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半年で1ページも進まなかったフィンランド語学習が毎日続くようになった話

※三行で説明すると、テキストを会社のデスクにすぐ解ける状態で置いて、始業前に勉強するよう習慣づけた話です。(あ、二行で終わっちゃった)

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1年以上前の話になりますが、フィンランド語トレーニングブックという本を買いました。

しかし、折しも転職したてで通勤時間が今までの20倍に増え(片道3分が60分になった)、新しい環境で疲弊しているし、業務まわりの勉強にも追われる日々。机に向かって勉強する気力もなく、あっという間に半年が経過してしまいました。

今日は帰ったら勉強したくなるかも、会社の昼休みにやってみようかな、明日こそ通勤電車で読もう。なんて思いながら、そこそこ重い本を常に持ち歩いていました。

が、ある日思い立って、いっそ会社に置きっぱなしにすることにしました。

ところで、転職先の会社であてがわれたパソコンは、メモリ4GBのWin10。しかもおそらく前世はWin7端末だったやつです。Win10はOSだけでも2GBのメモリを消費してしまうので、調子が悪い時はエクセルでコピペするのに一回3分とかかかっちゃうほど(幸い、新しいPCを購入してもらえることになりましたが)。

起動もものすごく遅くて、会社に来てPCのスイッチを押してからスムーズに操作ができるようになるまで10分以上かかることもあります。

そう、この起動待ちの時間を使って(もちろん始業時間前に)少しずつでも進めることにしたのです。

コツは毎日、帰るときにノートと筆記具もそえて机の上に置いておくこと(次の日やるページには、しおりを挟んでおく)。次の日出勤すると机の上にテキストが置いてあって、「次どのページからだっけな」なんてページを探す手間も、筆記具を取り出す手間もなく、パッとページを開いて問題を解くだけ。(周りの人たちは始業ぎりぎりに出勤してくるので、人の目も気にせずにブツブツ音読しながら問題を解いています。声出していくの大事。)


たったこれだけのことで、気づいたら「出勤して席に座ったらフィンランド語のテキストを開く」ことが、「家に帰ったら電気をつけてハンガーにコートをかける」くらいごく自然な習慣になっていたのでした。コートはたまにベッドの上にほっぽらかすけど。

ちなみに何の気なしにやっていたけど、これってショーン・エイカーさんが著書で提唱していた「抵抗をなくす」方法にもあてはまっています。

これは、望ましい行動(例:楽器を練習する)を始める為の手間と時間を極力少なくして(すぐ手に取れるようにケースから出してリビングに立てかけておく)、望ましくない行動(例:すぐテレビつけちゃや)は逆に抵抗を大きくする(リモコンの電池を抜いて引き出しに入れちゃう)というもの。スマホのホーム画面に学習アプリのアイコンを置いて、SNSとか学習の妨げになるアプリはスクロールしないと表示しないようにする、とかもこの原理。

そして会社に置きっぱなしにすることによって、思わぬ効果がありました。「会社にいるタイミングを逃すと、この本で勉強できない!」という謎のレア感が生じて、習慣化を助けてくれたのです。常に持ち歩いていたときは、かえって「いつでもできる」という意識が働いてしまっていたのかもしれません。恋愛に例えるなら、電話すればいつでも会いに来てくれる相手より、次にいつ会えるかわからない相手のほうが惜しくなるみたいな話です。自分で言っててよくわかりませんが。



ところで学習の進捗はというと、全90課あるうち、ようやく1年で18課まで終えたところですw(途中ブランクがあったり戻ってやり直したりとかしていたので)。でも、それ以前は半年たっても1ページも進まなかったことを考えれば著しい進歩だし、そもそも「ただ生きている」というそれだけで ものすごい事なので、今週末はフィンランドビールでもいただいて自分を労おうかなと思います。おわり。

フィンランド語の学習漫画も描いてます。

https://note.com/okanote/n/ncc397e5da1d3



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