資格を手放し、「身軽に」なる|あるママの選んだ道
2児の母であるふじむらまゆみさんは、3月末で子育てに関するある「資格」を「手放す決断」をしたそうです。理由は「一回身軽になりたかった」から、とのこと。
理由について詳しく綴ったふじむらさんの文章が素敵すぎて、共感の嵐だったため、一部を「まいにちママ」でご紹介させていただきます。(ライター塾にも参加して下さったママです。ありがとうございます)
今の勤め先で財務や経理のお仕事に携わるようになって6年経ち、少しずつやり甲斐を持って臨むことが出来るようになりました。せっかくなので、もっと知識を深め、ただ仕事をするのではなく一つ一つを理解した上でやってみたくなりました。それを実践するにあたり、私自身器用でないので、あれもこれもは難しく、まずはひとつに絞ろうと思った訳です。
もう一つの理由は、本来であれば、どちらの資格もワクワクするもののはずですが、家事育児とパートを両立するのもままならない私が、(資格を生かしてママたちに向けて)講座を開く余裕もなく、講座を開くための事前勉強もなかなか出来ず、いつからか資格を持っていることが負担に感じるようになりました。時間的余裕がないのは予想していましたが、これ程までに出来ないものだとは予想出来ませんでした。負担に感じる位であれば、辞めてしまおうと思った次第です。資格通じてオンライン、オフラインともに沢山の人々に出逢うことが出来ました。私も交流してくださった皆さま、ありがとうございます。
これからは勤め先で、地域で、また息子の学校やサッカーチームの中で私に出来ることをやっていければいいなと思っています。まずは、今年度の学校の役員、4月からは町会の班長とサッカーチームの役員が待っていますので、その役割を責任持ってやりたいと思います。
ふじむらさんの決断を、心から応援しています。このコラムを読んで、思い出したことがあります。
母親になった10年前、私は何かに追い詰められていました。我が子が生後5か月になった瞬間、育児書・マニュアル通りに離乳食をはじめました。でも、全然食べてくれない。今なら「ご飯の粒が残っていない、大人もまずいと感じるべちゃべちゃな物体、そりゃあ食べたくないよね……」と思えるけれど。当時は、そのことばかり考えていました。高い離乳食の調理グッズを買って、結局使いこなせなかったり。
ああ、私、だめだなあ…。子育ても料理も下手くそだなあ…。しかも仕事休んで会社に迷惑かけてるし…。
とにかく、「社会」に認められたくて、ある「育児にまつわる資格」をとろうと思い立ったことがありました。………その結果、生活はますます、ひっちゃかめっちゃかになりました。
あれ、なんか私、おかしい?頑張る方向、間違えている?「社会」の捉え方、間違ってる?
そんな風に、当たり前のことに気がついたんです。私は、親になったんだ。他人の評価軸である「資格」とか、自分のための「やりがい」「キャリアアップ」といった、「自分活動」にこだわる前にやるべきことがある。
まずは、我が子と、家族と、もっと向き合わないと。住んでいる地域にも目を向けてみよう。PTAにも心を閉ざさず、参加してみよう。
そうした先に、別の景色が広がっていました。