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2024年1月 読み終わった本・読んでいる本

アプリ「記録」

読んだ本や観た映画を簡単に記録できるアプリ『記録|読書も映画も』を、この1月の初めから使い始めました。簡単なので、この一ヶ月間、無理なく、そこそこ楽しく使っています。

記録をつけるのも簡単だし、記録を振り返るのも簡単なので、せっかくだからその記録を生かしたいと思いました。ひと月ごとに、note に記録を起こしてみます。今年のチャレンジにします。順調に続くかしらね。

とりあえず、読んだ本を振り返ってみます。

1月に読み終わった本

2024年1月 読み終わった本


「あれ? 2冊しかなかった!」というのが心から漏れてきた率直な感想です。というのも、私は暇さえあれば読書をしているというか、読書が生活の中に組み込まれているので、もっとたくさん読んでいるはずと思ったのです。

でも、素直に振り返ってみると確かに「読み終わった本」は2冊でした。そのほかに平行して読んでいる本がたくさんあるだけのことでした。読み終わっていない本たちが。

以前、私の本の読み方について書いた note があるので、よかったらどうぞお読み頂ければ嬉しいです。


すっきり読み終わった本は2冊しかないので、それぞれについて振り返ってみようと思います。


『日本文化の核心』について


この本は、ブックダイビングという読書会の課題本でした。

読書会のファシリテーターのもと、参加者メンバーと共に対話を交えながら読み進めました。ただ漫然と読み進めるのとは違い、問いを持ったり、関連する副読本を読んだり、他の参加者の声を聞いたり、より広く深く読み進めることができました。

私はこの本を「コーチングを学んでいる私」として読みました。そう意識していたわけではなく、読み終わった後にそう感じました。

この本を読んで私が受け取ったことは、大きく2つあります。

  • 日本文化とは、曖昧さ、複雑さ、いい加減なさまを、そのままで存在することを承認する文化である。明確にするとか、認定するとか、責任持つということをやんわり避ける傾向にある。なお、曖昧さの存在は承認するけど、異質なものがそのまま存在することには抵抗を感じる。

  • 物事を分かりやすくしてしまう西洋化を推し進めてしまうことで、日本はいわば弱体化した。「ジャパンフィルター」という日本化のための下地、または日本化のための変容を、あらためて尊重することが大事。

コーチングを学ぶ上で、私がどうしても躓いてしまう私自身の中にある論理的思考や解決思考を手放したいと思っていたが故に、上記のような受け取り方をしたのだと思います。

言語化が難しいのですが、端的に言うと、日本文化を学ぶことにコーチングの学びのヒントが潜んでいると感じています。

また、コーチング云々はともかくとしても、現代の日本社会においてより快適に暮らすための知識と教養の素がいっぱい詰まった本でした。


『ミー・ビフォア・ユー』について


本の種類は色々ありますが、私は断然小説読みなので、毎日開く本の中には必ず小説があります。この本は文庫で640ページというかなりの長編小説で、何日も楽しむことができました。

この本に辿り着いたきっかけは、映画でした。


エミリア・クラークとサム・クラフリンというイギリスの俳優による、こう表現はあまり好きではありませんが、いわゆる恋愛映画です。この二人の俳優が好きだったことがきっかけで観ました。

なんだか気の抜ける邦題とジャケットの雰囲気とは裏腹に、実は重いテーマの恋愛映画でした。映画は原作である小説にほぼ忠実になぞらえて作られています。小説も映画も同じように楽しめました。

少し簡単に概要をお伝えしてみると・・・

環境も才能も容姿にも恵まれ、それらをしっかり活かして人生を謳歌していた男性が、交通事故により四肢麻痺となります。生きる意味を見出せず、スイスの自殺ほう助機関を利用しての安楽死を計画します。そこに、家族の愛情に恵まれながらも、環境や自分の才能を言い訳にそこそこの人生に満足してしまっている天真爛漫な女の子がヘルパーとして現れます。

この二人の恋愛模様がストーリーの大筋ですが、一番印象に残ったのは四肢麻痺となった彼が発する「Just live well.(しっかり生きろ)」という言葉です。この言葉は重いなと感じました。自分事として捉えたいなと。

少し脱線しますが、同じように四肢麻痺の男性とヘルパーの関係を扱った映画をもう一つ紹介しておきます。『最強のふたり』というフランス映画です。

この映画は、まず音楽が最高です。Ludovico Einaudiというイタリアの有名なピアニスト兼作曲家のピアノ曲が全編に渡って使われています。

こちらは恋愛映画ではありませんが、登場する二人の背景や文脈は『ミー・ビフォア・ユー』にとても似ています。結末だけが大きく違います。両方を比較して、人生について、死生観について、考えるきっかけにしても面白いかもしれません。


1月に読んでいる本

2024年1月 読んでいる本


現在読んでいる本の記録も載せておきます。9冊を平行して読み進めています。このうちの何冊かは2月に読み終わる予定。2月中にでさえ読み終わらないと思われる本も混じっています。いわゆる積読ですね。

1月に読み終わった本と関連している本もあります。

『古事記』を読もうと思ったきっかけは、松岡正剛さんの『日本文化の核心』にあります。日本の成り立ちを知ることで、日本文化のなにがしかを体得できればと思って。


こちらの表紙も題名もインパクトある小説は、『ミー・ビフォア・ユー』が間接的なきっかけで辿り着きました。映画に出ていたサム・クラフリンという俳優さんが、この小説の映像化作品に出ているのです。


もう頭を空っぽにして楽しむことができる作品です。「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックス」という架空のバンドのデビューから解散までと、メンバーの恋愛模様を題材にした作品です。

小説も映像シリーズも長めなので、何日かに渡って楽しめるのがいい。また、この作品の為に作られた70年代のフォークロックが素晴らしい。音楽も楽しめます。

そして、またもや脱線しますが、この『デイジー・ジョーンズ・・・』に関連して、二つの作品もお薦めとして残しておきます。


トム・ハンクスが監督・出演している『すべてをあなたに』。『デイジー・ジョーンズ・・・』もそうなのですが、デビュー作が大ヒットして一気にスターダムに駆け上がったところで解散してしまうというストーリーが似ています。こちらの音楽もとってもいいです。

もうひとつは、ホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンがそれぞれジョニー・キャッシュとジューン・カーターを演じた『ウォーク・ザ・ライン』です。『デイジー・ジョーンズ・・・』の恋愛模様にとても良く似た話の展開です。こちらは実話なので、元々のインスピレーションになった作品だったのかもしれません。言わずもがなですが、こちらの音楽もいいのです。




ああ、いつの間にか1月に読んだ本の話から、私の好きな映画の話に切り替わってきてしまったので、今回はここまでにします。なんか「本の話」じゃなくて「映画の話」になってしまったけど、そういうものですよね。本でも映画でも、作品を楽しむのって関連した何かが必ず存在しているのですよね。

2月もしっかり note 投稿できるよう頑張ります。ここまでお読みいただいてありがとうございました。


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