未経験の僕が仕事を辞めて学習塾を開校する話その13―内装どうする
物件が決まったら，中身をどうするのか考えます。
部屋数と大きさを考えるにあたって，どんな形態で授業するのかは固まっていなくてはいけません。
受付カウンターを設けて，そこに教室長が座るのか。
教室長の机をひとつだけおいて，あとは個別ブースを置くのか。
長机にして2人ずつ座るか。
集団授業なら黒板がなくちゃいけないし，1対1とか1対2でやるんなら，個別ブースみたいにするのにパーティションが必要だったりします。
僕の場合は，内装を自由にできる物件だったので，本当にゼロベースからつくることができました。
まぁその分お金はかかっていますが（内装だけで700万円ぐらいかかりました）。
僕はホールと8人ぐらいの部屋とあとは20人ぐらいすわれる大きな部屋の3つが欲しくって，2＋ホールという間取りにしました。
机の大きさとか，パソコン何台置くのかとか，想定することにあわせて間取りを決めたのですが，あとから思えば，パーティションつかえばなんとでもなるので，大きなひとつの部屋にしてしまえばよかったかなーとも思います。
ちなみに，僕も本当にしっかり考えたつもりだったんですが，あとから，あーしとけばよかった，こーしとけばよかった，はたくさん出てきてしまいました。参考までいろいろ書きます。
1．コンセントはもうびっくりするほどあちこちにつけましょう。
2．明るさは本当に気を遣った方がいいと思います。学習するスペースなので，雰囲気よりも明るさは必要です。
3．LANケーブルの取り回しは最初に考えておきましょう。
4．トイレの場所とか防音にも気を遣いましょう。
5．特に部屋の使い方を決めてないなら，いっそ小さな部屋をいくつかつくるより大きなひとつの部屋がよかったかなーと思っています。
6．窓がとれない部屋ができてしまって，空気の入れ換えがしづらくて困りました。
7．個人面談するなら防音具合も気になります。
8．アルバイトさんのための部屋を忘れてました。最初はひとりでやるつもりだったので…。
9．エアコンの場所！風が直接当たらないような工夫をもう少しすればよかったです。
10．入り口もっとおしゃれにしたかったけど予算オーバーでした。
内装工事が始まると，テンションあがりますね！
いよいよ自分のお店ができるんだー！という気持ちと，がんばるぞー！という気持ち，ついでにもう後戻りできないなーという緊張感。
楽しみというか，ワクワクの方が勝っちゃいますけどね。
内装工事中
おトイレはできれば2つあったほうが良いです。
男の子と女の子は別々の方がいいと思います。物件次第なところはありますけれど，できれば気遣いしたいところです。
フランチャイズを選択すると，内装もある程度指導を受けられるので迷うことがない代わりに，やりたいこととか，好きな色使いたい色とかあるひとは，ちょっとストレスかもしれません。
デザインにこだわれるのは個人で開業することの強みですね。
見た目とか雰囲気は，学習塾においてもものすごく大事な要素なので，僕はとことん「学習塾っぽさ」から離れたいと思って，内装はとにかくカフェっぽいリラックスした空間をめざしました。
ストイックに成績向上を謳う学習塾を目指す塾長さんには邪道だと思われるかもしれませんが，自分がまず好きだなーと思える空間でなければ命を載せられないと思ったので，まずは僕の好みをしっかり反映させました！
LANケーブルの取り回しは本当に悩みました。
本当はOAフロアにしたかったです。LANケーブルが表に出てるといかにもみっともないですし，ひっかかって転んでも危ないし，なんとか隠したい！
（あ，そうそう。ついでに床暖房にしたかった！）
でも結局，Wi-Fi に頼ることにしました。
Wi-Fi よりは有線の方が安心して使えるので当初は絶対有線にしようと思っていたんですが，いろいろ迷った結果，うちは塾生の数の上限を30名に設定しているので，たぶん大丈夫かなーと考えて当面は Wi-Fi で運用しようと決断しました。極端な速度低下やトラブルが増えたらちょっと考えます。
机と椅子の配置は，作業効率に直結するので，できる限り余裕をもった配置にしたいですね。広いスペースをとれない物件で，なるべくたくさんのひとを一度に座らせようと，ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと実際には圧迫感がひどいとか，通路が狭いとか，使い勝手に問題が出て結局ストレスになることはよくあります。
背中合わせに机を置くときは，机の間隔が180ｃｍぐらいあるといいです。ひとりぶん90cmぐらい。でないと窮屈で疲れます。イスを引いたときにうしろのひとのガン！とぶつかるのもストレスです。
机の横をひとが通るなら，120cmあるといいですね。
内装まとめ
・内装は使い方をしっかり考えよう。
・見た目は大事。
・パソコン使うひとはコンセント場所とLANケーブルの取り回しは慎重に。
・机と椅子は，効率よくたくさん座れることを考えすぎて，詰め込まないようにしよう。
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サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので，ほどほどにしてください。