HY Rugby Coach

大学ラグビー部のコーチ。コーチング学修士。コーチは常に省察(Reflection)を行…

HY Rugby Coach

大学ラグビー部のコーチ。コーチング学修士。コーチは常に省察(Reflection)を行い、学び続けなければいけないと言われています。自身の学びのアクションとして、今年からコーチング日誌をつけていきます。内容は主にGame Senseアプローチ法とQuestioningです。

最近の記事

プレー中の会話の質

バック3だけのポジション練習。 コート4分の1を使って3v2のカウンターアタックの練習。チームでは、以下のルールを決めている。 キャッチする人はキャッチに集中。それ以外の人が相手の状況とアタック方法(方向、戦術)をコールする。 最初に簡単なドリルをやったあと、タックル強度タッチでGame Senseアプローチ開始。コーチが色んなキックを蹴り、ディフェンスも様々。 今日が2回目だったけど、前回に比べて相手の状況を伝えたり、アタック方向を伝えるコールは出来始めている。

    • 1on1ミーティング

      先日、あるプレーヤー(TK君)と1on1ミーティングを行った。 私がコーチしているチームは部員が約140名いる大所帯。 コーチングスタッフ(大人)も10人くらいいるけど、学生が担うメディカル部門やマネジメント部門の仕事がとても重要なものとなっている。 これらの役割を担う学生は、基本的に大きな怪我などでプレーができなくなった学生が担当することが多い。 TK君は人間性が素晴らしく、どんな事でも120%の力で臨める人間だ。 昨年の秋ごろ、選手としての伸びしろを否定するわけでは

      • 選手のファシリテートに変化(2月6日の練習)

        先週、チームトークの時に中心選手が自分の言いたいことを言いっぱなしだったり、他者の発言を全然拾わないという課題が見つかった。 あれから1週間、チームトークの時にコーチである私が介入してファシリテートしたり、誰かが良いファシリテートしていたらそれを意図的に褒めたりしていた。 約1週間が経った昨日、チームにとんでもない変化が表れ始めた。 コーチである私が特に1年生を指名して発言させていたけど、、、 ・選手が自分たちで発言者を振り始めた。 ・発言内容をより具体的に(テーマの深

        • 学生コーチの学びをサポート(2月4日の練習)

          今日から学生コーチの学びをサポートすることになった。 彼はユース時代から福岡のスクール、高校でラグビー を続け、大学でも1年生から公式戦のジャージを着ることに。 でも去年、彼が2年生の春、練習中の怪我の影響で、選手を辞めざるを得なくなってしまった。 彼は、プレーはできなくなったけど、ラグビーが好きだし、何かクラブに貢献したいと言ってクラブに残った。 そして、後輩を育てたい、という思いから、初心者が多いグレードのコーチをすることに。 当然コーチ経験はなかったので、色々と

        プレー中の会話の質

          チームトーク時の選手間ファシリテート(1月31日の練習)

          今日もSSGを担当。前回の練習でチームトーク時に発話量が少ない選手を事前にコーチから指定し、グループで事前に決めたフォーカスポイントに対するフィードバックをしてもらった。 前回の練習ではとても的を得た発言をする選手が多かった。今回も役70%くらいの選手がしっかりと自分の視点でフィードバックできていたように思う。 前回の練習で改善が必要だなと思ったのが、グループのリーダー格の選手がうまくファシリテートできていないこと。特に、普段発話量が少ない選手が的確な指摘をしていても、そ

          チームトーク時の選手間ファシリテート(1月31日の練習)

          チームトーク時の発言者偏りを防ぐ(1月28日の練習)

          前回の練習にて、選手のみのショートディスカッションの時に特に1年生の発話量が少ないという問題があった。それを解決する為に、グループとしてフォーカスするポイントを1つ決めさせて、そのポイントに対するフィードバックをする役割を任命。 すると、しっかりしたフィードバックが出来る選手が多かった! フィードバックする役割があったからかもしれないけど、色々と観察し、考えながらプレーする時間を経験したのは事実。あとはそれをどれだけ継続できるか、させられるかかなと。 ただ、更に改善点も

          チームトーク時の発言者偏りを防ぐ(1月28日の練習)

          キャリアスキル練習方法、チームトークのテーマ設定(1月27日の練習)

          今日はキャリアスキル15分とSSGを担当。 ピリオダイゼーション的にこの時期はまだコンタクトレベルを高くできない中で、選手がよくSSGで課題にあげる「懐を隠す」と「面を向ける」ことに意識を向けさせる練習方法を実践。(タグラグビーを参考に。) ・幅4歩、奥行き22m、DF3人 ・ATはズボンの前と後ろにビブスを挟む ・DFは前後のビブスもしくはボールをはたく ・ATはビブスを取られないようにステップとハンドオフ、ターンを使う この練習では、普段よりも以下のプレーが多く確認

          キャリアスキル練習方法、チームトークのテーマ設定(1月27日の練習)

          キャリアスキルにフォーカスしたGame Senseアプローチ(1月23日の練習)

          本日もSSGを担当。 スキル練習ではキャリアとタックルスキルを行なったため、SSGでは前回に引き続きキャリアスキルにフォーカスするルール設定。 先日の練習ではSSGの時に基本形を確認しなければいけなかったけど、今回は全員が基本形を理解した上で実施できていた。 セッションの途中で各チーム選手のみのグループディスカッションを行い、リスタートに向けてキャリアスキルにフォーカスした改善事項と対策を1つ決めるようDelegate(委任)。以下、計3回のセッションにおける結果。

          キャリアスキルにフォーカスしたGame Senseアプローチ(1月23日の練習)

          キャリアスキルのディテールとGameSenseアプローチ(1月21日の練習)

          今日は110分の練習メニューの内、20分間のSmall Side Game(SSG)(*1)を担当。 今日の練習における全体のテーマはキャリアスキルの向上。 以下、キャリアスキルのディテールのまとめ。 ●ハンズキャッチ(アーリーキャッチも含む) ●ショートステップで半身以上ズラす ●体の面を相手に向ける ●相手ー自分ーボール (ボールの持ち替え、ボールの持ち方はアメフトライク) ●体を折る(懐を相手に晒さない) ●Hand-offする場合は相手に手を掴まれないように突っ張る

          キャリアスキルのディテールとGameSenseアプローチ(1月21日の練習)