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未経験の僕が仕事を辞めて学習塾を開校する話その12―立地こそ最重要

立地のことを話しましょう。

結論から言えば立地こそ最重要で,最強です。
塾の建物があれば,それがいちばんの宣伝材だからですね。地域のひとたちの目に日頃からとまっていれば,いざ通塾を考える際に少なくとも候補にあがるでしょう。


だからこそ立地は重要ですし,さらに言えばオープンしてからの雰囲気を対外的にどうみせるのかもセットで重要と言えましょう。


少なくともオープン直後,まだ塾生がいないときでも,塾がオープンしている時間帯は電気を煌々とつけてあたかもフル稼働してるぐらいの印象はあたえてください。

とにかく一生懸命やってるところをアピールしましょう。
わざわざアピールしなくても,一生懸命やってればそれでいいのです。


さて,立地条件を考えましょう。
僕が考えた手順はこんなかんじです。

1.駅の近く
2.学校の近く
3.自分がもっている物件


学習塾の商圏は半径3km以内です。

と思っていたし,聞かされてもいましたが,実際蓋を開けてみると案外遠くからも来ます。うちは毎日通うことをスタンダードにしてるので,そういう塾では近ければ近いほど通いやすく,送迎が難しいところから通うことはできませんが,週に1回のカリキュラムの子たちは,車で15分ぐらいのところからも来てくれています。8~10km圏からも来てくれるんですね。

しかしこれは田舎特有かもしれません。
そもそもうちの塾がある愛知県は,自動車文化が根強い土地柄なので,車で10分とか15分って,そんな遠いと思わないというか。


また,同じ学校のひとばかりが集まるのを嫌がるひとは一定数います。複数の学校からひとが集まる方が刺激もあるし,所属コミュニティをひとつ増やすという点で,子どもたちにも良い影響があると思います。


なので総合的に基本3km圏内を意識しつつ,遠くからでも通えることはイメージしていていいと思います。


さて,ひとつずついきましょう。

1.駅の近く

駅チカは,家賃が高い代わりに,生徒たちは通いやすく,保護者の方も送迎しやすいメリットがあります。駐車場などの設備がなくても,駅をそれらしく利用してもらえばOKです。

比較的,夜間も明るい場所だと思うので,安全性も確保できます。物件を探す場合はできれば「夜」を選んで,実際にその場所の付近を歩いてみることをオススメします。

夜間の町並みは印象が変わりますし,安全性は本当にしっかりと確認してほしいと思います。

また,駅の側は目にもとまりやすいし,宣伝効果も抜群だと思います。
いちばん良いのはアルバイト講師の確保が比較的簡単なことです。大学生の講師を確保するには,彼らの交通の便はものすごく重要なので,ポイント高いです。

ただし他塾と競合しやすく,広い面積をとりづらいところはあります。


2.学校の近く

学校の近くは学校帰りに塾に寄って帰るパターンに役立ちます。
寄り道禁止でしょうけれど,学習塾なら目をつぶってもらえることもあるでしょう。

宣伝効果も高く,否が応でも目にとまりますから,たとえば2つ,3つの学校からちょうどいい場所にあれば,単純にその中の1学年の1%ずつでも来てくれればそれだけで成立するのです。

小学生の受け入れができれば,共働き世帯をターゲットにできるかもしれません。地域の子どもたちの受け皿になることは僕の目標でもあります。



3.自分が持っている物件

自分が持っている物件があれば,ランニングコストが抑えられるので,相当なメリットになると思います。学習塾経営においては家賃と人件費がランニングコストのほとんどなので,これはものすごいアドバンテージです。

ちょっとぐらいの悪条件立地も飲み込めると思っています。立地条件は悪いけれど,たとえばその場に10年以上前からたっている物件なら近所のひとの認知は悪くないですし,目立つような大きな建物ならなおさらです。

自宅の一部を改装してはじめる個人塾も少なくありません。

住宅街の一部なら,周囲のひとたちにはお手軽な塾として見てもらえるかもしれませんね。ただし,自宅改装の場合はいろいろと問題はあるので,じっくりと考えた方がいいと思います。

自宅改装型の個人塾については,また別記事に書こうと思います。


まとめ

上記に加えて,検討する際のポイントをまとめましょう。
・3km圏内のターゲット人口
・駅からの距離
・商圏内の教育熱
・商圏内の世帯年収
・商圏内の学校の数
・隣接する道路の交通量
・付近の治安や明るさ
・付近にコンセプトが競合する学習塾があるか
・建物の築年数(認知がどれぐらいあるか)
・1階店舗が良い
・受け入れる上限生徒数と店舗面積

都心部でなく自動車での移動が一般的な土地柄なら,駅チカを必死で探すよりは,幹線道路に面する目立つ建物で駐車場が確保できるような立地が良いです。塾単独の建物で看板がドンって置けるなら宣伝費用かからずにすみます。

競合塾の数は少ない方がいいかというと,少なすぎるには少なすぎるなりの理由があるかもしれません。土地柄というか,土地にある雰囲気はありますから,近所のひとの話がきけるといいかもです。

もしくはその数少ない競合塾に電話をして経営状況を聞くのもアリです。


もし立地で迷うことがあれば相談のります。




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