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『在野研究ビギナーズ』を読んで、自分も何かに熱中したくなった

『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』を読んだ。近所の本屋で発見し、タイトルと帯に引かれて衝動買いしたのだが、研究といった研究をせず大学を卒業してしまった私が読んでも大変面白い本だった。

数人の現役の在野研究者の方が研究方法や生活を紹介するという内容で、リアルな在野研究者の姿を垣間見ることができる。在野であることによる苦労や、研究に向ける姿勢などが赤裸々に綴られており、哀愁すら感じた。

中でも、肩書きで苦労している話が印象的だった。肩書きをどうするかという問題や、肩書きがないということで学会で軽んじられた経験などが書かれていて、在野研究者が微妙な立ち位置に立たされている事実を知った。学歴や所属で判断されることは一般社会でも同じだが、優秀な研究者が在野だからという理由で甘く見られてしまうのは本当に勿体ないことだと思う。

また、仕事の傍で研究している方がほとんどで、仕事している以外の時間のほとんどを研究に費やしている方もいた。お金目的でなく、時間を惜しみなくつぎ込めるのは、本当に好きだからこそできることだと思い、羨ましくなった。私は24年間生きてきて、そこまで熱中したことはない。

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私も、長くない人生、一度は好きなことに熱中してみたい。今から探すとなると試行錯誤でかなり時間がかかってしまいそうなので、今まで好きになったことの中でなにか熱中できることがないか考えてみた。

移り気で飽き性な私は、「ずっと好きなもの」がまずない。一瞬盛り上がって少ししたら冷めて、しばらくしてまた再熱するというサイクル。だから、研究みたいなことは肌に合わないと思う。物としての好きではなく、行為として好きなことで、飽きずに熱中できそうなことを探さないといけない。

行為として好きなことで思い浮かんだのは二つあった。一つは歌うこと、もう一つは朗読することだ。歌うことは子供の頃からずっと好きで、嫌いになったことはない。でも、熱中するのとは違う気がする。口遊んでいるのが丁度いいのだ。一方、朗読は、高校のときに部活で少し頑張った記憶がある。未だにいい文章があると声に出して読みたくなるし、読んでみたら楽しい。朗読なら、今からでも熱中できるんじゃないか。

高校を卒業してもう6年も経ってしまったから、かなりブランクがある。しかしこれは逆に、一から学び直すことができるということでもあると思う。そう思ったら、なんだかワクワクしてきたぞ。

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こんなふうに、最近はやりたいことがぽこぽこ浮かんでくるようになった。クオリティは低くても、毎日少しずつアウトプットしているからだろうか。noteの毎日投稿を再開してから、以前より毎日が楽しくなった気がする。このまま1年走りきりたい。


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