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えんさんの今週の1冊 #3

第3回の本はコチラ。
ネガティブフィードバック 難波猛著

読みやすさ度★★★
在り方重視度★★★★★
実践しやすさ度★★★★
持ち運びやすさ度★★


こんな人にオススメ

・言いづらいことを伝えるのが苦手
・もっと頑張って欲しい人がいる
・周りの人にモヤモヤしている
・人に嫌われたくない
・部下や後輩がいる

本の内容

【リーダーなら必ず身につけたい「耳の痛い話」の上手な伝え方】
部下から嫌われない、部下が成長する、部下がやる気を出す、パワハラ予防にも役立つすごいメソッド、それが「ネガティブフィードバック」。

3000人以上のキャリア支援を行ってきた著者が培ってきたノウハウに加え、心理学やキャリア論のロジックも活用しながら構築。
この本のメソッドを実践することで、下記のような結果に繋がる。

●言いにくいことを落ち着いて伝えられる
●部下との関係性が最終的には良好になる
●部下が自律的に成長する

このメソッドには、人間の心理のツボを押さえたコミュニケーションの「形」がある。本書を読んで正しく実践すれば誰でもネガティブフィードバックはできる。「パワハラにならない伝え方のコツ」も伝授。

「若い社員に厳しく指導して、辞められると困る」
「年上が部下になり、どういう言い方をすればいいか分からない」
「もっと部下に成長して欲しいが、パワハラのリスクもあり強く言えない」
「ベテラン社員に仕事のやり方を変えて欲しいが、プライドを傷つけずに上手く伝えたい」

こうしたお悩みをお持ちの方に、ぜひ実践していただきたいメソッド。

こんなところがコーチング的

まず、上司と部下のコミュニケーションが主な内容なのがコーチング的。近頃は1on1という言葉も定着してきて、取り入れている企業も増えてきていますが、その場で用いられることが多いのがコーチング的な関わりです。

また、コーチングもコーチはクライアントに優しく接して気持ち良くなってもらうだけがセッションではなく、時には厳しいフィードバックをする必要があります。

そんな時の伝え方の参考になることや伝える前に必要なことがたっぷり書かれている本です。

あと、部下の「ありたい姿」を聴いてからというのもコーチング的。一方的に足りないところや改善して欲しいところを伝えるのではなく、まずは部下が「どうありたいのか」を確認することで相手を理解できたり、自分との共通点が見つかったりすることも。

それ以外にもまずは「聴く」ことの大切さが書かれているのも基本的な部分ではあるけどコーチング的。

この本のココが好き

「やり方」もたくさん取り上げられているのですが、「あり方」に重点を置いているところが好きです。

僕自身もサラリーマンなのでよく分かるのですが、「誰に言われるか」って本当に重要で、本書にも出てくる「おまいう(お前が言うな)」なんて思うことがよくあります。

そうならないためには普段からの言動を大事にしないとな、と改めて感じさせてもらえたことに感謝です。

あと、ネガティブフォードバックをする前に傾聴が必要だと強調されているところも好き。

こういう本を読んで「やり方・言い方」だけパクろうとする上司は上手くいきません。その上手くいかないのを本や相手のせいにするなんてもってのほか。

改めて「フィードバックするにはまずちゃんと聴いてから」というメッセージを送ってくれているこの本に感謝です。

最後に

この本を読んだ直後のコーチングセッションでまさにこの本に書かれていることが役に立ちました。
※お相手の方に許可をいただき載しています。

テーマは仕事での後輩への接し方だったのですが、話を聴いている中で「あれ?この本に書いてたココが見えてこない」と感じたので尋ねてみたところ「そういえばやってない」ということに。

「えんさん、なんでそこに気づいたの?」⇒「実は最近この本を読んで」とちゃっかり宣伝しちゃいました(笑)

仕事ってどうしても指示が下りてくることが多いので「何をするか」が先行してしまって「何のために」とか「相手がどう想っているか」が後回しになりがちです。

ネガティブフィードバックをする時に限らず、まずちゃんと聴いて、その辺りを共有しておくと更に伝わりやすくなるかもしれませんね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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これからも皆さんの参考になるよう、本の選定と紹介を頑張っていきます!

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