文化、想像力、記憶、旅、個性。
タイトルになっている、この5つの言葉を見て、ピンと来た方はいるだろうか。
これは僕の大好きな、モレスキンの哲学だ。あの黒いノートブックで有名なブランドである。
モレスキンのノートブックを買うと、一番最後にあるポケットの中にモレスキンの哲学について書かれた(8つの言語に翻訳されている)紙が入っていて、そこにこのキーワードが書かれている。
文化、想像力、記憶、旅、個性。
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今日、Moleskineは、現代の創造性とイマジネーションと結びついたさまざまなアイテムを網羅するブランドです。その最初のアイテムは、偉大なる伝統に裏付けられた小さな黒いノートブックでした。
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今日Moleskineは、文化、旅、記憶、想像力、そして個性と同じ意味を持ちます。リアルな世界でも、バーチャルな世界でも。
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このように哲学を、分かりやすいキーワードで言語化することには、2つの意味があるように思う。
①対外的なブランドメッセージになる
②自分たちのビジョン(理想像)を明確にする
それぞれ、見ていこう。
①対外的なブランドメッセージになる
僕のような一般消費者にとって、このようなキーワードはとてもわかりやすい。そして、自分の「価値観と似ている」と(直感的に)感じとれれば、その消費者に刺さるだろう。
言わばコピーライティングであり、それによるマーケティングである。
②自分たちのビジョン(理想像)を明確にする
そしてもう一つ重要なのが、自分たちのビジョン(理想像)を明確にする、ということだ。これは対外的なものではなく、内部(チーム)に向けられたメッセージである。
「自分たちはこういう方向性を目指している」
それを明確に言語化することで、考え方や行動がブレなくなる。
そして僕は、このビジョンの明確化が特に重要だと考える。
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こういった「キーワードによる哲学の言語化」は、会社や商品だけでなく、個人にも応用可能だと思う。
自分が人生で大切にしたいと考えるキーワードを、3つくらい書き出してみるのだ。
そうすることで、考え方や行動がブレなくなる。それは、悩み多き毎日よりも、有意義に一日を過ごすことが可能になる。
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人は哲学に惹かれる。それは、人生が哲学そのものだからだ。
「哲学」はプロダクトに対し、単純な「物」以上の価値を与える。
僕がモレスキンを好きな理由も、おそらく、そこにある。
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