(追伸)働き方解放区。建区記念日に見えた世界co-ba ebisu 完成内覧会・オープニングパーティレポート
2019年12月12日、シェアードワークプレイスco-baの渋谷区における3箇所目の拠点「co-ba ebisu」がオープンしました。co-ba ebisuのテーマは「働き方解放区」。1階と2階で計1,600㎡というco-ba史上最大の規模を誇り、1階のコワーキングエリアと2階のレジデンスエリアをあわせて、仕事や働き方の考え方そのものを変える実験的な場所となっています。
オープン当日に開かれた完成内覧会及びオープニングパーティの様子を、co-ba ebisuに入居予定のイーストタイムズ・中野がリポートします。co-ba ebisuの魅力が満載のパーティで、あなたもこの記事を読めば入居したくなるはず!?
■代官山駅徒歩3分に、1,600㎡の「働き方解放区」が出現
co-ba ebisuは、東急株式会社が企画監修し、日本郵便株式会社が展開する賃貸マンション「JPnoie恵比寿西」の1階2階フロアにあります。co-ba shibuya, co-ba jinnanに続くツクルバ3箇所目の直営co-baです。
新築の香りが漂う入り口を入っていくと目に入るのが「見えるエントランス」。「働き方解放区」のタイトルの下に、co-ba ebisuの会員になった人の写真が並ぶコーナー。どんな人が入っているのか一目瞭然です。入居した後、一緒に働き方を解放する仲間たちです。
受付脇には、広い「CAFE」と呼ばれるラウンジスペースがありました。co-ba ebisuを表現した巨大なイラスト「解放区の地図」が目に入ってきます。ここは、入居者も入居者以外も入れる交流スペースで、簡単な打ち合わせもできます。イベントを開催することも可能で、入居者の商品・作品をディスプレイできる「ショーケース」も用意されています。
エントランスを越えて、中に入って最初に出迎えてくれるのは、卓球台のデスク。きっと仕事に疲れたら卓球もできますね。「恵比寿ピンポンカップ」も開催されるとか。
co-ba ebisuの特長は、多様な働き方を可能にする様々なワークプレイス。気分によってデスクの高さを選べるフリー席も十分素敵ですが、固定席ブースも集中して仕事を進められそう。
co-ba ebisuは、個人だけではなく、企業も入居することができます。選べるのは半オープンの「カスタム個室」と、セキュリティが高い「プライベート個室」。カスタム個室は、屋台の出店のように、通路側との窓を開閉して、外の人と交流・ディスカッションすることができるのが面白い。専有部とも共有部とも言えないこの空間、「co-ba ebisuの目玉」とも言える仕掛けだそう。co-ba ebisuには、自分たちの仕事に集中しながらも、他の入居者の方と交流できる仕組みが満載です。
■「働く」と「暮らす」を解放するレジデンスエリア
co-ba ebisuの魅力は1階だけではありません。2階のレジデンスエリアも「働く」と「暮らす」を解放するための仕掛けが隠されています。2階のレジデンスエリアに入るとまず目につくのが、「EBISU AREA MAP」。恵比寿の街の文脈に思いを馳せることができます。文脈と言えば、レジデンスエリアの個室には全て今はなくなった恵比寿の旧町名がつけられています。2階が一つの「街」のようなエリアとなっている印象です。
2階のレジデンス個室にも、面白い特長が。廊下の共用スペースに書斎のようなワークプレイスができているだけではなく、廊下から部屋の中が見えるようになっています。他にも、入居者用のダイニングなど、入居者同士が交流しやすい構造となっていて、まさに「コワーキングの家」といえる空間です。
■「働き方は自分で決める時代」働き方解放区の起源は、これまでのco-baにあった
一通り、館内をツアーしていると、オープニングパーティの時間がやってきました。会場は、PARKと呼ばれるイベントスペース。PARKでは、100名規模のイベントが可能だそう。入居後のイベント開催の夢が広がります。
最初に登壇したのは、ツクルバco-ba事業部長の奥澤菜採さん。2013年にツクルバ入社後、一貫してco-ba事業に関わっています。奥澤さんは、「2011年12月のco-ba shibuyaオープン以来、co-baは一貫して、あらゆる挑戦を応援することをしてきました。co-baネットワークは全国22箇所に広がり、毎週のようにイベントが開催され、co-baは、スペースとしてだけではなく、コミュニティとして機能しています」とco-baのこれまでの取り組みを振り返りました。
今回のco-ba ebisuの「働き方解放区」というコンセプトについて奥澤さんは「どこか閉塞感、疲労感のある日本の働く場所を変えたかった」といいます。働き方解放区という考え方は、唐突に出てきたものではなく、これまでのco-baの8年間の実践の中で出てきたヒントで生まれたものだそう。
「名刺交換ではない、本気のつながり、人間らしい繋がりこそが、仕事にも活きるのではないか。例えばスピーディにチームが形成できたり、パブリックスペースでの会話が仕事につながったりするかもしれません」。そのような想いが合致して、今回、東急様と日本郵便様との協業に繋がったということです。
奥澤さんは、「新しい働き方を通して、 SHIBUYA圏に、 多様なチャレンジが生まれるムーブメントをつくりたい」と締めくくりました。
以前インタビューした時、奥澤さんは、「co-baにいる人達は、自分以外の力を取り込むことによって、自分がもっと成長したり、自分の事業が大きくなれることを知っている人たちだ」と話していました。
「雇用されているとか、起業しているとか関係なく、自分の意思で仕事を最大限がんばって、社会に対して何かを生み出したい、アクションしたいと思っている人がたくさん集まっていて、そういう人たちと自然に出会える場を提供している」というco-ba ebisuに入居することで、どんな社会に対する挑戦ができるのか、とてもワクワクします。
■「僕自身、働き方解放がしたい Be Challenger !」ツクルバ代表取締役CCO中村真広
次に、ツクルバ代表取締役CCOの中村真広さんが登壇し、co-ba ebisuへの想いを語りました。
「今日僕は『入居者代表』としてここに来ました。というのは、ツクルバが出資し僕が創業者に名を連ねるスタートアップ『KOU』もco-ba ebisuに入居したらからです」。8年前にco-ba shibuyaを創業したものの、当時は運営に忙しく、今回初めてco-ba に入居したと感じたといいます。
「今回、僕は、co-ba ebisuで、僕自身の働き方解放をしたい。自分自身、もう一度チャレンジしたい。そのための場所としてco-ba ebisuを選んだ。co-baは、あらゆるチャレンジを応援する場所です」
「一緒にチャレンジしましょう。Be a Challenger!!」
この情熱を持つ中村さんやその想いに共感する人々が入居しているco-ba ebisu。それだけで可能性の扉が開くような気がしました。
■「解放区宣言-CHOOSE LIFE」
最後に、co-ba ebisu企画者の荻野高弘さんが登壇しました。
荻野さんは「今日は働き方解放区の建区記念日です」と切り出しました。
「自分にあった働き方は、社会や他人から提示されるものではないのではないか。仕事も働く環境も自分たちの手で作る、そんな志ある大人たちが集まる場、それがco-ba ebisuです」
荻野さんによると、co-ba ebisuは、多様な人が行き交う街のような空間をイメージして作られたそうです。路地の中を歩くことで、色々な人と出会い、交流する空間となりそうです。昔、インドの旧市街に迷い込んだ時を思い出しました。露天があり、色々な肌の色の人が細い路地を肩を触れ合うように行き交う。そして、出会った人と、「広場」で座ってともに語り合う。そんな光景がco-ba ebisuでも起きるのではないかと感じました。
荻野さんは、多様な働き方を可能にするco-ba ebisuの設備やプランを紹介したあと、この言葉で締めくくりました。
説明会の後は、お待ちかねの交流会・パーティです。本日のケータリングはco-ba 入居者のPOTLUCKさんが用意したもの。そこで荻野さんは、現在co-ba ebisuのサイトで連載されている2つの企画を紹介しました。一つは企画者インタビュー「LOVE LETTER」。co-ba ebisuがそれぞれがおもう「働き方解放」について、熱い想いを語っています。もう一つは、恵比寿のディープなランチスポットを、入居者とともに紹介する「恵比寿の食卓」。いずれも、co-ba ebisuの多様なメンバーの魅力が伝わってくる企画です。
今回のオープニングセレモニーには150名を超える方がご来場いただきました。いずれも多種多様なバックグラウンドの人々。この方々が織りなすco-ba ebisuの文化が、渋谷そして日本のムーブメントとなると思うととても楽しみです。
■co-ba ebisuは、多様な挑戦をしたい人を待っている
企画者・運営者の熱い想いを聞いた後に、改めて施設を見て回ると、co-ba ebisuは可能性に満ちているように感じました。ここは運営者が語るように、ここは単なるコワーキングの「スペース」ではない。人と人がつながることによる可能性、想いが伝播する社会を作ろうとしているツクルバという会社が作り出した「場という可能性」なのではないだろうかと感じました。
この記事を書いた中野宏一が代表を務める合同会社イーストタイムズは、co-ba ebisuの「プライベート個室」に入居しました。イーストタイムズは、2015年に仙台で震災報道を行おうと独立した元新聞記者らで作った会社です。創業以来5年間、ずっと東北を拠点に活動をしていて、今回、初の東京進出の舞台としてco-ba ebisuを選びました。それは、ツクルバ代表の中村さんと企画者の方々が語るこの「場の可能性」、人と人が行き合うことで起きる奇跡の可能性を感じたからです。
実際に入居して1週間、co-ba ebisuは、想像以上に素晴らしい場所でした。起業をすると、実はとても孤独なものなのです。仙台の事務所で従業員が帰った後、一人深夜まで仕事をしていた際に感じていたつらさや孤独が、co-ba ebisuで深夜まで作業をしている時には、全く感じないのです。一人であってもひとりじゃない。誰かの想いがこもった場所で仕事をする可能性。それがco-ba ebisuなのではないでしょうか。
これを読んで少しでも興味を持った方は、イベントでも見学でもよいので、一度この「場」を体験してみてはいかがでしょう。きっといろいろな人のいろいろな想いが伝わってくるはずです。
年始の営業は2019年1月6日から。
こちらのページから内覧・入居のお問い合わせも受け付けています。
▶企画者連続インタビュー「LOVE LETTER」とは
「co-ba ebisu」には、今までにない「働き方」の新しい可能性があります。連続インタビュー「LOVE LETTER」とは、コンサルティングファーム、大手企業の会社員、コミュニティデザイナー、スタートアップ企業など様々な職種を経験してきた多様な企画開発メンバーが、自分自身の仕事に対する向き合い方、渋谷や恵比寿という街への想いについて語る連載です。「自分らしい『働き方解放』を目指す人と共に、co-ba ebisuから働き方のカルチャーをつくっていきたい」という、メンバーからまだ見ぬ誰かへのラブレターです。
第1回「やるべきことに向き合えば、働き方は自然と解放される」 海外のビジネス経験で見えた次の時代の仕事の向き合い方(取締役COO・経営企画室長 北原寛司)
第2回「働き方解放」とは好きを選択して、生き方を解放すること(アセットディベロップメント部 北島隆行)
第3回「働く」と「暮らす」を解放する。 自分の意思で時間と場所をデザインできるco-ba ebisuの「働き方解放」とは(co-ba事業部長 奥澤菜採)
第4回「コミュニティには枠を超える力がある」 パンツを脱いだ男が語る、働き方解放とは(co-ba事業部 荻野高弘)
文:中野宏一(合同会社イーストタイムズ・代表社員CEO)
1984年秋田県湯沢市生まれ、埼玉県出身。東京大学公共政策大学院修了。朝日新聞社にて校閲記者を務めた後、Twitterを分析するベンチャーに。2015年仙台に移住し、イーストタイムズ創業。記者としてヤフーニュースに記事を配信し、執筆したローカルニュースが多数トップ記事に選ばれる。それまでの経験を活かし、企業や地域の魅力や社会的価値を発掘・発信し、共感するファンを作るサービスを提供している。
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