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あなたは大丈夫?糖尿病のリアル

糖尿病ってどんな病気か知っていますか?
聞いたことはあるけど、実際にはどんな病気かわからない人も多いのでは?

日本人の5~6人に1人は糖尿病またはその予備軍

と言われており、誰にでも起こりうる身近な病気です。どんな症状がでるのか、どんな人がかかりやすいのか、予防策はあるのかなど、糖尿病のリアルをお伝えしようと思います。

■糖尿病ってどんな病気?


糖尿病とは、インスリンの作用不足によって血液の中の血糖が増えてしまって、高血糖が続く病気のこと。
※インスリン・・・血糖を正常に保つ働きをしてくれるホルモン

血糖値が高いまま放っておくと血管が傷ついてしまい、合併症からさまざまなリスクが生まれます。心臓病、失明、足の切断など、大変なことになることもある恐ろしい病気です。

糖尿病には1型と2型があります。

☆1型糖尿病☆

1型は、インスリンを出すための細胞が壊されてしまう病気で、自己免疫疾患などが原因だと言われています。糖尿病にかかっている人の約5%が1型糖尿病です。

☆2型糖尿病☆


2型は、血糖が正常より多くなる病気。遺伝的要因のほか、食べすぎや運動不足などの生活習慣が原因になります。糖尿病患者の多くが、2型糖尿病に当てはまります。

ここでは、主に2型糖尿病についてお話していきます。

■本当に怖い!糖尿病により引き起こる合併症


糖尿病自体は命にかかわる病気ではありません。しかし、合併症を引き起こすことで重い症状が出てしまうのが、糖尿病の恐ろしいところです。糖尿病の三大合併症と言われるのが、①糖尿病性神経障害②糖尿病性網膜症③糖尿病性腎症神経、目、腎蔵(じんぞう)に症状が出ることから、頭の一文字をとって「しめじ」と覚えましょう。

①糖尿病性神経障害


手足の神経に異常が出るもの。足のしびれや痛みから始まり、足の神経が麻痺することもあります。進行すると、潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)となり、足を切断することもあります。

②糖尿病性網膜症


目の網膜の血管に障害が起きて、物が見えにくくなります。最悪の場合は失明することもあります。

③糖尿病性腎症


腎臓の細い血管に障害が起き、腎臓機能の障害がおきます。タンパク尿やむくみが現れるほか、進行して慢性腎不全となると、人工透析が必要になります。

■では、糖尿病にかかりやすい人って?


糖尿病は以下のような人に起こりやすいと言われています。当てはまるものが多い方は、糖尿病には要注意!早めの予防を心がけましょう。

・40歳以上
・太りすぎ(肥満)
・家族に糖尿病の患者がいる
・運動不足
・不規則な食生活(バランスが偏っている、過食気味など)
・タバコを吸うまたは禁煙後に体重が増えた
・アルコールを多く飲む(日本酒で1日に平均2合以上飲む)
・高血圧症
・脂質異常症
・ストレスが溜まっている

■あなたは大丈夫?糖尿病の症状をチェック



糖尿病は初期段階ではまったく自覚症状がないことが多く、これらの症状もゆっくり少しずつ現れます。糖尿病の自覚症状としては、以下のようなものがあります。当てはまる症状がある場合は、もしかしたら糖尿病やその予備軍かも・・・?

☐ 酷くのどが渇く
☐ 空腹感がある
☐ だるさ
☐ 疲れやすさがある
☐ 食べているのに体重が減る
☐ トイレが近い
☐ 皮膚が乾燥してかゆい
☐ 手足の感覚が低下する
☐ チクチクとした痛みがある
☐ 感染症にかかりやすい
☐ 目がかすむ
☐ EDなど性機能に問題がある
☐ 傷が治りにくい
☐ 下痢と便秘を繰り返す

当てはまる症状がある場合は、一度病院で検査してもらいましょう。

■糖尿病の治療とは?


血糖値が高い状態のまま放置すると、合併症が起こって様々な症状が出てしまいます。合併症を引き起こさないためにも、糖尿病の治療は、血糖値をコントロールして健康を保つために行われます。早めに治療を行って、合併症の発症や進行を食い止めましょう。

糖尿病と治療としては、まずは食事や運動の見直しが行われます。
食事療法では、バランスの良い食事をとることや減塩など、病状に対して適正な食事内容にしていきます。
運動療法では、有酸素運動や筋トレなどの適度な運動をするもの。一般的には中程度の強度の有酸素運動、例えばウォーキングやジョギング、水泳などがすすめられます。

食事や運動で良くならない場合は、薬による治療が行われます。
飲み薬としては、インスリンを出しやすくしたり、効きやすくしたりする薬、糖の吸収や排出をコントロールしやすくする薬など。
注射薬は、インスリンを出しやすくする薬や、インスリンそのものを補充する薬などが処方されます。

■もしかかってしまったら?

~働きながら糖尿病を治療するときのポイント~


糖尿病は完治しない病気のため、一度かかってしまうと長く付き合っていかなくてはなりません。現在糖尿病で治療中の方や、実際にかかってしまった方が、働きながら糖尿病治療をするときに心がけておきたいポイントをご紹介します。

・通院は続けること
仕事と治療を並行して行わなければならないので、スケジュール調整が面倒だと感じる人も多いでしょう。しかし、通院をやめてしまうと症状が悪化する可能性もありますので、医師や職場の方と相談しながら、必ず通院は続けてください。会社に産業医がいる場合には、相談してみるのもおすすめです。

・仕事内容の調整
特に合併症や低血糖が起きる可能性がある場合は、危険度の高い仕事など、内容によってはできない仕事もあります。自分の体調をよく知り、治療内容や症状を踏まえながら仕事をすることが大切です。上司や同僚、産業医と相談しつつ仕事を調整すると良いでしょう。

・周囲に支援してもらう
職場で信頼できる人にサポートしてもらうのも良いでしょう。低血糖を起こす可能性がある方や合併症がある方は、特に業務中に症状が出ることもあります。お酒を飲むような席でも、周りの人の理解によって避けられることも。周囲に理解者がいれば、さまざまなシーンで助けになってくれます。


■忙しい人でもできる!3つの糖尿病予防策


忙しい毎日を送りながら糖尿病を予防するのはなかなか難しいですよね。
しかし、日々のちょっとした心がけだけで予防につながります。
忙しい人でも取り入れやすい糖尿病の予防策はこちら。

①バランスの良い食事をする


まずは、バランスの良い食事をとるのが基本!毎食バランスを考えた食事を用意するのは大変なので、まずはきのこ、海藻、野菜、果物を多めにとることを意識してみてください。塩分もなるべく控えるようにしましょう。食べすぎも良くないので、食事の際には腹八分目を心がけてください。また、過剰な飲酒は糖尿病の原因になります。お酒はほどほどに楽しんでくださいね。

②生活に運動を取り入れる


運動は肥満やほかの病気の予防策としても効果抜群! BMI25以上は肥満とされています。適正体重を保つことを目標に、日常生活でできるだけ動くことを心がけましょう。
ウォーキングジョギングなどの軽い運動から始めるのもおすすめです。なかなか運動する時間が取れない場合は、一駅歩いたり、エレベーターよりもできるだけ階段をつかったりと、生活の中での運動量を増やすことがポイントです。

③ストレスを溜めない


ストレスは糖尿病の発症や悪化に影響があると考えられています。ポイントは、日頃からできるだけストレスを溜めない生活を心がけること。
友人と会う、趣味を思いっきり楽しむなど、自分に合ったストレス発散をするのがおすすめです。お風呂にゆっくり浸かったり、たっぷりと睡眠をとったりと、しっかり体を休めることも大切。自分ができるだけリラックスして過ごせる方法を探してみるのも良いでしょう。
ストレスが溜まると、過食や飲酒、タバコの量が増える方も多いです。これらは糖尿病リスクを上げてしまうものなので、注意が必要しましょう。

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