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勉強のやり方がわからなかった

今日1月27日は、新しく入社した子が税理士試験を受けたいというので、日商簿記検定と税理士試験の違いなんかを教えていました。

電卓を早く打つ練習をした方がいいのかとか、左手で打てた方がいいのかとか、総合問題を解いていると一日の勉強時間がなくなってしまうのでどうしたらいいのかとか、勉強していると孤独に襲われるとか、いろいろな話。

それに答えていると、まぁ、語ってしまう俺。
試験を受ける気がない人は、ドン引きしてしまうような、受けたことある人にしかわからない内容の話。

税理士だというと、さぞや勉強ができた人なんだと勘違いされるけれど、別に勉強ができたわけではありません。
むしろ、全くできないといった方がいいのかもしれません。

今日は、どれだけ勉強ができなかったのかを書いてみます。


音読と同じ速度でしか本を読めなかった

音読と同じ速度でしか本を読めませんでした。
ドラゴンボールなんかの漫画を読んでも、TVアニメと同じくらいのペースで読んでいたんです。
小学生の時に、まじめに音読をやっていたのがいけなかったのかもしれません。
本をそれ以外の速度で読むことを一度も教わらなかったような気がします。

国語で学年最下位だった。

高校の時の模擬試験で、マークシートの国語のテストで学年最下位を取ったことがあります。
まじめにやって、です。
マークシートなので、確率的に4分の1は取れるはずですが、そこまでも行きませんでした。
本文と問題文を読み終わらないうちに、時間が終わっていました。
学年最下位どころか、秋田県内で、下から何番目だったと思います。
僕よりも下の人は、おそらく、名前だけ書いて寝ていた人だと思います。

英語の予習に、10時間も費やした

英語は大嫌いでした。
高校の時に予習をしろと言われたので、見開き1ページを訳すことにしました。
ほとんどが知らない単語です。
辞書を引くと、1つの単語にたくさんの意味が書いてあります。
それを1つ1つ抜き出して、ノートにメモをして、その単語のどの意味を当てはめると文章が成立するかを考えながらの作業。
それは、古代文明の暗号を解くのとほとんど変わらないような、暗号解読の作業でした。
見開き1ページを訳すのに10時間かかり、その結果身についたことは何一つなく、そんなやり方が継続できるはずもなく、僕は英語の勉強をするのを諦めました。

見開き1ページの世界史のノートを作るのに12時間費やした

高校3年の時、受験する社会科目に世界史を選択していました。
担任の先生が世界史の先生で、夏休みの間にノートを作りなさいと言われました。
まじめに、それをやろうとした夏休みの初日。
世界史の教科書の最初には、エジプト文明とメソポタミア文明が見開きに書かれていました。
よし、ノートにまとめるぞ、と。
教科書以外に、図説と呼ばれる、地図や資料が載ったカラフルな大きな資料集がありました。
その情報もノートに入れなければなりません。
問題集も何冊か持っていました。
問題集にしかない情報もあります。
これら、様々な情報をどう編集してノートにまとめていくか。
それはそれは大変な作業で、工夫して、地図を書いて、文字を書いて。
そうしていると12時間が過ぎていました。
夏休みの全日数を費やしても、古代から抜け出せないことに悟り、ノートを作るのをやめました。

中学までの話

こんな僕が、大学受験を直前に、茫然としていたのは想像に難しくないと思います。
中学生までは、勉強をしなくてもそれなりに点数が取れました。
そういう意味では、勉強が全くできない人ではないのかもしれません。
中学の時は、社会と理科だけ勉強してた気がします。
漢字は苦手で書けませんでした。
難しい言葉も知らなくて、3人称単数という日本語がわからず、英語ができませんでした(その意味を理解してから、中学英語はわかるようになりましたが)。
中学では1学年420人くらいいる当時はマンモス校だったのですが、40~120番くらいの順位でした。

高校の時の話

市内で2番目くらいの進学校に入ったのですが、高校に入って、一気に科目数が増えてキャパオーバーになりました。
上述の通り、要領が悪いので、たくさんのことをこなすことができなかったのです。
結局、僕の高校時代は、いかに赤点を回避するかに費やされました。
数学だけは、覚えることが少ないので赤点を回避していました。
簡単な算式だけをテスト直前の休み時間に覚えさえすれば、テスト開始の瞬間に、テストの余白に覚えた算式をメモってしまって、あとはそれを活用して基本的な問題だけ書けば赤点はクリアされました。

世界史だけで大学に入った

高3の秋から、いい加減、やべーぞ、と思って作戦を考えました。
本屋さんに行って、一番薄い世界史の問題集のようなものを買ってきました。
それだけやろうと思いました。
それは、本当に薄い、大学ノートよりも薄い本でした。
高校では模試を受けさせられていました。
世界史だけは、模試の結果、その答えがその薄い本に載っているのかどうか調べました。
薄い本で何割得点が取れるのか研究しました。

そうやって、世界史だけに集中した結果、当時のセンター試験で8割取れました。
私立文系も、国語、英語、世界史だけで受験し、世界史だけで得点を稼ぎ、なんとか突破したのです(偏差値的には大した大学でもないのですが)。

税理士試験に挑んでから勉強のやり方を研究した

こんな感じなので、税理士試験はとてもとても苦労しました。
税理士試験に取り組むようになってから、勉強の仕方を研究しました。
勉強のやり方こそが大事なんだと思いました。
なんで、誰も勉強のやり方を教えてくれなかったんだろうと、成人してから思いました。

ということで、勉強にはとても苦労したので、こうやれば上手く行ったよ、ということは熱く語ってしまうのでした。

今日は、僕の勉強の失敗談でした。もう20~30年前の話ですけどね。

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