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言葉の表現

*いつも素敵なお写真ありがとうございます!今回も大事に使わさせていただきました。

こんにちは!吉永です。

早速ですがみなさん下に載せた写真を見てください。
これらの写真は2Q残り8秒!相手の最後のポゼッションです。(ポゼッション=攻撃)

相手選手の1on1がはじまります。
ドライブを仕掛けてきました。
ディフェンスも頑張っていますが
抜かれてしまいます。
誰もヘルプに行けずにフリーでリングまで。。。
そのままフリーでレイアップシュート。。。(このシュートは外れてくれました😂)

このまま前半が終わり、この後すぐにハーフタイムのミーティングに入ります。
この写真について、あなたがもしバスケットボールのコーチだとしたら、ハーフタイムのミーティングでどのように選手に伝えますか?

ポイントは。。。(細かいことは抜きにして大きなポイントだけで😁)
1. 1on1のディフェンスで抜かれてしまったこと
2. 誰もヘルプしていないこと

あっ!別にテストでも試してるわけでもないので、お気軽に考えてみてくださいね😁

言葉の表現!

言葉の表現ってすごく大事ですよね!
責任を追及するような厳しい言葉をかけるのか、それとも優しく諭すような言葉をかけるのか。
強い口調で言うのか、柔らかい口調で言うのか。
早く喋るのか、間を取りながらゆっくり喋るのか。
などなど、人それぞれ表現の仕方は違うと思いますし、シチュエーションや対象によっても表現の仕方は変わってくるのかもしれません。

なので、何が正解で何が不正解なのかは僕にはわかりません。

ですが、どのような表現をするかを考える上で、1つだけつだけ忘れてはいけないことがあると思います。
それは。。。

自分がどのようなチームを作りたいか!

です。
もしくは

自分たちがどのようなチームになりたいか!

です。
上記したことをふまえて、みなさんならどのような言葉の表現で伝えるのか、もう一度考えてみてください。
あくまでもどのような言葉の表現をするか!ですよ😁
このシチュエーションの正しい改善方法とかではないです😅

僕はどのようなチームを作りたいか!

このnoteを読んでくれている人はもぉ聞き飽きた!って思ってると思いますが。。。😅
僕はやっぱり

良いチーム!!

を作りたいです。
良いチームってどんなチームだよ!って言われそうですが。。。😅
細かく言うと長くなるので、ザックリと言えば

みんなで協力し合えるチーム
責任を共有し合えるチーム
誰かの責任ではなくチームの責任だと捉えられるチーム
自分の誇りだと感じれるチーム
誰かに自慢したくなるチーム

です😁

僕が作りたいっていうのはちょっと違うかもしれません。
僕が”所属したいチーム”ですね!
そーいうチームの”一員”になりたい!

もしかしたら、この良いチームを作りたい!っていう考えはとても幼稚に思われるかもしれません。
僕はプロバスケットボールチームに所属しているわけですし、勝つことがとても必要とされる仕事ですから。
いろんなコーチたちとの話の中で、僕は良いチームを作りたい!同じ目標に向かってみんなで同じ道を進むチームになりたい!っていう話をすると、鼻で笑われたり、それは子どもを教えるコーチの考えだ!って言われたこともあります😂
そんなことよりも、プロなんだから個人に与えられた仕事を責任持って遂行することが大事だろ!って。
どちらも間違いではないと思うんですよ。
どちらも勝利!という結果に辿り着くためのアプローチが違うだけですから。
けどね。。。
僕は個人の責任ばかりを追及する考えは全く面白いと思わなくて😅
チームとして戦うことがチームスポーツの醍醐味だし、それを教えるのがコーチの醍醐味だと僕は思うんですよね。
だからチームビルディングはとても面白い!って感じちゃうし、チームになれたときの一体感がたまらなく好き😁

僕はどのような言葉の表現を使ったか。。。

実際の僕が選手たちに伝えた言葉は。。。(記憶を辿るので一語一句正確ではないですよ😅)

最後フリーでレイアップシュートを打たれてしまった。
シュウキ(重富選手)が抜かれた後ヘルプしてあげなくちゃダメだ。
シュウキはチームのためにボールマンにプレッシャーをかけてくれた。それはとても勇気がいることだ。残り時間が最後のシチュエーションは1on1を仕掛けてくる。それがわかってても勇気を出してチームのためにプレッシャーをかけ続けてくれたんだから、やっぱりみんなでそれをヘルプしてあげなくちゃダメだ。
シュウキが安心してプレッシャーをかけれるように、勇気を出せるように、シュウキに対して
「ヘルプいるよ!」
って声をかけてあげなくちゃいけない。
相手がドライブしてきたらいつでもヘルプにいける準備をしていなくちゃいけない。
実際にドライブされたらヘルプしてあげなくちゃいけない。
そうやって頑張ってるシュウキのために、シュウキを助けるために他の選手たちも頑張らなくちゃ!

シュウキは抜かれちゃダメだ!
シュウキが頑張ってたのはわかってる。相手にプレッシャーをかけ続けてくれたこともわかってる。
でもシュウキのために他のみんなも頑張ってくれているんだから、シュウキを助けてくれてるんだから、シュウキはみんなのために抜かれないようにしなくちゃダメだよ!

これは抜かれてしまったシュウキだけの責任じゃない。
ヘルプできなかったみんなだけの責任でもない。
俺を含めたチーム全員の責任だからね。
後半はこんなことが起きないようにみんなで努力しよう!

こんな感じ言葉の表現で選手たちに伝えました。

僕の根本には良いチームになりたい!という想いがある。
僕が思う良いチームになるような言葉の表現を使うようにしています!

みなさんはどんな言葉の表現を思い浮かべましたか?
機会があれば是非!お聞かせください🙇‍♀️

言葉の表現ってコーチだけに必要なことではないですよね。
友達関係でも仕事の関係でも家族の関係でも、どんな関係でも相手との関係性を築く上ですごく大事なことだと思います。
組織を作り上げるためにもとても大事なことだと思います。

僕は言葉の表現を多くの人から学んだ

このような考え方も僕は自分で考えて自然とできるようになったわけじゃないです。

もちろん僕は昔からチームという集団が好きで、好きな仲間たちとバスケットをするのが大好きでした。逆に言えば、そうではない人たちと一緒にバスケットをしても全く面白くなかった。
子どもの頃から全国大会に出たい!そう思って頑張っていたけど、それだけじゃない。
このチームで!この仲間と一緒に!全国大会に出たい!!
その気持ちが強い子でした。
目標を達成できた時もできなかった時も、とても大きな満足感を得た記憶が忘れられません。

このように元々僕は良いチームへの想いが強かったのですが、それだけで今も同じ気持ちでい続けれてるわけではないと思います。
僕がここまでくるまでに、たくさんの人から教えてもらったことがあります。

僕が最初にコーチになった西宮東高校女子バスケットボール部の子どもたちからも学びました。
彼女らは10人しかいませんでした。
しかも同じ学年だけ。
彼女たちは自分たちで県大会に出る!という目標をたてました。
でもただ県大会に出ればいい!
というわけではありませんでした。
この10人全員で最後まで戦って県大会に出る!
でした。

この目標を聞いたとき、やっぱりチームっていいよな!仲間っていいよな!
その想いをまた思い出させてくれました。
僕はすごく嬉しかったし、その目標をたてた子どもたちがとてもかっこよかったし、とても誇に想えたことを鮮明に覚えています。

そして芦屋大学では、想いだけでなく、想いを形にするチームビルディングを学びました。
天日さん(当時の芦屋大学HC)は誰よりも負けず嫌いの人でしたが、それでも勝ち負けよりももっと大事なものがある!
それは良い集団になること!
彼のその考えが僕はとても大好きで、彼のACをやれたことが僕にはとても大きな財産となりました。
そんな彼から発せられる言葉の節々に
その想いが伝わるコメントが詰め込まれていました。

彼のバスケットと向き合う姿や、コーチという仕事と向き合う姿、そしてどうやって良い集団を作り上げるのか、試行錯誤しながらでも常に向き合ってる姿。
彼の姿全てから僕は学びました。

彼のACをやれたことは今でも、そしてこれからもずっと僕の自慢です!

おこぼれ話

先日西宮中央体育館で西宮ストークスと試合をしました。

西宮中央体育館!僕にとってとても思い出深い場所です。
Bリーグ初年度、僕は何度も西宮中央体育館に足を運び西宮ストークスの試合を観戦していました。

その理由は当時の西宮ストークスのHCが天日さんだったからです。
彼のコーチとしての立ち振る舞い、彼が作るチーム、彼が作るバスケット、どれをとっても僕は大好きで、5年間も彼と一緒にやってたのに、違うチームになっても、どれだけ見ても見飽きることはありませんでした。

実を言うとゲームを見ながら溢れてくる想いはその高揚感だけではありませんでした。
悔しさもありました。

Bリーグが開幕する直前まで、天日さんの隣には僕がいた。僕が彼の役に立ててたかどうかはわからないけど、僕は常に彼の隣にいて彼とバスケットやコーチについて話をしていた。
けど今は違う。
彼の隣には違うACがいる。
プロのACがいる。
僕があそこに立つにはまだまだ実力が足りない。
そして今までも天日さんにとっては、僕では物足りなかったはずだ。
そう思うと悔しくてたまらなかったことを覚えています。

そしてその悔しさから
いつか僕もこの舞台に立ちたい!
Bリーグへの想いが高まりました。

そんな思い出の体育館です!

ちなみに当時天日さんのACをしてたのは高橋さん(現佐賀バルーナーズAC)😁
彼もまたとても良いコーチで、僕の大好きなコーチです!
彼から学ぶこともたくさんあります!
コーチという仕事とは。。。コーチという人間とは。。。
それに真剣に向き合うとても素晴らしいコーチです!

見た目はキリっとした男前でちょっと目が怖いけど😂
喋るととても穏やかで可愛らしいです😁

試合はというと。。。
2連勝しましたーーーーーーーー!!

今シーズン初の2連勝です!
嬉しい!
も当然ありますが、それよりもホッとしました😅

この日の彼らを!そして彼らを支えてくれたチームスタッフを是非みなさん褒めてあげてください!

ってなんか優勝でもしたかのような感じですね😁
舞い上がってしまってごめんなさい🙇‍♀️

でもね!
勝ち方がとても劇的で。。。
普段は立ち上がらない僕も思わず立ち上がっちゃいました😁

Game2の4Qのラストショット!
同点の3P!!
たまんないですよね!

あれを決めたユウト(大塚選手)!!
めちゃくちゃかっこよかったです!!

この日のユウトはとても苦労していました。
特に前半はゲームコントロールの部分で困っていました。

昨シーズンからですが、西宮はユウトに対して激しいプレッシャーをかけてきます。
それを受けながらコントロールするのはとても難しいんです。

西宮のプレッシャーを受けながらも顔を上げて周囲を見渡し
みんなに気持ちよくバスケットをしてもらおうと常に考えているユウト!
激しいプレッシャーをかけられて自分が一番大変なのに。。。
かっこいいやん!

しかもそれを事前に分かっているんだから、試合へのメンタルコントロールもとても大変だったと思います。
そんな中でもなんとか彼はコントロールをしようと努力しましたが、いくつかのミスもありました。

しかし4Qになる頃には彼は本来の大塚勇人!に戻っていました。
彼の代名詞はPNRとスティール!
この試合、彼のスティールに何度も助けられました。
彼のPNRから繰り広げられるパスやシュートに何度も助けられました。

頼もしいユウトの表情!かっこいい!

そして残り4.6秒。。。
相手のフリースローが決まり3点のビハインド。
ボールはユウトに渡りそのままボールプッシュ。。。
相手の選手を1人かわし、そしてまた1人。。。
残り時間ギリギリでなんとか3Pラインまでたどり着き
3Pショットを構えると
ペイントエリアから210cmのトレイ・ポーター選手がブロックショットに飛んでくる。。。
ユウトが放ったシュートは
トレイポーター選手のブロックショットを超え
そのままリムへ吸い込まれていきました。

ディフェンスとかプレッシャーとか
そんなのこの時のユウトには全く関係なく
リムにボールを入れることだけに集中してたユウト!
リムしか目に写っていない
その目がめちゃくちゃかっこいい!

ホントめちゃくちゃかっこよかったです!!
感想それだけかよ!
って思われるかもしれませんが、ホントにもぉ何が起こったかもわからないぐらい興奮状態でした😂

彼のビックショットでチームはひとつになり、チームとしても大きな一歩を踏み出せたと思います!

みんなの笑顔が素敵です!
抱きしめに行くタイセー(白戸選手)とユウトのホッとした笑顔が素敵です!
誰よりも頼りになる純平(本多選手)から祝福のハグ!!ユウト嬉しかっただろうな!

彼の凄いところは自分の良いところ、悪いところをしっかりと把握していることです。
悪い部分が出だしたら、自分でそれに気付けることです。
でもね!
もっと凄いところがあるんです。
それは
自分でコントロールできることと、できないことを知っている!
ということです。
さらに
自分でコントロールできないことを人に頼ることができる!
ということです。

彼は試合中に自分のプレーが上手くいかず、さらにそれを改善するために自分でコントロールできない時があることを知っています。
そしてそれは僕も知っています。
彼のプレーが上手くいかないときはある程度パターン化されています。

だから彼は
「僕が上手くプレーできてないときは僕に声をかけてください!」
と昨シーズンから僕に言っています。
自分でできないことは、誰かに自分をコントロールしてもらって改善するんです。

そんなことできる選手は他に見たことがありません。
もちろん上手くいっていない選手に声かけはしますが、それはあくまでも僕発信で、その選手からではない。

ユウトにかける僕の言葉は僕発信ではなくユウトが発信している言葉です。
だから僕がユウトにかける言葉は
「ユウト!!」
って名前を呼ぶぐらいです。

それだけで彼は自分が悪いパターンにハマってることに気付き、落ち着きを取り戻して、自分で!改善していきます。

本当に彼はとてもスマートで素晴らしい選手です!!

最後に。。。

今回のGame2は特にみんなが頑張ってくれたゲームでした。
マーベル(ハリス選手)がいなくても勝てた!
とは言いたくないし、マーベルがいなくても!なんてこと全く考えたくもないです。
だって、僕らはマーベルだけのチームじゃないですから。
それは誰よりもマーベルがわかってると思います。
誰かが中心のチームじゃなくて、みんなが中心の中にいるチームになりたい!ってことを。

もし僕らがマーベルがいなくて。。。
なんてこと考えてしまったら

僕が出なくちゃチームに迷惑をかけてしまう!

マーベルにそう思わせてしまって、彼はムリをしてでもフロアに立ってしまう。
彼はそんな素晴らしい人間性の持ち主です。

彼がチームの負担を補ってくれてるように、チームも彼の負担を補っていけるチームになりたい!
彼だけじゃなくチームメート1人1人の負担をチームで補っていきたい!
僕はそう思います。

ユウトの活躍はホントにすごかった!
けどユウトだけじゃなく
選手全員がいろんなシーンで活躍を見せてくれました。
チームスタッフもそうです!
この日にコンディションを整えるようにトレーナーもマネージャーも頑張ってくれました。
もちろん試合に出れなかった選手や、プレータイムが少ない選手もいて、全員!って言葉は相応しくないのは承知の上です。
ですがその選手たちも自分の現状を理解し、プレータイムを獲得するために今後の努力の糧になったはずです。
怪我で来れなかったシュウキも、この試合を見てまた更に努力してくれるはずです!
みんなが中心の中にいるチームに一歩成長できた試合でした!


みなさん!
ユウトの素晴らしさは僕なんかが伝えなくても知っていますよね😁
でもね!忘れていませんか?
このnoteを読んでくれている人ならきっと知っています!
それは絶対に忘れてはいけないことです!
今回の劇的な3Pで忘れている人がいるかもしれないので
ちゃんと思い出してください!!
とても重要なことなので
何度も言いますが
絶対に忘れないでください!!

ユウトは。。。
。。。
。。。
。。。
クソ生意気なガキだー!!!!!😤😤😤😤😤😤

ってことを😁
あの笑顔は何か悪巧みをしてる笑顔ですからね!
騙されないでくださいよ!

英雄になって良い気分になってるとこを
こらしめてやらないと!
じゃないとすぐに調子乗っていじってくるから😤

みなさんもあんまりユウトを持ち上げないでくださいね!
ユウトが調子に乗ってその被害を受けるのは
僕です。。。😭

この背中を見るとみんな安心して自分のプレーに集中できる。
そんな頼もしい背中です。

今回も長々となってしまってごめんなさい!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
それではまた次回!!
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*このnoteに書いている内容は、僕のバスケットの考えなので、ライジングゼファーフクオカのバスケットとは一切関係ありません。

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