としていたが、唾液を使用しての検査だった。一人一人区切られたブースで渡された唾液を入れるための容器に自主採取を行う。そしてそれを係員に提出し、あっという間に終了。
こちらが唾液を採取するための容器。(使用前)
次の手続きへ。
機内で記載した書類一式を持って係員と手続きを行う。どの国からどのようにして来たのか、入国後の滞在先についてや14日間の自主隔離について、羽田空港から自宅への帰宅方法など一通り質問をされたり注意事項を聞く。
その後は、「PCR検査結果待合所」と称した使用されていない出国ゲートでPCR検査の結果を待たされた。約一時間程度待ったところで受付番号を呼ばれカウンターへ。(唾液検査用の容器に書かれた受付番号で呼ばれる。名前で呼ぶと個人情報上の問題があるのだろう。万が一陽性だったことを考えるとゾッとする…)
陰性の結果に心から安堵した。
このような用紙をもらい、無事入国審査場へ。
預入荷物を受け取りに行くと…
搭乗客の荷物が一つのカートにまとめられ、乱れなく並んでいる!!
係員の方に名前を告げると、自分の荷物が乗ったカートにすぐに案内をしてくれた。こんなサービスを行っているのは世界中見ても日本だけだと思う。(多分)本当に感動した。(特にイタリアから来ると余計…笑)
そしてそのまま全ての手続きを終え、家族の待つ自家用車で帰宅をした。
今思えば、このような状況下で緊張感のある帰国ではあったが、日本の整った検疫体制と細やかに行き届いたサービスを受けて、航空関係者ならびに検疫に携わる従業員の方々には感謝しかない。
最後に
10月23日(金)現在、夏頃から減少傾向だったイタリアの新型コロナウイルス感染者数は再度増加の一途を辿っている。
ミラノのあるロンバルディア州では18:00以降のアルコール販売を禁止。(BARやレストランで飲むことは可)そして23:00〜5:00間の外出も禁じられることとなり、土日の大型ショッピングモールも閉鎖されることとなった。今後より厳しい首相令が発せられる可能性がある。
またいつの日か、世界中を自由に移動できる日々が戻ってくるのだろうか。
一刻も早く、この状況が終わるのを願うばかりだ。
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