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出版記念講演会のご案内

本日は、今月発刊いたします拙著と出版記念講演会のご案内をさせていだきます。

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研修会などでご受講生の方から、「Aの場合は、Bで解決しますというようなマニュアルはないのですか?」とご質問をお受けすることがあります。

介護現場に業務マニュアルはあっても、現場でのコミュニケーションに役立つマニュアルは存在しません。なぜなら、ご利用者もご家族も千差万別で介護の状況や環境も異なるからです。これは、クレーム対応も同じです。

クレーム対応やスタッフ育成を担う、管理者やリーダーの役割などについては、弊社の「介護リーダー養成研修」でお伝えしております。お陰様でコロナ禍となってもオンライン開催させていただき、全国各地の介護事業所様や施設様でお受けいただいております。

現場では、リーダーになりたがらない介護スタッフが多いというのが現実ですね。なぜ、リーダーになりたがらないのかを考えると、『人に嫌われたくない』という思いから、スタッフに指示を出す、指導するといったことをやりたくない、『今のままでいい』となってしまう。このような考えになってしまうのも、そもそも管理者やリーダーの役割は、スタッフに指示や指導をしなければいけないと思っているからではないでしょうか。

本来、管理者やリーダーは、スタッフを管理することが役割ではなく、導く・リードする存在のはずです。

人は、管理したい人もいなければ、管理されたい人もいません

最初は、和気あいあいとアットホームな雰囲気でやっていた事業所でも、組織が大きくなって徐々にルールや内部統制などを整備しなければならなくなると、現場と本部の板挟みで管理者やリーダーが苦しい立場に立たされるのは、スタッフを管理することが役割だと思っているところに課題があるのではないでしょうか。

管理者やリーダーがやるべきことは、現場のスタッフたちに方向性(目的やビジョン)を示すことです。

そのために弊社の研修では、“バランス感覚”が大切ということをお伝えしています。

拙著でも触れていますが、リーダーや管理者が何を言うかよりも、誰が言うかでスタッフの受け取り方が全く違うということです。話す内容ではなく、スタッフにとってどんな関係性の相手であるかということが、伝わるのか伝わらないのかが決まるということになります。

私がお伝えしている研修や拙著は、コーチングやNLP、心理学がベースとなっていますが、組織改革には、コーチングとティーチングのバランスが必要なのです。

コーチングだけでは、迅速な対応が求められる現場では、適切に機能しません。また、ティーチングだけでは、臨機応変な対応が求められる現場では、スタッフの主体的な対応が期待できません。

コーチングとティーチングのどちからか一方だけではなく、どちらもスタッフ育成には必要だと考えます。

“組織の目的と個人の目的”、“メリットとデメリット”、“スキル・テクニックとリーダーのあり方”、“営業利益と福祉の精神”…etc 組織改革には、相反する理論や概念のバランス感覚を養うことこそ、今求められるリーダーシップなのではないでしょうか。

そのため、弊社の研修では、BeingとDoingの両方をお伝えすることに注力しています。

現場のリーダーやスタッフが“誰か”に頼るのではなく自ら考え行動できる「介護職のためのセルフリーダーシップ研修」をご用意しています。そのエッセンスをお伝えする出版記念講演会をご案内させていただきます。

『困ったご利用者に使える介護スタッフのためのコミュニケーション術』出版記念講演会

困ったご利用者に使える介護スタッフのためのコミュニケーション術』4月8日発売です!

本書でご紹介している事例は、実話をもとにしていますがプライバシーなどに配慮してアレンジを加えています。是非、「こういう困ったご利用者いるよね」と楽しみながら、お読みいただける内容になっています。 

コロナ渦中、花冷えの日もございますので、くれぐれもお体にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

三田村薫

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