見出し画像

ジョルジオ・アルマーニさんからの手紙

前置き

イタリアの超有名デザイナーのジョルジオ・アルマーニさんがWWD(ウェブメディア)に送った手紙の記事(2020年4月3日)が寄稿されました。

原文(英語)はパソコンだとなぜか購読しないと続きが読めませんが、スマホならそのまま読めました。

日本語のWWD(ファッションやビジネスの最新情報が掲載されている素晴らしいメディア)もあるのですが、この記事の日本語版を見つけられませんでした。

ファッション業界に対する力強いメッセージだったので、英語も日本語も得意ではないのですが翻訳してみました。不自然なところがあったらコメント・アドバイス頂けると幸いです。

ジョルジオ・アルマーニさんからの手紙

 私はこのオープンレターをWWDに、具体的にはMiles Socha氏と彼の協力者であるSamantha Conti氏、Alessandra Turra氏、そしてLuisa Zargani氏に向けて書いています。これは、4月2日に公開された"コレクションの洪水はよりスローなファッションに屈するか?"という重要なピースと関係しています。
 祝辞:衣服の過剰生産と天候による季節性と商業目的の季節性の犯罪的な不整列をともなって、現在の状況がどれほど非合理的であるかを熟考することは勇気がいることであり、必要なことです。同志たちと連帯して、私はあらゆる点においてこの問題に賛同しています。
 数年にわたって、私は同じ疑問をショーの後のプレス会議にて投げかけてきましたが、多くは聞く耳を持ってもらえないか、道徳心が高いと見られるだけでした。一方で現在の緊急事態は、注意深くかつ賢くスローダウンすることが唯一の解決策です。それは、最終的に私たちの仕事に価値を取り戻してくれる道であり、最終消費者に真の重要性と価値に気付かせてくれる道であります。
 私たちが知るように、ファッションの仕組みが落ちぶれて行ったのは、ラグジュアリーブランドがファストファッションの運営手法を取り入れ、もっと売りたいという希望を持って無制限に続く配送を真似したときから始まりました。ラグジュアリーは受け入れられるまで時間がかかるというのを忘れていたのです。ラグジュアリーはファストにはなれないし、ファストでは決してないのです。私のジャケットやスーツが陳腐化するまで3週間しか店頭に並ばず、さほど変わらない新商品と入れ替えられるということでは全く意味がないのです。
 私はそのような仕事はしませんし、そうすることは道徳的に良くないと気付きました。私は常に時代を超えるエレガンスというアイデアを信じてきました。それは美の作法というだけでなく、衣服をデザインし製造する方法であり、そうした衣服の購入方法を提案するものです。同じ理由で、ただ購買願望を即座に満たす為だけに、人々が真冬に麻のドレスしか店頭で見つけられない、夏にアルパカのコートしか見つけられない、というのはおかしなことだと気付きました。
 ちょうどいい季節が来るまでクローゼットに置いておくためにこうしたアイテムを買う人がいるでしょうか?いない、あるいは、本当に少数だと思います。しかしながら、デパートに駆り立てられ、これは支配的な考え方となっています。私はこの間違った考えを変える必要があると思います。
 この危機はすべてをスローダウンさせ、並べ直す良い機会です。もっと意味のある道しるべを明確にして。都市封鎖後、3週間チームとそのことに取り組み、夏のコレクションは不自然でないように、少なくとも9月の初めまでは店頭に残します。そして、私たちは今後もそうします。
 この危機は、本物に価値を戻す機会でもあります。純粋なコミュニケーションとしてのファッションはもう十分だし、刺激の少ない考え方を表現したり、今日(こんにち)のちょっと不適切で、ちょっと品がない大げさなショーで人々を楽しませるクルーズ船にはもううんざりしています。大きな金額でありながら、究極的に意味のないお金の無駄です。スペシャルイベントは特別な機会で提供されるべきで、定期的なものではないのです。
 私たちはとてつもない荒波を経験していますが、同時に間違いを正す特別な機会でもあり、人類はより高度な次元に辿り着けます。私たちがみな団結しているという意味では良いことです。
 小売業界にとって、これは重大なストレステストです。アメリカのファッション業のみなさんにはこれから直面するであろう難しい日々に向けて心から励ましの言葉を送りたいです。団結すれば、私たちは乗り越えられます。しかし、私たちは団結しなければならないし、一致団結して対応しなければなりません。このことはきっと、この危機から私たちが学ぶことができる最も重要な教訓です。

拙い翻訳で失礼しました。大筋が伝わると幸いです。また、原文の方も辞書を片手にぜひ読んで頂けると、力強いメッセージがより鮮明に伝わってくると思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

宣伝:子ども服×D2Cビジネスを計画中です!

画像1

子どもの成長は早いので、割と早く子ども服を着れなくなってしまいます。そうするとお客さんは、次の子ども(弟か妹)のために子ども服を取っておいたり、子どもがいる親戚や友達に子ども服をあげたりします。

ただ、次の使い手が見つからないと、いずれクローゼットのキャパの問題が出てくるので、まだ可愛いし使える状態なのに捨てざるを得ないことがあります。。。思い出の詰まった子ども服なのに、もったいないし、悲しいことです。子ども服は製品寿命と使用期間のギャップが大きいんですね。

そこで、着れなくなった子ども服をお店に返すという選択肢を準備します。販売して終わりではなく、製品に対する責任を販売後もお店側が持ち続ける、サーキュラーエコノミー(以前書いたnote参照)の考え方です。

画像2

そして、クーポンと引き換えに返却してもらった子ども服を使って、レンタルサービスを開始します。レンタルサービスは最初から提供できる取組ではありませんが、ここを見据えてビジネスを設計していきたいと思います。

より詳しいビジネスモデルの全体像はこちらを是非ご参照ください!

ジョルジオ・アルマーニさんのメッセージを受けて、方向性としては間違っていないという想いを強くしました。アパレル素人ですが、だからこそできることもあると思うので、がんばって形にしたいと思います。応援、よろしくお願いします!

また、Twitterでも引き続き情報発信していきます!

最後の最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!!

読んで頂きありがとうございます!シンプルでサステナブルな子ども服ブランド作りのために頑張ります!より良い未来を次の世代に渡しましょう!