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ついに"アイツ"が我が家にも出現しました

ついにうちにも出てしまった。黒くて平べったくて脂ぎってて触覚がウヨウヨしててカサカサ動くあのゴキブリが。人間って不思議だ。パサって何かが落ちてくる音がした瞬間、「ゴキブリだ……!」って気づいたんだから。

最悪。本当に最悪。思っていた5億倍最悪。外ではよく見かけていたけど、家の中で見ると気持ち悪さが格段に上がるってことがわかった。本当に無理だった。なんかちょっと飛びながら移動してて本当に最悪だった。でも、今週末は同居人が実家に帰っているから、家にいるのは私一人だけ。私がなんとかするしかなかった。

でも私は、家の中でゴキブリを見た経験がこれで2回目。一度目は実家にいた時天井にいるのを発見した。お母さんと一緒に発見したのだが、その時はお母さんもゴキブリを家の中で見たことがなかったらしく、慌てているうちにどこかへ姿を隠してしまった。そして、その後出てくることはなかった。

だから、私はゴキブリ退治の方法を知らなかったのだ。

スリッパで叩くとか、打撃系の方法は聞いたことあったけど、あの気持ち悪いゴキブリに至近距離まで接近しなきゃいけないなんて無理すぎるし、万が一仕留め損なったらこっちに飛んでくるかもしれないと思ったら震えた。仕留めたとしても、潰れたゴキブリなんて想像しただけで無理。

どうしようもできず、帰省中の同居人に電話をした。カフェで仕事中だったにもかかわらず、冷静に、以前蜂対策用に買ったスプレー缶を噴射して、動きが止まったら食器用洗剤をかけるよう指示してくれた。

それでも、無理だった。スプレー缶の対象害虫にゴキブリがなかったし、近くまで行かないといけないと思ったから。パニック状態で「無理、無理」と訴える私に、尚も冷静に試し打ちするよう指示をくれ、試し打ちしてみるとかなり遠くまで噴射できることがわかった。

ゴキブリが変に隙間に入っていかなかったのも不幸中の幸いだった。簡単にスプレーを噴射することができた。噴射してからもしばらくは歩いていたけど、15秒くらい噴射したところでひっくり返った。そこにすかさず食器用洗剤をかけると、少しの間足をピクピクさせた後、動かなくなってくれた。

でもまだ安心はできない。このゴキブリをゴミ箱にシュートするまでは。割り箸で掴むにしても、ゴキブリの感触が手に伝わってくるのは無理だったので、ティッシュを被せて、ティッシュごと回収することにした。なんとかビニール袋に入れられたけど、掴んだ時にときに軽く「カサッ……」って感触がしたのが気持ち悪すぎた。

こうして、ゲームのチュートリアルのような、初めての対ゴキブリ戦が終わった。

もう、何もやる気が起きない。ゴキブリと相見える直前に食べていたご飯はもうすでに冷めてしまっていて、どうしてもゴキブリのことが頭から離れず全然美味しくなかった。洗い物とかお風呂に入るのも怖い。あらゆる隅っこにあのゴキブリがまた潜んでいるんじゃないかって、戦々恐々としている。外に出るのも怖い。またゴキブリが入ってきてしまいそうな気がする。

高校時代、廊下に出現したゴキブリを素手で仕留めたりえこさん。本当にすごい人だったんだな。

今日私は、ずっとサボり続けていた押入れの掃除をして、洗濯をして、粗大ゴミ回収の手続きをして、めちゃくちゃいろいろ頑張ったんだけど、ゴキブリで全部台無しになった。

同居人が帰ってきたらご飯奢ってくれるって言ってたから、それを楽しみに頑張って耐えよう。

ゴキブリ、無理!!!

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